王岳
2019年2月2日(土)
ルート:いやしの里根場駐車場〜鍵掛峠〜▲鍵掛〜▲王岳〜いやしの里根場駐車場
軽井沢の山ボーイtatsuyaさんとTさんが信州から山梨へ遠征。
筆者と相方の4人で、一泊二日で山を巡る予定の初日は「王岳」です。
王岳は2013年9月以来なので久しぶりなこともあり、楽しみです。
さて、王岳の登山口でもある根場いやしの里駐車場でみんなとランデブー。
ここでtatsuyaさんから、鍵掛峠を回らずに王岳ピストンしませんかとの提案が。
というのも、山梨百名山をゆるり進めているので、下山後にもう一座山梨百名山である「帯那山」にも登りたいと。
我々は百名山系には全然興味がないので(笑)、一番景色の良い稜線を逃すのは勿体無い、鍵掛峠を回る王道ルートで行きましょうよせっかくですから、ということになりました。
富士五湖周辺の山は、どこからでも迫力のある富士山が見られるのがいいですね。
さて、まずは登山口に向けて舗装路を歩きます。
冬季は閑散とする観光地が多い中、西湖樹氷まつりなど冬のイベントを行うことで、一定数のお客さんを集めているようです。
根場いやしの里は、古き良き日本の原風景を復活させようと、茅葺屋根の建物を復元して2006年にオープンしました。建物の中には体験施設や食事処などがあるようです。
まだ域内を散策したことがないので、今度ゆっくりと見に来る機会を作りたいと思います。
「鍵掛峠登山道入口」の案内が出ました。
いやしの里の脇を抜けるようにして、登山口に取り付きます。
鍵掛峠・十二ヶ岳・王岳、下には鬼ヶ岳の案内も出ています。
鍵掛峠から西へ進むと王岳、東へ進むと鬼ヶ岳、十二ヶ岳となります。
ここ二〜三日で積もった新雪が足に心地よいですね。
アセビのトンネルを抜けていきます。
アセビって感じで書くと「馬酔木」なんですって。知りませんでした。
美しいブナの原生林。
大きな岩が見えてきました。
これを巻くと鍵掛峠が近かったような気がしますが、
なにしろ5年以上前の記憶なので定かではありません。
鍵掛峠に到着しました。
今日は天気が良いだけなく気温が高いので、冬装備ではちょっと暑いです。
ここからは下りも入る縦走路なので、アイゼンを装着します。
鍵掛峠からの富士山。いきなり有り難い景色です。
さて、本日メインの稜線を、王岳目指して参りましょう。
と思ったらいきなりのノントレース。
今日、このルートから王岳に向かった人はいないようです。
ここは雪に手練れたtatsuyaさんが先行して、道を切り開きます。
ザクザクと早いスピードで先行するtatsuyaさん。
この稜線のルートは、横を振り向けば富士が見えるので楽しいです。
振り返って写真を撮りながら進む余裕のtatsuyaさん。
うぉっと、時々吹き溜まりに膝を取られながら進みます。
「鍵掛着きましたよ〜」
こちらが鍵掛です。標高1,589m。
サラサラの新雪を踏みしめながら、そして富士山を見ながら進むのは、
なんともテンションが上がりますね。楽しいです(笑)
西湖と富士山。
雪頭ヶ岳からだと西湖が丸々見えるのですが、この西側からの眺めも風情があります。
冬季は葉が落ちるので、樹林帯の中でも隙間から富士が見えるのがオツですね。
時折全容を見せる富士山。今日はラッキーなことに天気最高です。
急登も、この素晴らしい景色を眺めながらであれば苦になりません。
アラ、吉沢山と出ました。地図には載ってない山ですね。
鍵掛よりも標高の高い1,600mの山です。
御坂山塊と富士。
「いやぁ、来てよかった」という感想が何度も漏れる絶好の日和。
王岳が近づくと、笹ヤブが増えてきます。
この笹ヤブ感、そろそろ山頂が近いのではないでしょうか。
王岳山頂に到着!
そして敬礼っ!
王岳の標高は1,623m。そして山頂には我々パーティのみ。
眼の前の富士山を独占しながら、軽くランチタイムにいたしましょう。
さて、あわよくば帯那山にも向かいましょうと下山ルートに入ります。
いやぁ、煩い、実に煩い笹ヤブです。
眺望もありません。
いやいや、もしこのルートピストンだったら王岳嫌いになるところでしたよ(笑)、
と鍵掛ルートを選択した英断を称え合います。
舗装路が顔をのぞかせ、アイゼンでは歩き難くなったので外します。
いやぁ、大満足。
駐車場到着、おつかれさまでした!
で、この後帯那山に向かいます。
その帯那山ですが、想定していた駐車場まで車で入れず、時間も遅いので今日は諦めることにしました。
甲府のワシントンホテルに宿を取ってあるので、チェックインしてシャワー浴びたらビール飲み行きましょうと、みんなソワソワ(笑)
ということでやってまいりました。
甲府ワシントンホテルのすぐ裏にある地ビール醸造所、アウトサイダー・ブルーイング。
2階の「Hops & Herbs」では、ここで造られたビールと食事を楽しむことができます。
乾杯をして、まずは明日の山行予定の打ち合わせ。
「明日、小楢山行く予定でしたけど、帯那山林道の雪の様子からすると、たぶん林道を車で上るのは難しいかもしれませんね」なんて話をしながら。
「あ、じゃぁ蛾ヶ岳(ひるがたけ)にしません?」と。
「四尾連湖(よおれんこ)って読むんですかね?のキャンプ場の駐車場から登れるので」
よおれんこではなくてしびれこだと気付いたのは翌日のことです。
アレ、しびれこってことはTVアニメゆるキャンのあの四尾連湖かしら?
などとグタグタぶりを露呈させながら、夜はふけていきました。
部屋に戻ってもれなく全員、グレートトラバース3を見ながら寝落ちしていたようです(笑)