瑞牆山(山梨県/2230m)
2017年2月19日(日)
ルート:県営無料駐車場 〜 富士見平小屋 〜 ▲瑞牆山 ⇔ピストン
※ヤマレコは以前のもの
冬季の瑞牆山、好きですね。
もちろんオールシーズン楽しいですが、秋とか夏とか超混んでいて、
駐車場に車停められないんです。
路肩も埋まっちゃったりして、駐車場所を探すのもひと苦労。
そういう状況が好きではありません。
むしろ、誰も居ないような、静かなマイナーな山のほうが好きです。
そこへ来ると、冬季は嬉しい季節です。
わりと易しい山とはいえ、冬季は、いわゆるド素人は装備やスキルの問題で来れないわけです。
ですからこの時期、もちろん駐車場は余裕のよっちゃんイカで停められます。
が、今日はこれでも混んでいるほうですね。全部で30台超の車が駐車しています。
それにしても寒い!
普段はスロースターターなのですが、
身体が冷えちゃうので序盤からペースを上げて歩きます。
身体に負荷をかけて、体温を上げていきます。
そういえば今日、というかいつもですが、朝から何も食べていません。
朝食はもう17年ほど前から基本的に食べていませんが、
登山の時は意識して朝食を食べるようにしていました。
いわゆる「シャリバテ」を起こさないためです。
が、数年前に糖質制限で体質を変えてから、
登山時にも朝食を摂らなくなりました。
「ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム」
という、通常のエネルギー代謝システムが働いている時は、
朝食を摂らないと、いわゆる「シャリバテ」をスグに起こします。
が、糖質制限によって体質が変わり、
「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」
がスムーズに動き始めるようになると、
実際にシャリバテが起こりにくくなります。
実際、4〜5時間程度の山行であれば、
朝から朝食含めてまったくの無補給、行動食すらゼロ、
でもヤろうと思えばヤれます。
実は、登山対策に糖質制限をはじめたわけではありませんが、
結果として、シャリバテしにくい身体を手に入れたのは、
嬉しい誤算でした。
ただ筆者の場合、基本日帰り登山がメインの軽量派なので、
いわゆる重量を背負って縦走をする本格派にはあてはまらない話だと、
いう前提でよろしくお願いします。
瑞牆山を展望できる地点に出ました。
ベンチもありますが、風が強くて、とてものんびりできる状況ではありません。
先を急ぎます。
富士見平小屋が見えてきました。
この寒空の元で、幕営をしている勇者が5組ほどいました。
いやいや、この時期にテントというのは、本当に好きモノですね。敬意を表します。
美しい静かな森の中を、抜けていきます。
川が凍っています。凍てつく川の上を渡るというのも、冬季ならではですね。
毎度おなじみ、桃太郎岩。
ここを過ぎると、もう道半ばを過ぎている証となります。
まるで時間が止まったかのように、川がその姿を氷固めています。
ただ今日は、川の上に雪が積もっていて、
いわゆる、時間が止まった感は、やや薄いかもしれません。
こちらは去年の同じ時期の様子。まるで芸術のようです。
富士見スポット。
今日は見事に富士が見えています。嬉しいのは、日本人の証かもしれません。
瑞牆山の代表的ランドマーク、大ヤスリ岩。
いつも正面からでは芸がないので、今日は横からパチリ。
瑞牆山の岩場。
こうした岩場には、チェーンアイゼンがマッチしますね。
フルアイゼンだと刃が高すぎる、軽アイゼンだとバランスが悪い。
そんな場面で活躍するのがチェーンアイゼンです。
結局、冬季に山に登るようになると、
フル、軽、チェーンと、3種類用意することになりますね。
個人的に、もし2種類揃えるなら、フル+チェーンでいいかと思います。
一択ならフルアイゼンになりますが、もし、軽めの山だけ攻めるなら、
チェーンアイゼンのみという選択肢もありかもしれません。
チェーンアイゼンの弱点は、とにかく雪がつくことです。
構造上、雪がつきやすく、雪がつきはじめると、
その雪が雪を呼んで、足裏に雪団子ができてしまいますから。
ということは、年季の入ったフルアイゼンを何度も研ぎ直して、
刃が短くなったものが、冬季軽登山には最強かもしれません。
この梯子は、山頂がもうすぐそこであることを、お知らせしてくれます。
山頂につきました!
車の台数の割には、先客は3名と少なめです。
今日は駐車場から山頂まで、1時間59分。初めて2時間切りました。
もちろん、タイムトライアルをしているわけではなく、急いでいるわけでもありませんが、
サブツーというのは、なんとなく嬉しいものですね(笑
通常は2時間5分〜10分が平均タイムですが、
出足が寒かったのでペースが上がったのでしょう。
瑞牆山山頂にて、敬礼っ!
いやぁ、今日は素晴らしく抜けるような眺望を楽しめます。
何度登っても飽きませんね、瑞牆山は。
っていうほど登ってませんが。
例えば、日光男体山に登り続けた田名網忠吉さん。
1223回も男体山に登ってるわけですから、文字通り桁違いです。
千日回峰行に匹敵する偉業です。
もちろん、筆者にそれほどの偉業を成し遂げるだけの、
器も気合も根性も、そしてそもそもヤル気も、ありませんけど。
それでも山は、大好きです!