シラケ山・烏帽子岳
2020年12月5日(土)
ルート:天狗岩登山口→▲天狗岩→▲シラケ山→(岩稜ルート)→▲烏帽子岳→(横道)→おこもり岩→天狗岩登山口
もう8〜9年ほど前になりましょうか。
西上州エリアに魅せられて、頻繁に通っていたことがありました。
妙義山のエリアや、南牧村を中心に下仁田町や上野村といった、
主に群馬県西部のエリアですね。
標高は高くないものの、テクニカルな山が多いのが特徴です。
ヤセ尾根に岩稜、というこのエリアに多い独特の地形が、
なんというとか、登っていて楽しいんですね。
アルプスにあるような雄大で重厚な面持ちとは対照的な、
いってみれば里山なわけですが、ここにしかない体験があります。
そんな西上州にハマったキッカケとなった、
記念すべき最初に登った山が、今回訪れた「シラケ山・烏帽子岳」です。
その後しばらく間が空いて、久々に登ったのが2013年でした。
この時は妙義山もセットで登っていますね。
あの時以来、7年ぶりにこの駐車場にやってきましたよ。
いやー懐かしい、
このエリアは道の景色を覚えるくらい通いましたので、
ここに来るまでもいちいち懐かしい感情に浸りました。
それでは7年ぶり、さっそくまいりましょうか。
もちろん、葉はすっかりと落ちきって、冬の様相です。
お、この避難小屋も健在でした。
中にベンチがあるのですが、これは最近作り変えられたようで、
新しくなっていました。
ジャン!
ずいぶんと端折ってしまいましたが、天狗岩に到着です。
素晴らしい眺望ですね。
少し先に、展望台もあります。
こちらはかわいらしく平仮名で「てんぐ岩」。
西上州の山は、登山道なのかそうでないのか、
判断が難しいような道が登山道だったりそうでなかったりするので、
特に「山と高原地図」で破線となっているバリエーションルートは、
ロストをしないよう気を使います。
シラケ山に到着しました。
シラケ山だなんて、どんだけシラケるのかと思いきや、
この素晴らしい眺望です。
1,274mと決して高い山ではありませんが、高度感があります。
高くないけど高度感があるのは、西上州の山の特徴でもありますね。
ちなみにこちらのシラケ山のルートは、
バリエーションルートとなります。
これ、前にすすむの? みたいな道だったり、
両側が切れ立ったヤセ尾根だったり、
足を滑らせたらあの世行きかもしれない箇所もあります。
ただ、道標が出ていますので、ルートに間違いはありません。
道標の先は切れ落ちていますけど(笑
シャクナゲが現れたりすると、ホッとしますね。
最後にひと登りすれば、バリルートから本ルートへと戻ります。
いやぁ、打って変わって本ルートは和やかです。
とはいえ西上州ですから、岩場ロープ場は茶飯事ですね。
もうすぐ、山頂につきます。
つきました、烏帽子岳山頂です!
敬礼っ!
烏帽子岳の標高1,182m。自宅の標高より低い(笑
それにしても、いろいろと懐かしい思い出に浸りながら、
山頂での時を過ごします。
せっかくなので、パノラマ写真も載せておきましょう。
いやいや、久しぶりにこの山を歩いて楽しかったです。
はじめて登った時は、恐怖すら感じたバリエーションルートですが、
経験を積んだ今では、心から楽しめるようになりました。
少しは、成長しているのですね(笑
急斜面は、登りよりも下りのほうが手強いですよ。
バリルートとの合流地点。
下りは、本道である横道コースをのんびりと下ります。
まだ、紅葉した葉が残っていました。
来春の蕾も蓄えていますね。
せっかくなので、おこもり岩も参拝していきましょう。
こちらがおこもり岩。
おそらく修験道の行者が修行に使ったのかもしれません。
中には小さな祠が祀られています。
洞穴は、ビバークできるだけの十分な広さがあります。
まぁ、ここまできたら登山口まで下りたほうがよいでしょうが。
朴葉の落ち葉がが山のよう。朴葉みそ食べたいなぁ。
名残り惜しいというよりは、とにかく楽しかったですね。
地元八ヶ岳にはない、カラッとしたとても軽い山の氣が特徴です。
登山口到着。おつかれさまでした♪
帰りは、当時何度立ち寄ったかというくらいおなじみの、
道の駅「オアシスなんもく」に立ち寄ります。
さすがはゆずの産地、
街なら1個200円はするゆずが、7個で200円!
ほかにも昔ながらの小さくて種があるミカンも買いました。
道の駅や地元の直売所が身近にあるのは嬉しいですよね。
うちの近くでは無農薬有機野菜が手軽に手に入りますが、
都会暮らしの時には味わえない、実は贅沢な環境です。
昔から田舎に住んでいる人にとっては当たり前かもしれませんが。
都会での生活に疲れたら、ぜひ自然豊かな地への移住をご検討ください(笑