滝子山(山梨県)
2017年2月11日(土)
ルート:寂ショウ尾根登山口〜▲滝子山〜道証地蔵
地元のおじさんに「いやぁ滝子山なんて面白くないよ」
と言われたことを鵜呑みにして登っていなかった滝子山。
今回、軽井沢の山ボーイtatsuyaさんに誘われて登ってきました。
信州組はtatsuyaさんとTさん、東京組は相方と筆者の4名で、
笹子駅に(車で)待ち合わせをしました。
予定の時刻ピッタリに到着。
先月Tさんとは黒斑山にご一緒していますが、
tatsuyaさんとは昨年12月の日光遠征以来の再開です。
とはいえ、長野と東京に住む大人同士としては、
割と頻度は高いかもしれません。
車が複数台あるので、
2台で下山予定の道証地蔵まで行って1台を置いてきて、
帰りの林道歩きをショートカットしましょうという話を、
事前にしていました。
が、セダンでやってきたtatsuyaさんが、
車高が低いので奥地まで行くのが不安とのこと。
全員が初めての滝子山、勝手がわからないので、
じゃぁ万全を期して下に停めておきましょうということに。
ということで、こちらが寂ショウ尾根の登山口です。
登山口の横に、3台くらい停められるスペースがあります。
先には林道が続いており、下山予定の道証地蔵はその先のようです。
と思ったら、タクシーが上へと登っていきました。
えっ、もしかしてタクシーでも登れる道なんじゃないですか、
と下に車を停めたことを誰ともなくなじる雰囲気で。
昨日降った雪が積もっています。
先週のヤマレコではほぼ無雪だったので、嬉しい誤算です。
せっかくなら、雪山歩きを楽しめたほうがよいですからね。
ただ、この「寂ショウ尾根」は山と高原地図では破線ルートで、
上級者向きと書かれています。
もしかするとこの新雪が、
コースの難易度を上げてくるかもしれません。
今は使われていないであろう山小屋がありました。
「山小屋を作ろう会 1982」とあります。
1982年といえば、35年前。時代は流れるものですね。
所々、植林の跡が見受けられますが、
ずいぶんと昔に手が入れられなくなった雰囲気です。
いまでは、雑木林が勢力を拡げています。
道標としては、はじめて「寂ショウ尾根」の表示が現れました。
破線ルートとはいえ、こうして道標が整備されているのは、
ありがたいですね。
気持ちのよい雑木林。落ち葉の上に雪が被っています。
紅葉の季節も素敵そうです。
そうこうしているうちに、岩場が現れました。
平時であればそれほどの難易度ではありませんが、
中途半端に雪が積もっており、落ち葉との相乗効果もあいまって、
なかなか滑りやすくて、油断が出来ない状況です。
ところどころ、開ける眺望がご馳走です。
気を抜いたらイッちゃうかもという場面もチラホラあります。
緊張感が続くので、なかなか消耗します。
「滑落多発!危険」とあります。
おそらく実際に、滑落がそこそこあったという証左でしょう。
気をつけないといけません。
場所によってはかなりの斜度があります。
まさに、よじ登ると行った趣です。
眼前に現れた富士は、少々残念な雲がかかっています。
緊張感の続いた寂ショウ尾根もようやく終わりを告げ、
滝子山の山頂がもうすぐそこかも、という胸騒ぎがします。
その胸騒ぎのとおり、すぐそこが山頂でした。
滝子山山頂にて、敬礼っ!
いやいや、なかなかどうして、タフでしたねぇと談笑。
山頂で、ランチタイムとなりました。
そしてランチもそろそろ終わりかなという時間に、
団体様が登ってきました。
ガイドさんっぽい人が「初狩からですか?」と聞いてきたので、
「いえいえ、寂ショウ尾根からです」と言うと、
「道の状況はどうですか?」と。
ガイドさんは別として、
同行の山ガールは初級者っぽい雰囲気で、
とても寂ショウ尾根を下山できるほどの者には見えません。
うーん、なぜ寂ショウ尾根の状況を聞いてくるんだろうと謎でしたが、
その謎は下山後に解けることとなります。
ということで、下山は道証地蔵に向かいます。
途中、白縫神社という神社がありました。
帽子を脱いでご挨拶。
下りの道は広々としていて、
寂ショウ尾根とはまた全然違った雰囲気で、
まるで別の山のようです。
沢沿いの道も美しく、気持ちがよいです。
道証地蔵のある林道に到着しました。
いやぁ、この林道なら余裕で車登れたじゃないですか、
などと話をしながら道を下り始めると、
下から山頂で言葉を交わしたガイドさんが登ってきました。
声をかけると、
「そこに自分の車停めてあるんで、下まで乗っていきますか?」と。
なんでも、サブガイドとして「登りのみ」サポートして、
下りは寂ショウ尾根を単独で下りてきたと。
いやいや、結果的に、下に駐車をしたところまで、
車で送ってもらえることになりました。ラッキー!
林道や車道は、できれば歩きたくないですからねぇ。
形は変わったものの結果的に、
(車で林道をショートカットするという)計画どおり!
この度はありがとうございました!