年末登山の恒例となりつつある蓼科山。毎回新雪ラッセルに苦労させられます。今回はスノーシューを携えて挑みましたが果たして。

蓼科山(長野県/2,530m)
2013年12月21日(土)
ルート:ゴンドラ山頂駅~七合目登山口~天狗の露地~将軍平(蓼科荘) ⇔ピストン

年末登山の恒例となりつつある蓼科山。今年で3度目になります。
登るのは、七合目登山口から将軍平を経て、山頂を目指すコースです。

夏季であれば、七合目登山口の駐車場まで車で登れるのですが、冬季は通行止め。

蓼科牧場STATION

冬季は七合目登山口へアプローチするために、まずはゴンドラを利用します。

蓼科山ゴンドラ

ゴンドラから蓼科山の山頂が顔を出しているのが見えますね。天気もよさそうです。

蓼科山 幸せの鐘

ゴンドラ山頂駅到着! 目の前には幸せの鐘が鳴らし手を待ち構えています。
高らかに鐘を鳴らすのは、無事下山したときのためにとっておきましょう。

蓼科山登山道 入口

幸せの鐘の横が登山道入口になっています。残念なことに、先行者はいません。

さらに残念なことに、もたもたとスノーシューをつけたりしているといつの間にか、
時間は11時近くになっております。

ゴンドラは16時15分まで。そして一年でもっとも日が短い日の前日なので、
ゴンドラの時間を抜きにしてもタイムリミットは16時下山目標でしょう。

与えられた時間は5時間。うーん、山頂まではいけない可能性大。

ちなみに無雪期のコースタイムは山頂往復で3時間20分ほど。

5時間もあれば楽勝じゃん、と思った貴方は、
新雪の踏み跡のない雪山を歩いたことがないのですねきっと。

蓼科山登山道

七合目登山口を目指します。出足から新雪が待ち構えています。

蓼科山登山道

スノーシューも歯が立たない新雪ぶり。これは先が長くなりそうな予感。
有雪期の蓼科山は5回目ですが、いままでで一番厳しい状況です。

蓼科山登山道

それにしても雪山は美しいですね。

近場では北八ヶ岳などは、よく踏まれていながら雪景色を楽しめるコースで、
雪山デビューにも最適です。

逆にデビュー戦から新雪ラッセルとなると、
雪山が嫌いになってしまう可能性もあるので、あまりおすすめはできないですね。

蓼科山登山道

御泉水自然園へ続く車道を横切ります。もちろん、車道は通行止め。
今年3月に登ったときとはずいぶんと状況が違います。

そもそもスノーシューはおろか、アイゼン不要で登れましたよ3月は。

蓼科山七合目

ふーぅ。ようやく登山口到着です。幸せの鐘からここまで、40分かかりました。

今日も無事に登山ができますように。脱帽してお辞儀をしてから入山します。

蓼科山登山道

しばらくすすむと、トレースがありました。
えっ、ありがたいけど、どこから登ってきたのかしら?

蓼科山登山道

と思ったら、トレースの正体の主は、キツネさんでしたよ。

キツネほどの身軽な身体でも、ズボズボもぐってしまうほどのパウダースノー。
人間ともなると、なかなか素直に、前にすすませてくれません。

蓼科山登山道

浅いところでは30cmほどの積雪です。
とはいえ雪はサラサラ、数字の分だけ沈むので大変です。

蓼科山登山道

ウサギの足跡。まるで雪深さを嘆く人の顔のような様相ですね。

蓼科山登山道

相方と交代で、道を切り開きながらすすんでいきます。ひとりだったら既にめげてますね。

蓼科山登山道

蓼科山頂と出ました。うーん、山頂ははるか遠く、そして儚く思えます。

蓼科山登山道

ラッセル車の気持ちが、少しだけわかったような気がしました。

蓼科山登山道

切り開いてきた道を振り返ります。

蓼科山登山道

そして、新たに道を切り開いていきます。
将軍平への道標が見えます。

蓼科山登山道

振り返り、息を整えながら、景色を堪能します。

蓼科山登山道

それにしても、天気がよいのが救いですね。
気温はマイナス5度程度、風もないので日なたは暖かく感じます。

蓼科山登山道

束の間の雪の浅い場所。スノーシューの本領が発揮できる少ないエリアです。

蓼科山天狗の露地

天狗の露地に到着! この時点で山頂は時間的に難しいので、
ゆっくりと景色を楽しみながらランチにすることにしました。

蓼科山天狗の露地

相変わらずここからの景色は素晴らしいです。
雪を踏み固めて食事場所を確保し、暖かいオニオンスープを飲みながら、
気力と体力を回復します。

蓼科山登山道

食事を終えたら、ふたたびラッセル祭り!

蓼科山登山道

深いよぅ。しかも斜度がキツイので、登ってもズルズルとすべり落ちてしまいます。

蓼科山登山道

かなり必死に登ります。心臓バクバクです。
蓼科山ほどのメジャーな山であれば先行者がいて然るべきと思いましたが、
連休初日、この状況では登りにきませんわな普通。

蓼科山登山道

深いところで90cmほどの積雪があります。まさにここを進んでいかないといけません。

蓼科山登山道

追い討ちをかけるように、雪が降り始めました。
うーん、これは将軍平すら怪しくなってきましたよ。

蓼科山登山道

万事休すか。もうここで引き返そうかと思い天を仰ぎました。

しかしながら、せめて将軍の前で敬礼をキメたい。
そんな一心から、将軍平を目指して、雪をかき分けていきます。

蓼科山登山道

やや! 眼前に明るい光が現れました! あれは蓼科山荘の屋根ですね!

蓼科山将軍平

蓼科山荘の前に倒れこむようにして到着!
やりました将軍! 将軍平到着です!

蓼科山荘

ストックを雪に突き刺して、

蓼科山将軍平で敬礼!

敬礼っ!

この時すでに午後2時半を回っていました。もちろん山頂に登る時間はありません。

蓼科山登山道

雪が本気(マジ)降りになってきました。
天気がよければ眺められる山頂もまったく見えません。

この状況だと、仮に時間が許したとしても引き返していた可能性が高いです。
特に雪山は無理をすると、遭難につながる恐れがあります。

安全第一、踵を返して下山しますよ!

蓼科山登山道

登りはじめの天気がうそのように、雪がガンガン降っています。

蓼科山登山道

下りは自らが切り開いてきたトレースがあるので、
登りとはまるで比べものにならないほどに、楽な道程ですね。

蓼科山登山道

敷かれたレールの上を進むことの、なんと楽なことでしょう。

蓼科山登山道

線路は続くよどこまでも♪ と鼻歌すら出てきてしまっても
おかしくないほど快適です。

蓼科山登山道

だいぶ下山してきました。鳥居のある登山口まではもうすぐです。

蓼科山七合目登山口

登山口到着! 本当に登りが夢だったのではないかと思うほど、下りは楽でした。
明日、12月22日に登りにくる人は、私たちの踏み跡を活用していただければ幸いです。

蓼科山七合目登山口

振り返ってお辞儀をします。ありがとうございました! またきます!

蓼科山登山道

まだ気を抜いてはいけません。幸せの鐘を高らかに鳴らすまでは!

蓼科山登山道

下りに改めて見てみると、こりゃ、大変だったろうな登りはと思い返します。

蓼科山登山道

ヒャッハーッ! ゲレンデに流れる音楽がもう間近に迫ってきました。

蓼科山登山道

朝出発した地点に戻ってきましたよ!

蓼科山 幸せの鐘

ゴンドラ山頂駅到着! 幸せの鐘を高らかに鳴らしますよ!

ゴィィーーン!

おつかれさまでした!

■参考タイム(※食事休憩のぞく・積雪期/新雪ラッセル)
【登り】3時間4分
ゴンドラ山頂駅 →(40分)→ 七合目登山口 →(1時間26分)→ 天狗の露地 →(58分)→ 将軍平(蓼科荘)
【下り】1時間
将軍平(蓼科荘) →(45分)→ 七合目登山口 →(15分)→ ゴンドラ山頂駅
【トータル】4時間4分