八ヶ岳南麓在住。里山好きのおじさんのブログでありんす。

【登山メモ】前三ッ頭

権現岳に登る通過点でもある前三ッ頭。今日はリハビリを兼ねて権現岳には登らずこの前三ッ頭をピストンしてきました。

前三ッ頭
2019年7月13日(土)
ルート:天女山駐車場→天ノ河原→前三ッ頭⇔ピストン

前三ッ頭
(C)ヤマプラ by 山と高原地図

いやいや、最近全然山に登れなくてですね。
前回山に登ったのは、5月26日の茂来山です。

ということは、48日ぶりの山行ということになります。

こんなに長い期間山に登らなかったことはないので、リハビリを兼ねた山行を一度しないといけないなという話になりまして。

で、酒を飲みながら明日どこ行こうかと話しながらYouTubeをザッピングしていたら、映画「君の名は」のオーケストラコンサートが出てきました。

前三ッ頭

動画はこちら。

君の名はの物語の要になっている「糸守湖」は諏訪湖がモデルになっていると、映画公開当時に近くの飲み屋でオッサンが話しているのを聞きました。

そして、糸守湖に「」の字が入っているのは、実は守屋山から見下ろした諏訪湖がモチーフになっているからだと。

そのオッサンとは筆者の同級生で、日頃からけっこういい加減な話をするので、おそらくこの話も信じていいものかどうか。

裏付けを取ることもなく、守屋山にはじめて登ったのが、2017年の1月。

確かに、糸守湖の雰囲気を感じることができました。

よし、これもきっと何かの縁、明日は守屋山に登ろうという話になったのです。

そして翌朝。

うーん、昨日は酔っ払ってたけど、目覚めてみると気分は守屋山じゃないよねぇ

どこ行こっか?

こんな行き当たりばったりな山行計画(?)が成り立つのも、八ヶ岳の麓に住んでいるという立地の優位性でしょう。せっかくだから、地元の山に登ろうということになりました。

ド地元で最寄りの登山口は全部で3つ。

ひとつは人気の編笠山の登山口でもある「観音平」。ドアto登山口で約15分

同じくドアto登山口で約15分なのが、権現岳の登山口でもある「天女山」。

そして、もっとも近い登山口は権現岳の入り口でもある「三ッ頭登山口」。こちらはドアto登山口で約8分

いずれも、忘れ物をしたら取りに帰れるほどの近さです。

うーん、3連休となると人気の観音平は混んでそうなので却下。

でもリハビリと考えると、いきなり権現岳はちょいとキツイかも。

ということで、権現岳の手前の三ッ頭のさらに手前の前三ッ頭を目的地に設定しました。

まぁ、気分と天気が良ければ、三ッ頭まで足を伸ばすとしましょうか。

前三ッ頭

それにしても、オジサンは前置きが長くなる傾向がありますが、筆者ももちろんオジサンなので前置きが長くなりました。

先月、6月9日に久しぶりにメインの登山靴を新調しました。モンチュラです。

ようやく、試し履きをする機会がやってきました。

前三ッ頭

かなりガスっており、天気がよいとはいえません。

前三ッ頭

権現岳は八ヶ岳の最南端ということもあり、主峰赤岳から横岳硫黄岳といった南八ヶ岳のメインどころからは外れているのと、日帰りするにはそれなりの距離があるので、八ヶ岳の中では不人気なんです。

おかげで、3連休初日の遅い時間ながら、駐車場はまだまだ余裕があります。

人気の観音平は駐車場はすでに一杯で、路肩に車が溢れていることでしょう。

マイナーな、というか静かな山好きな筆者には、人気のエリア八ヶ岳の中ではうってつけです。

前三ッ頭

さっそく参りましょうか。

前三ッ頭

7月も半ば、この時期は暑さとの戦いになるわけですが、出発時点の気温は14℃。

この夏の時期としてはまずまず歩きやすいので助かります。

前三ッ頭

天の河原に到着しました。

ここに、お弁当を食べにくる地元民もいますね。

前三ッ頭

残念ながら、眺望はまるでありません。

前三ッ頭

ただ、このガスった森の雰囲気も、神秘的でなかなかいいものです。

左へ行くと、三味線滝経由で観音平まで歩けます。

前三ッ頭

が、土砂崩れで通行困難な状況のようです。

このルートは車でもアクセス可能なので、歩く人も少ないでしょう。

前三ッ頭

美しい森ですね。

笹は下刈りされており、それほど五月蝿くありません。

前三ッ頭

ベンチに到着。

前三ッ頭

振り返ると眺望は皆無ながら幻想的な森。これはこれで、なかなか。

前三ッ頭

アイヤー、鹿に樹皮を食べられてしまっています。

樹は外皮で生きているので、これは厳しいでしょう。

北杜市は市民の数より鹿の数のほうが多いと言われていますが、あながち大げさな話ではないでしょう。

前三ッ頭

標高1,800mの石碑です。

前三ッ頭

お、先行者の方をとらえましたよ。

前三ッ頭

おお、まだヤマツツジが残っていました。

前三ッ頭

標高2,000m。なかなかの急登が続きます。

前三ッ頭

はじめチョロチョロなかパッパ。

前三ッ頭までの登りは急登が続きます。心臓にそこそこ負荷がかかるので、リハビリにはもってこいですね。

前三ッ頭

こちらはチシオタケ。傘に傷をつけると、血(のような液)が流れ出るんですよ。

チシオタケ

こんな感じですね。コワッ。

前三ッ頭

それにしても急登続き。これはなかなかのリハビリですよ。

前三ッ頭

「ここが一番きつい」。まさにそうです。

息が上がらない程度のペースでじっくりと登ります。

前三ッ頭

おお、前三ツ頭が見えましたよ。

前三ッ頭

今年は冷夏のためか、花が咲くの遅いようです。

こちらはタカネグンナイフウロでしょうか。花はからっきしなもので。

前三ッ頭

こちらはたぶんカモメラン

前三ッ頭

山頂が近づいてきました。ここで、カモシカに会ったのを思い出します。

カモシカ

2015年です。その時の写真がこちら。なんというか、「神の使い感」がありますね。

前三ッ頭

こちらはおなじみイワカガミ

前三ッ頭

シャクナゲはまだつぼみのようです。

前三ッ頭

山頂近くは日当たりいいのでしょう。こちらのシャクナゲは花が開いていました。

前三ッ頭

無事、前三ッ頭山頂に到着です。

息が上がらないペースでじっくりと登って2時間10分。リハビリとしてはまぁまぁではないでしょうか。

敬礼っ!

前三ッ頭

気分と天気が良ければ、三ツ頭まで足を伸ばそうと思っていました。

気分はいいのですが、天気が悪いのでここで折り返すことに。

前三ッ頭

今日はカップ麺も何も持ってきていなので、10分ほどの小休止を取って下山します。

前三ッ頭

帰りの森も、なかなか神秘的。

前三ッ頭

そういえば、途中ですれ違った感じのいい老夫婦から、花のことを聞きまして。

少し下った二つ目の二股の合流地点に、このあたりではなかなか珍しい「ケブカツルカコソウ(毛深蔓夏枯草)」があるわよと。

ケブカツルカコソウ(毛深蔓夏枯草)

ありました、ありました。

こちらが噂の「ケブカツルカコソウ(毛深蔓夏枯草)」です。

確かに、毛深いですね。

前三ッ頭

ウツボグサも咲いていました。

前三ッ頭

天の河原に戻ってきました。少し、曇がはけてきたでしょうか。

前三ッ頭

駐車場が見えました。さすがに車が増えていますね。

空いているのは1台のみでした。

前三ッ頭

登山口に戻ってきました。おつかれさまでした!