金峰山(山梨県・長野県)
2014年6月8日(日)
ルート:大弛峠~朝日岳~金峰山 ⇔ピストン
若い人が多いルートという印象が強い、大弛峠から金峰山のピストン。
人気のコースです。
気軽に2500m峰の百名山に登れることもあり、好天時は混み混み峠、
路肩を彷徨って駐車スペースを探さなくてはなりません。
なんとなく、茅ヶ岳に向かっていたのですが、ん、待てよ、
さすがにこの天気だと俄仕込みの輩は来んだろうと思いたち、
急遽、この大弛峠を目指しました。
先週、近くの小楢山に登っているので、途中まで同じルートになります。
大弛峠。
予想的中、3台しかいませんよ車。そらそうですわな。
トイレを借りて、募金箱に216円を投入します。
消費税みたいですが、たまたま小銭入れに216円入っていただけの話です。
準備完了。さっそく出発です。小降りなので、雨具のパンツは履いていません。
あらっ、まだ雪が残っていますね。
金峰山は去年の4月に瑞牆山荘側から登って以来です。
大弛峠から登るのは、3年ぶりかもしれません。
お、ケルンらしきものが見えてきました。
前回、あんなんあったっけかな。
朝日峠到着。
しかし止んでくれるかなと思った雨は、なかなかやみません。
倒木から新たに幹が伸びています。
静かな山道をすすみます。
いまのところ、誰とも出会っていません。
ところが、ところどころ、凍っているんです。
油断をすると、ツルリと逝ってしまいそうで恐ろしいです。
頭皮じゃなくてトウヒ。
ところどころ、このような解説があるのは、
植物音痴の筆者には嬉しいですね。
特徴的な岩場を抜けます。
忘れっぽい筆者ですが、3年前のこの景色は覚えています。
シャクナゲはまだまだこれからですね。
シラビソにオオシラビソ。高山らしい雰囲気が楽しいです。
朝日岳到着!
道標があられもない姿になっています。
シトシトと雨が降っています。
茹でガエルではありませんが、ちょっとずつ雨が降ると、
ついつい雨具パンツを履くのを怠ったりして、
気が付くと濡れてしまいますね。
そして思ったよりも雪が残っています。
あ、アイゼンなどが必要な状態ではありません。
鉄山です。
朝日岳にしても、山頂の標識がずいぶんと傷んでしまっています。
もう、けっこうズボンが滲みてきちゃててますが、
いまさら雨具パンツを履くタイミングでもないので推し進みます。
毎回では困りますが、たまの雨の山は素敵ですね。
何より、人気の山でも人が少ないのがポイント高いです。
この大きな岩場が現れたら、金峰山の山頂は、もうすぐそこです。
岩のトンネル越しに、山頂標識が見えています。
金峰山で敬礼っ!
ちなみにご存じの方も多いと思いますが、金峰山は、
山梨側では「きんぷさん」、長野側では「きんぽうさん」と呼ばれています。
ちなみに筆者は東京人で山梨からのアプローチが主なので、
「きんぷさん」と呼んでいましたが転じて「きんぷー」と呼ぶようになり、
そうすると、何となく「きんぽう」にも聞こえるので、
長野県の人にも配慮している雰囲気を醸し出しています。
そしておなじみ、五丈岩。
この角度から撮ると、小さく見えますね。
雨が容赦なくふりつけるのです。
五丈岩の軒先を借りて、ブランチとなりました。
ブランチから戻ると、おやまぁこんな日に、ずいぶんと人がいますね。
どうやら開山祭が行われるようで、ちょっとしたツアーも組まれていたようです。
せっかくなので、五丈岩でも敬礼。
雨のわりには山頂を堪能しました。
下りはもちろん、雨具パンツも履いていますよ。
そうそう、このちょっと先で、田部井淳子さんのパーティとすれ違いました。
引き連れていたのは、若い男女5人ほど。
なにより片手にストック、片手に傘をさして歩いていたのが印象的でした。
ブログの記事を見ると、金峰山に登るのは半世紀ぶりとのこと。
うーん、やっぱり年季がハンパねぇ!
なお小雨だったため、開山祭は金峰山小屋の中で行われたとのこと。
ちなみにこの開山祭自体も、30年ぶりだそうで、人生これからですね。
キバナシャクナゲはけっこう咲いていて、曇天の中に彩りを添えています。
結局、登りの時よりは小降りにはなったものの、雨は上がりませんでした。
鉄山通過。
よっ。
油断して、このあと凍結の上に乗ってスッテンコロリン!
尻もちをついて、あと腕を打ちつけてしまいました。不覚。
コバイケイソウ。筆者のテーマフラワーです。名前が似ているので。
朝日岳までは登りが続きます。
朝日岳です。
あれっ! 標識が直っていますね!
↓これ、今朝の朝日岳です。
おそらく、チーム田部井の計らいでしょう。さすがです。
そういえば昔、なぜか「田部井」の三文判を持っていました。
何に使ったのかは覚えていません。
いい森です。里山とはまた違った魅力があります。
件の岩場を抜けますよ。
まだまだ、凍っています。
同じ轍を踏まないように、慎重に下ります。
朝日峠。
下に落ちていた青いプレートをのせて写真を撮りました。
雨上がり直後の森の雰囲気が好きですが、
雨の森歩きも、限りなく小雨なら楽しいですね。
でも、まぁまぁ降ってます。感覚が麻痺してます。
そうこうしていると駐車場が見えてきました。
大弛峠到着! おつかれさまでした!
車はやや増えたものの、やはりモノ好きはそれほどいなかったようです。
■参考タイム(※食事休憩のぞく)
【登り】2時間10分
大弛峠 →(1時間7分)→ ▲朝日岳 →(1時間3分)→ ▲金峰山
【下り】2時間4分
▲金峰山 →(1時間3分)→ ▲朝日岳 →(1時間1分)→ 大弛峠
【トータル】4時間14分