八ヶ岳南麓在住。里山好きのおじさんのブログでありんす。

【登山メモ】三方分山と烏帽子岳

三方分山って何て読むんでしょう。実は行政でも見解が定まっておらず、結局好きに読んでいいんじゃないでしょうか。

三方分山(山梨県 1422m)烏帽子岳(1257m)
2013年11月16(土)
ルート:
■三方分山 精進バス停前駐車場~女坂峠(阿難坂峠)~三方分山
~精進峠~県営精進湖駐車場~精進バス停前駐車場
■烏帽子岳 パノラマ台登山口~烏帽子岳 ⇔ ピストン

今回は精進湖周辺の山、三方分山から烏帽子山を縦走しようかと思い立ちました。

マイカー登山なので、精進バス停前の駐車場へ駐車、三方分山から精進峠を抜け、
根子峠からパノラマ台経由で烏帽子岳を踏んで本栖湖側に下り、
帰りは本栖湖からバスで帰ろうという皮算用をしてみたのです。

→ 富士急バス時刻表

お目当てのバスの時間は、乗車予定の本栖入口11:32と14:05
11時半だと早いけど14時だと遅いなぁ、という中途半端な時間なので、
途中まで登ってからどうするか決めることに決めました。

精進バス停前駐車場。
少し先に県営の駐車場があり、周囲にお店など施設もあるために賑わいます。
こちらは周りに何もないので、駐車している車もまばら。

そして今回、事故渋滞に巻き込まれたために予定より遅れて到着。
ちょうど、コースタイムどおりに進むとバスの乗車時間の14:05という状況。
少し速めに歩いて食事時間を確保するという、慌て目の行程になりそうです。

駐車場前(後ろ?)にある「かどや」の横から登山道入口へ向かいます。
居村集落という小さな集落を抜けていきます。

のどかな集落。空家も目立ちます。

売家発見。古い民家をリフォームしているようです。
このあたりの物件でいくらくらいなのか、興味があります。

左手には諏訪神社。精進の大杉などもあるようですが今回はパスします。

登山口入口。舗装路が切れてそのまま山道へとつながります。
特に「●●山登山口」といった標識などはありません。
なんだか人物が浮いた不自然な写真ですが、写真は合成ではありません。

登山者名簿入れです。上九一色村とあります。

さて、まずは女坂峠を目指してすすみます。

堰堤の横を抜けていきます。
ここから先、比較的急な登りが続いて標高を稼ぎます。

沢が流れています。細い沢ですが水量は豊富で、取水可能です。

だいぶ落葉もすすんで、晩秋の様相です。

順調に女坂峠(阿難坂峠)到着!
三方分山1500mとあります。五湖山3000mとありますが、そんなにないと思います。
おそらく何かの間違いでしょう。

女坂峠から三方分山へ向かいます。

そういえば先程来、三方分山という山名が何度も出てきていますが、
なんと読めばいいのか、と疑問をお持ちの方も少なくないと思います。

しかし残念ながら、このブログの読者数は極めて少ないので、
絶対数でいえば、疑問をお持ちの方は少ないと思います。

しかしながらこんな時は、地元の観光課のページを見るに限ります。

→ 富士の国やまなし 観光ネット 山梨県公式観光情報/三方分山

どれどれ、なんと読むのかな。

名称(よみ):みのぶちょうかんこうか

っておーい!
観光課の読み方は分かってんねん!なんで山名の読み方書いてへんねん!
生粋の関東人のワシが思わず使ぅたことない関西弁使ぅてもうたやんけ!

まぁ、普通に読めば「さんぽうぶんさん」でしょうね。
でもヤマレコには「さんぽうぶんやま」と載っています。どっちやねん。

ちょっと待って、先ほどの富士の国やまなし 観光ネットで、
身延町じゃなくて富士河口湖町のページを見ると、
「ざんぽうぶんざん」となっていますよ!

→ 富士の国やまなし 観光ネット 山梨県公式観光情報/三方分山

こうなったらもう、各々好きに読んでもらいましょう。
ただ、「みつかたわけやま」でないことだけは確かです。

話を登山道に戻しましょう。

ところどころ崩落しています。気を抜かないで歩きましょう。

尾根道はすっかり落葉していますね。
落葉をしていると、葉繁期には見えない眺望が拝めたりするので、
これはこれで楽しい山路です。

絵に描いたようなジグサグ道を登っていきます。
アキレス腱もほどよく伸びます。

笹とブナのコンビ。このあたりの稜線ではよく見る植生です。

ジャン! 三方分山 山頂到着!

三方分山からの子抱き富士。手前の大室山のシルエットがかわいいです。
三方分山の山頂からだと、大室山は右寄りに見えるんです。

さて、まだお昼ご飯には早いので、先へすすみます。

富士山の反対側を見ると、落葉した枝の狭間に垣間見える南アルプスが素敵。

そして時折顔を見せる精進湖の湖面がまた美しいです。

景色を楽しみながら、精進峠に到着です!
左は「ハノフマロ」? いえいえ、元は「パノラマ台」です。

あれ? パノラマ台へのルートがロープで塞がれていますね。
写真を撮り損なってしまったのですが、ルートが閉鎖されているようです。

仕方が無いので、精進湖畔へ下ることにしました。
時間的にもバスのことを考えると慌しいですしね。

しかしながら、家に戻ってヤマレコを見てみたら、先週、
このルートを通過している人がいました。迂回路があったんですねきっと。
ウッカリしてしまいました。

百曲がりともいえる、ジグザグ道を下ります。
コーナーの数は百ではすまないほど、頻繁に曲がりながら下っていきます。

標高を下げると、まだ紅葉が残っています。

落葉にもまだ色が残っていて、植物の生命力を感じます。

大きな堰堤を越えるように、堰堤脇を登っていきます。

立入禁止の門扉。厳重です。影が面白かったのでパチリ。

ここまでくれば、駐車場はもうすぐです。

登山口に下りてきました!
こちらは精進峠へ向かうための登山口で、マイナーなほうです。
パノラマ台を目指す人たちは、根子峠直通の、もう少し先の登山口から登ります。

県営の精進湖畔駐車場。にぎわっていますね。
車を停めたのはここから10分ほど歩いた精進バス停前の駐車場です。

その前に、せっかくなので精進湖半でお弁当と洒落こみましょう!

これぞ、正面に大室山を抱いた子抱き富士素晴らしいですね。
わざわざ山に登らなくても、子抱き富士を拝むなら精進湖畔が一番です(笑

そんな特等席で、子抱き富士を拝みながらお弁当を食べました。

さて、湖畔沿いの道を歩いて、車の停めてある精進バス停前駐車場まで歩きます。
県営駐車場から、10分はかからない程度で到着します。

さて、うっかり予定のルートを取れずに下ってきてしまったので、
予定どおりに縦走していたら下山してくる予定だった、
本栖湖畔のパノラマ台登山口側から烏帽子岳を登ることにしました。

精進バス停前駐車場から、車で本栖湖畔を目指します。

本栖湖畔につきました。

パノラマ台登山口前に、駐車できそうなスペースはあるのですが、
今日はウォーキングイベントのチェックポイントになっていて
スペースがなかったので、トンネルを抜けた反対側に車を停めました。

トンネルを抜けて登山口まで戻ってきました。
「パノラマ台 東海自然歩道 入口」とあります。目の前は「本栖隧道」のバス停。

入口から実に豊かな雑木林が広がります。
さすがは富士山原始林の流れを汲む森ですね。

上九一色村は現在、富士河口湖町に編入されています。
オウム事件の影響でネガティブな印象がついてしまったのは本当に気の毒でした。

気軽に登れて、のっけから雑木も豊かで、静かでよい山です。

とても立派なアカマツと紅葉のコラボレーション。
木肌がスベスベだったら頬ずりしたくなるほど素敵です。

しかし静かと思ったのも束の間、前方から人が降りてきました。
その後、ひっきりなしに人が降りてきて、下りてきて、オリてきて、
山頂までにすれ違ったその数総勢100人超。

久々にこんにちわ疲れしてしまいました。
シンガリのガイドさんに話をきくと、総勢120名の団体ツアーだそうです。

いやいや、思わぬ誤算でした。

ようやく人の波が途切れたところで山頂の雰囲気が近くなりました。

烏帽子岳 山頂到着!
考えようによっては、タイミングがよかったかもしれません。
もう少し山頂への到達が早かったら、ここはまるで
朝のラッシュアワー並みに混雑していたことでしょう。

山頂の電波塔。山頂にこういうものがあると、ちょっぴり残念な雰囲気です。

最近のマイブーム、敬礼! ピースとかよりも、山に合っている気がします。

さて、先客がすべて下山したので我々も、
ゆっくりと、そして静かな雰囲気で下りますよ。

下りは木々の間から本栖湖の湖面がキラキラと輝いていて、
登りとはまた違った印象でとても楽しめます。
人の波が消えて、静かな山道を歩けることも拍車をかけているのでしょう。

烏帽子岳は、麓から中腹あたりまでの雑木林が特に豊かで素晴らしいですね。
雑木好きの筆者としては、山頂まで登らなくてもいいくらいです。

紅葉した葉がだいぶ落ちて、その狭間から青い湖面が見える様は、
素敵としかいいようがありません。ありがとうございます。

登山道入口の分岐点まで戻ってきました。麓のあたり、いい雑木してますねぇ。

本日、ふた山目の烏帽子岳、おつかれさまでした!

車で移動して二山登るパターンは、筆者的には珍しいです。
小ぶりな山であれば、この手もありですね!

■参考タイム(※食事時間のぞく)
【三方分山】2時間47分
精進バス停前駐車場 →(51分)→ 女坂峠(阿難坂峠) →(35分)→ 三方分山 →(35分)→ 精進峠 →(38分)→ 県営精進湖駐車場 →(8分)→ 精進バス停前駐車場
【烏帽子岳】1時間28分
パノラマ台登山口 →(49分)→ 烏帽子岳 →(39分)→ パノラマ台登山口
【トータル】4時間15分