竜ヶ岳(山梨県)
2017年2月12日(日)
ルート:本栖湖キャンプ場〜東屋(石仏)〜▲竜ヶ岳〜端足峠〜浩庵テント村
今日は竜ヶ岳に登ります。
ルートは本栖湖キャンプ場から石仏のある東屋経由で山頂を踏み、
下りは端足峠から本栖キャンプ場 浩庵テント村へ。
通常このルートの場合は、本栖湖畔線沿いの登山道を歩いて
本栖湖キャンプ場に戻らないといけないのですが、
今日は複数台の車があるので、1台を浩庵テント村に残し、
もう1台でみんなで本栖湖キャンプ場に向かってそこからスタート、
という車複数台縦走作戦を敢行。
ただ、本栖湖畔線の南側が冬季閉鎖で通行止めだったため、
ぐるりと外側を廻ってキャンプ場まで戻りました。
車が複数台ある時は、
この作戦を使うことでルート選びの幅が広がるので、
今後も有効活用していきたいと思います。
話戻って、前日。
軽井沢の山ボーイtatsuyaさん御一行と滝子山に登りました。
甲府のワシントンホテルは一泊4,950円(状況で変わりますが)と、助かります。
ホテルの目の前(後)にある地ビール醸造元「Outsider Brewing」直営のパブで、
ビール片手に、「明日どこのぼりましょうか?」という話になりました。
tatsuyaさんから「竜ヶ岳」の提案があり、
同行のTさんは先月に登ってるし、我々も4回ほど登っているし、
てっきりtatsuyaさんも登っているものかと思いこんでいたら、
未踏とのこと。
じゃぁせっかく山梨遠征来ているわけだし、是非いきましょう!
というお話になり、締めにラーメンまで食べて、さらに部屋飲みをして、
でもけっこう早く床に就きました。
翌朝、ワシントンホテルの部屋からの景色。
月と南アルプスが美しいですね。
以前は、写真に写っている「dormy inn」も利用していたのですが、
温泉付きとはいえ、それなりにお値段が張りますので、
昨今はワシントンホテルばっかりです。
ということで、浩庵テント村経由で、
本栖湖キャンプ場駐車場にやってまいりました。
広大な駐車場ですから、冬季は停め放題です。
みなさん、日なたに駐車しています。気持ちはよく分かります。
我々は、日陰だけど登山口に近いほうに、ポツンと駐車しました。
一昨日降ったであろう、ありがたい雪がついています。
やはりこの時期ですから、雪山を歩きたいですものね。
今年は雪が少なく、例年とくらべて季節がズレている感覚を覚えます。
サラサラの雪を踏みしめる感覚を楽しみながら、登っていきます。
第一の展望ポイント。本栖湖越しに御坂山塊と南アルプスが見えます。
そして対面には見事な富士。
竜ヶ岳に登ると、どうしても富士山の写真ばっかりになってしまいます(笑
こちらは、東屋からの富士。
人々を魅了してやまない富士。
孤高の独立峰で突出して高く大きく、まさに日本の象徴です。
2番目に高い北岳が3,193mですから、その突出ぶりが分かります。
そんな富士山を夢中で撮影する、tatsuyaさん。
右奥には駿河湾と伊豆半島が見えています。
先月登った愛鷹山は、ちょうど裏側になります。
湖畔登山口への分岐点。通常は、帰りはここから下ります。
この分岐点を過ぎれば、山頂はもうすぐです。
前方には、雨ヶ岳やタカデッキが見えています。
ここは一度歩いてみたいと思って、まだ歩いていません。
まぁ、そういう山はけっこういっぱいあるのですが(笑
竜ヶ岳山頂に到着!
広い平坦地と、富士山を目の前に抱く360度の大展望が素敵な山頂です。
もちろん、毎々お馴染みとなっている、敬礼っ!
しばらくの後、山頂標の上に、
「カエルのぬいぐるみ」を置いて撮影をしている人が。
かわいいカエルですね、と声をかけ、写真を撮らせてもらったのがこちら。
残念ながらあまりかわいく撮れなかったのですが、実際はもっとカワイかったです。
そして、せっかくだから写真撮りましょうかといってくれたのでお願いをして、
敬礼ポーズをしたところ、そういうポーズで写真撮ってブログやってる人居ますよね、
みたいな話になって、そんな人そんなにいないよなぁと思っていたら、
「もしかして、けいさんですか?」
とそのカエルのおじさまが。
「ええ、私がこばやしけいです」といったら、ぜひ一緒に写真撮ってくださいと。
こんなにも細々としたブログを見てくれていて、ありがたいものですね。
顔は覚えていなくても、
「山頂で敬礼しているおじさん」というアイコンは覚えていたのでしょう。
本栖湖キャンプ場に戻った時にもカエルのおじさまに再会したのですが、
帰りしな、お互いに敬礼を酌み交わして分かれました。
ということで、下りは端足峠経由で浩庵テント村を目指します。
日なたは雪が溶け、かなりドロドロになって歩きにくいです。
まるで春先のような、ドロドロ具合です。
こちらは端足峠。
端足峠からも、富士山がとてもきれいに見えます。
天ヶ岳から毛無山への縦走というのも、車複数台縦走作戦を使えばできそうです。
本栖湖を見下ろしながら、新雪の感触を楽しみます。
ただ、けっこう凍結箇所が潜んでいて、油断するとスッこけてしまいます。
車が1台の場合、ここから本栖湖畔沿いを歩いて駐車場に戻る必要があります。
今日は、浩庵テント村に車が置いてあるので、ゴールまではもうすぐです。
何層にも重なった、芸術的な霜柱。
そういえば、山頂で「鍋焼きうどん事件」が起きていたことを
ここに書き留めていませんでした。
前出のtatsuyaさん、最近山頂での鍋焼きうどんにハマっていて、
この日も、前日にセブンイレブンで購入したアルミ製の薄鍋に入った鍋焼きうどんを、
ウキウキしながらバーナーにかけていました。
すると、なにやら焦げ臭いイヤな匂いが漂ってきたのです。
あわてて鍋の裏を見てみると、
なんと鍋が焼け焦げて穴があいていたのです!
えっ! なんで!
tatsuyaさんがいつも愛食している冷凍鍋焼きうどんは、
そのまま火にかけると、凍っていたスープと具材が溶け出して、
食べられるという代物。
しかし、今回購入した冷蔵鍋焼きうどんは、
水を入れて、さらにスープの元(液体)も入れてから火にかける仕様でした。
いつもの冷凍焼きうどんの感覚で、水を入れないのはおろか、
スープの元の袋も何もかもそのままの状態で、火にかけてしまったのです。
気分は完全に鍋焼きうどんだったのに、
手元に残ったのは昨日の夜、部屋飲みのおつまみにと買っておいた
コールスローのみ。
温かい鍋焼きうどんが、
冷たいコールスローに変わってしまったことに我を忘れたのか、
tatsuyaさん、穴のあいている鍋の上にスープの元を注ぎ込みました。
そして鍋を持ち上げると、真っ白だった雪が、
無残にもスープの出汁の色に染まっています。
するとつぎの瞬間、今度は新しい白い雪を手で掴んで、
その掻き揚げののった鍋の上にブチまけたのです。
もしかして怒りのあまり雪をブチまけたのかと思いきや、
実はtatsuyaさん、ポカリスエットは持っていたものの、
純粋な水は持っていなかったのです。
なので、雪を溶かして水の代わりにしようと思ったようです。
しかし、その穴の開いた鍋では、どうやっても調理できません。
「tatsuyaさん! コッフェル持ってないんですか!」
という大きな声に我に返ったtatsuyaさん、
「コ、コッフェル持ってます!」
そう、コッフェル持っていたんです。
持っていたどころか、目の前に出ていました。
ただ、出汁はもう雪上に帰してしまっていたので、
掻き揚げの上から、筆者の持っていたお湯を注いで出汁を取り、
足りない水分はTさんから分けてもらい、コッフェルで煮込み、
薄味ながらも無事、鍋焼きうどんにありつくことができたのです。
ヨカッタ!\(^o^)/
今回の出来事をキッカケに、
今後のtatsuyaさんの山頂鍋焼きうどんライフは
より豊かなものになることでしょう(笑
そんな笑い話をしながら、浩庵テント村に到着。
おつかれさまでございます!