八ヶ岳南麓在住。里山好きのおじさんのブログでありんす。

【登山メモ】毛無山(200名山)

毛無山は日本全国に26座もあります。今日は毛無の中の毛無、キング・オブ・ヘアレス・マウンテンに登ってきましたよ。

毛無山(山梨県・静岡県 1964m)
2013年11月9(土)
ルート:毛無山駐車場(麓)~不動の滝~富士山展望台~毛無山山頂
~地蔵峠~比丘尼の滝~毛無山駐車場(麓)

「毛無山」をウィキペディアで検索すると、26座もあります。
「浅間山」には及ばないものの「駒ヶ岳」よりも多いのが毛無山なんです。

日本人はきっと毛無しが好きなんですね。
そんな毛無山は、山梨県にも2つあります。

という書き出しで前回登ったのは山梨県でも無名なほうの毛無山。

→ 前回(8月31日)に登った無名な毛無山の記録

今回は日本200名山にも選出されている著名な毛無山、
まさに毛無の中の毛無、キング・オブ・ヘアレス・マウンテン
足を運んでまいりました。

毛無山駐車場。そして駐車料金を入れるポスト。
封筒が置いてあるので、車のナンバーを書いて500円を入れて投函します。
すると、帰りに領収印が押された封筒がワイパーに挟まっているシステムです。

実は、2年前の11月に同じルートを登りました。
下山してきたときにちょうど居合わせた駐車場を管理する竹川さんから、
地元にまつわる興味深い話をあれこれ聞いたのですが、
いまでは何ひとつ覚えていません。

さてさて、駐車場横の登山道入口から出発です。

まずは麓宮にご挨拶。
今日は、以前登山ツアーで知り合った女子、年に2度ほど山に一緒にいく男子、
いつもの相方と筆者の計4名での山行となります。

金鉱石破砕機とありますが、いつの時代のものでしょうか。
ここは戦国時代から江戸時代にかけて重要な金山のひとつだったようです。

いざ、毛無山へ!

うれしいことに、まだ紅葉が残っていました。
むしろ、ちょうどよい葉の空き具合。この時期の紅葉もまた風流ですね。

枯れ沢を渡ります。2年前のこのシーンをよく覚えています。

毛無山山頂方面と地蔵峠方面との分岐点。
登りは右から毛無山山頂を目指し、下りは左の地蔵峠方面ら下りてくる
周遊ルートを歩きます。

登りはじめ、少しだけ植林のエリアがあります。

植林嫌いの皆さま、ご安心ください。すぐに雑木林に入りますよ。

毛無山一合目。よくこういった合目標識を見かけますが、
これが励みになるかどうかは、貴方の心構え次第です。

はさみ石とあります。ん? どれがはさみ石かしら。

なるほど、たぶんこれですね、はさみ石は。

てくてく。このあたりの道は、まだ登り緩やかです。

毛無山二合目。みんなで順番に標識を撮影したら、先へすすみます。

不動の滝見晴台につきましたよ!

うひょひょ! 紅葉に抱かれた滝が見事です!
残念なことに、こういう滝の見事さは写真ではなかなか伝わりませんね。
ぜひご自身で足をお運びください。

岩の多い急な登りが続きます。このあたりから尾根へ出るまで、
ひたすら登りが続くイメージです。

振り返ると紅葉の間から富士。うむ、写真にはうまく写ってませんね。

えっほ えっほ。ひたすら登ります。アキレス腱が実によく伸びます。

毛無山三合目。ひたすら登りますよ!

前回の記憶では、こんなに岩が多くてしかも急登が続いた覚えがありません。
2年経つとほとんど忘れているので、新鮮味があっていいですね。

毛無山四合目。
この合目標識は、わりと歩行時間に合わせて、等間隔に配置されています。

四合目から5分ほどで、レスキューポイントへ到着。
富士山が見えます。うむ、写真にはうまく写ってませんね。

そして毛無山五合目到着。道半ばです! あの看板は見覚えがあります。

次は六合目を目指します。一合あたり18分ほどのペースです。

毛無山六合目到着。標識の右下にかかる白い雲。
呼応するように、現実世界にも雲がかかってきました。

おっ、一瞬雲が切れて富士山がその雄姿を顕わにしましたよ。
こんにちわ 富士山♪(童謡『こんにちは赤ちゃん』のメロディーにのせて)

ようやく毛無山七合目到着。なんだか寒くなってきましたよ。

腹が減っては登山ができぬ。ので、このあたりでランチといたしましょう!
あたたかいオニオンスープとパンをいただきました。

この季節は、ポットに入れてきたお湯をコンロで沸かすと、
すぐに沸くので寒さに震えずにすみます。
よしんばポットのお湯そのままだと、スープをいただくにはちとヌルい。

さてさて、あまりのんびりしていると身体が冷えてしまうので、
休憩もそこそこに出発します。

毛無山八合目到着。とにかく登りがずーっと続きます。

富士山展望台到着!

そう、振り返ればそこには見事な・・・

白い雲! 残念ながら富士山はお隠れになりました!

毛無山九合目到着! 山頂まであと少し!

もうすぐ尾根かしら。気持ちも紅葉じゃなくて高揚します。

尾根の分岐へ到着!
山頂を往復したあと、下りはここから下部方面へ向かいます。

山頂方面へ向かうとすぐに現れるのが北アルプス展望台。
どちらかというと、南アルプス展望台のほうが実情に近いです。

北アルプス展望台に登った瞬間、何も見えないよ!とお嘆きの貴方に朗報です。
ここは雲の流れが速いので、ちょっと待っていると目の前にアルプスが現れる、
なんてことが日常茶飯事です。

写真を撮ったタイミングがいまいちですが、実際には素晴らしい眺望が、
私の眼前に突如としてひらけました。

さてさて、そんな展望台を後にしたら、山頂はすぐそこです。

毛無山山頂です! 敬礼っ!

そして山頂からは見事な富士山が、

見えません! 残念!

山頂の周りの樹がすべて落葉するなか、唯一紅葉を残していた孤高の一本。

ひとしきりはしゃいだら、けっこう寒いので早めに下山に入ります。

分岐点は下部方面へ。丸山を経由して地蔵峠を目指します。

わぉ! 毛無山山頂でお隠れだった富士が、丸山でその雄姿を顕にしました!
こんにちわ 富士山♪(童謡『こんにちは赤ちゃん』のメロディーにのせて)

ガレた道に落葉。いつ足元をすくわれるか分からず、スピードが出ませんね。
落葉がさらにすすむとフカフカになります。それはそれで、気持ちいいです。

地蔵峠へつきました! 麓方面への下山道分岐点は10分ほど先になります。
実はここ、第二地蔵峠ということで、本来の地蔵峠はこの先の分岐点です。

地蔵峠からの富士もまた素敵ですね。麓がアクセントになっています。

こちらが本来の地蔵峠。 手前のお地蔵様は新しいですね。
お供え物に、お腹が空いたらスニッカーズが混じっていました。

さてさて、麓に下りますよ!

こちらの下山道は、ところどころにロープがはってある箇所があります。

落葉ゾーンを抜けたと思ったら、今度はガレガレゾーンです。歩きにくいですよ。

毛無山の水場です。かすかに鉱物系の味がしますね。
あとでロイヤルミルクティをいただくため、沸かし水として取水しました。

金鉱石を焼いた窯。いくつかの窯の痕跡が残っています。
今度ここでピザでも焼いて食べようとは思えないほど朽ちています。

ジャン! ここでロイヤルミルクティー・ターイム!

いままで色々なお茶類をいろいろな山々で試してきましたが、
最終的にこの日東紅茶のロイヤルミルクティーに行き着きました。
間違いありません。

近所のスーパーで見かけたら、ぜひ購入してみてください。

さてさて、今日はなんだが、さてさて、が多い日ですが、
評判のロイヤルミルクティーを嗜んだあとは、沢を渡ってすすみますよ。

このあたりは紅葉(もみじ)が多く、美しいグラデーションで
私たちを楽しませてくれます。

みんなが紅葉の写真撮りに夢中になる最中、敬礼っ!

ヤバウツ!(ヤバいくらい美しい)。

時折、紅葉の狭間から見える沢もまた青くて実にハーモナージュ。

美しいバラには棘がある。の例えとは全然関係なく、ガケを渡ります。

目下には比丘尼の滝が垣間見えますね。
それにしてもこの一帯は、紅葉の紅葉(もみじのこうよう)が見事です。

比丘尼の滝到着! 紅葉と滝は、鉄板の組み合わせです。

そしてまたもや沢を渡ります。水きれい。

毛無山山頂方面と地蔵峠方面との分岐点に戻ってきました!
朝、右から登っていったのを思い出します。帰りは左から下りてきましたよ。

枯れ沢を渡ります。帰りのほうが紅葉が鮮やかに見えます。

名残惜しそうに紅葉の写真を撮る一行。

スタート地点の駐車場はもうすぐです。

毛無山駐車場到着! おつかれさまでした!

駐車料金の領収書が挟まっているので取るのを忘れないでね!

■参考タイム(※食事休憩・ロイヤルミルクティータイムのぞく)
【登り】3時間9分
麓(毛無山駐車場) →(45分)→ 不動の滝 →(40分)→ レスキューポイント →(1時間20分)→ 富士山展望台 →(24分)→ 毛無山山頂
【下り】3時間2分
毛無山山頂 →(55分)→ 地蔵峠 →(1時間43分)→ 比丘尼の滝 →(24分)→ 麓(毛無山駐車場)
【トータル】6時間11分