毛無山~十二ヶ岳~節刀ヶ岳(山梨県 1500m/1683m/1736m)
2013年8月31日(土)
ルート:毛無山登山口~▲毛無山~▲十一ヶ岳~▲十二ヶ岳~▲金山~▲節刀ヶ岳 ⇔ピストン
「毛無山」をウィキペディアで検索すると、26座もあります。
「浅間山」には及ばないものの「駒ヶ岳」よりも多いのが毛無山なんです。
日本人はきっと毛無しが好きなんですね。
そんな毛無山は、山梨県にも2つあります。
有名なほうの毛無山は日本200名山にも選出されている著名な山ですが、
今回は無名なほうの毛無山、無い無いづくしの毛無山から、
十二ヶ岳、そして御坂山塊を象徴する三角錐の山、節刀ヶ岳に登ります。
毛無山登山口駐車場。文化洞トンネルの出口(入口)にあります。
先客は10台ほど。この炎天下に、モノ好きもいるものです。
他人(ひと)のこといえませんが。
毛無山ではなくて十二ヶ岳登山道入口とあります。
それより富士箱根伊豆国立公園って、どんだけ美味しいとこ取りしてんねん!
と毎回思います。
しかしこういう暑い日は、なるべく樹林が続くことを祈りながら登ります。
「進め」とあります。足和田役場の人はなかなか手厳しいです。
進んだ先にはお墓がありました。ここまでお墓参りにくるのは大変です。
暑さは厳しいものの、樹木が陽射しをさえぎってくれるので助かります。
長浜との分岐点。文化洞トンネルからは1.6kmです。
ひぃぃ。樹林帯が途切れてしまいました。ここから先は炎天下の中を進みますよ。
樹林帯を抜けると、目の前に富士山が現れました。
ホンのいっとき、暑さを忘れます。
暑い、暑い。
展望台のような開けた場所に出ました。
こんなところに登山者カードを入れるポストが設置されています。
とりあえず暑いので先を急ぎます。
アレッ、一ヶ岳とあります。
ということは、さっきの展望台と思ったのが毛無山かしら?
帰りに改めて調べてみようと心に誓って先へ進みます。
ところで、十一ヶ岳と十二ヶ岳以外は、
あとからとってつけたような雰囲気の山なので、
まとめてアド街コレクション風にご紹介。
→ちなみにアド街コレクションの曲(PATTI AUSTIN – Kiss)
八ヶ岳とか紛らわしいし、十ヶ岳は割れちゃってるのが悲しいです。
こちらは四ヶ岳からの富士山の展望。富士山に雪のつく季節にも訪れたいですね。
あちらに見えるのが十二ヶ岳。まずはあそこを目指します。
ちょっとした岩場もあって、面白いコースです。
こちらは十二ヶ岳 つり橋。
「ひとりずつ渡れ」と厳しい口調で指示がありますが、
これ、二人で渡ると落下してしまう危険性の高い、かなり揺れるつり橋です。
よく、つり橋をわざと揺らす子どもとか大人とかいますが、
この橋ではそういう冗談は通用しないのでお気をつけください。
十二ヶ岳は変化に富んだコースで面白いですね。
岩場も多いですが、それほど難度の高いコースではないので楽しめます。
十二ヶ岳まで、あと100m!
ジャン! 十二ヶ岳山頂です!
タイミングよく富士山がその御姿を現しました!
せっかくなので、ここでランチタイムにしましょう。というかしました。
腹ごしらえをしたら、十二ヶ岳から金山へ向かいます。
十二ヶ岳は岩場というかロープ場がけっこうあります。
台風の影響か、今日は風がかなり強いです。
暑さでたっぷりかいた汗に容赦なく風が吹き付けて体温を奪います。
筆者は夏も長袖が基本ですが、
その上にさらにTシャツを着て体が冷えるのを防ぎます。
笹ヤブを抜けていきます。天然の木の根の階段ができています。
十二ヶ岳から金山は、なんとなく、かわいらしい景色が多いです。
そして金山に到着です!
ここから節刀ヶ岳は15分と近いです。
近いですが、この節刀ヶ岳は登ろうとするたびに、
悪天候や積雪やロストに阻まれて未踏だったので、近くて遠い山でした。
道を噛みしめながら すすみますよ!
熊の爪あとがのこっています。熊よけの網が巻かれています。
熊といえば、大菩薩連嶺の黒岳を大峠から登るルートが、
この爪あとの宝庫ですね。
もう、どこかしこ熊の爪あとだらけ、熊岳に名前変えたほうがいんじゃね?
というレベルの恐ろしさです。
トリカブトです。花がキレイですね。
葉っぱがヨモギとかに似ているので、特に若草のころには
誤食しないようにご注意ください。
それにしても今日は暑い! でもあとちょっと!
ジャン! 節刀ヶ岳山頂です!
えっ!富士山が噴火してる! という趣の雲がおもしろいです。
せっかくなので、富士山を眺めながら
ミルクティーをいただくことにしましょう。
そして目的を果たしたので、来た道をピストンで戻ります。
鬼ヶ岳へ抜けてバスで駐車場に戻るルートも考えましたが、
下調べをしていなかったので、今回は大人しく戻ることにしました。
眼下には河口湖。今日は空模様がキッチュです。
金山を抜けて十二ヶ岳へ向かいます。
風が強いので、暑いけどウィンドブレーカーを着込みました。
こちらは西湖。大昔、バス釣りに訪れたことを思い出します。
岩場にかかるハシゴを降ります。
再び十二ヶ岳! 富士山はお隠れになっています。
うぉっと危ない! 十二ヶ岳の揺れるつり橋です。
これぐらいの斜度感ですよ。
よいしょ、こらせ。
紅葉を始めている葉もあります。秋もキレイでしょうなぁ。
そして十一ヶ岳からは一気に降りてまいりましょう。
再び、一ヶ岳到着です。そうそう、この先にある展望広場、
あそこが毛無山だったのかを確認しないと。
あっ! 毛無山山頂って書いてある!
でも肝心な毛がない!
たとえ毛が無かったとしても、
思い残すことはもうないので、振り向かずに下山します!
エッホッ エッホッ
おつかれさまでした!
■参考タイム(※食事時間のぞく)
【登り】3時間55分
毛無山登山口 →(1時間25分)→ 毛無山 →(1時間)→ 十一ヶ岳 →(34分)→ 十二ヶ岳 →(41分)→ 金山 →(15分)→ 節刀ヶ岳
【下り】3時間9分
節刀ヶ岳 →(12分)→ 金山 →(33分)→ 十二ヶ岳 →(32分)→ 十一ヶ岳 →(50分)→ 毛無山 →(1時間2分)→ 毛無山登山口
【トータル】7時間4分