多峯主山(埼玉県飯能市 271m)
2013年6月9日(日)
ルート:飯能駅~▲天覧山~▲多峯主山(往復)
※往復とは「ピストン」とは異なり行きと帰りで違うルートを通っていることを示しています
今日は午後から予定があるし、山は行けないなぁ。
そんな今日のこと、近場でサクッと登れる山があることを思い出しました。
筆者が登山を始めるキッカケとなった原点ともいえる、
埼玉は飯能の多峯主山(とおのすやま)であります。
高さは271mと、低山の中でもかなり低い山ですが、
どうしてなかなか、植林の多い奥武蔵エリアにおいて雑木も豊かで、
スペックだけでは判断できない魅力のある山なんですよ。
ちなみに 飯能までは、
池袋近辺に住んでいたときは急行とかレッドアローで、
それこそ40分くらいで着いちゃうほどの便のよさでした。
いまは少し離れてしまいましたが、
それでも1時間ほどで飯能に到達できるのはありがたい距離です。
ということで飯能駅北口!
棒ノ嶺なんかに登るときは、ここからバスでさわらびの湯を目指します。
多峯主山の場合はここから徒歩で街を抜け、
山頂を目指します。
駅前の道を北上し、はんのう銀座を左折して進みます。
「正しい人はいない(聖書)」
さすがは聖書。正しいことを説いています。
商店街を抜けてしばらく進むと「観音寺」が現れます。
まずはこちらを参拝しましょう。
参拝後は、右の通路を抜けると、目的の道路へ合流できます。
こんな階段を下っていきます。涼しげですよ。
すると今度は左手に、飯能恵比寿大神の旗がはためきます。
せっかくのなのでのこの御岳八幡神社も参拝しましょう。
神社を抜け、公民館沿いの道を進みます。
すると眼前に能仁寺が現れます。
せっかくなので参拝ハットトリックを決めましょう!
素晴らしい景色が広がります。
時間があれば、庭園も拝観(300円)していくとよいですよ。
9:00からオープンなので、この時は開園前でした。
ちなみに寄り道をせずに普通に歩いてくると、
飯能駅から能仁寺までは約20分くらいです。
その能仁寺の脇が、天覧山の登山口となっています。
天覧山は、多峯主山とセットに登られることが多い197mの低山。
山というより、小高い丘といったイメージです。
舗装された道をすすみます。
そうはいっても駅から20分という立地で、なかなかの雑木っぷり。
この坂道をハァハァいいながら登った数年前の出来事が、
懐かしく想い出されますね。
天覧山中段です。ここから道が分岐しています。
トイレも完備しているのでご安心ください。
なお、能仁寺から多峯主山山頂までは、
山と高原地図のコースタイムで50分ほどと短いので、
時間は気にせずのんびりと自然を満喫しながら歩くのがおすすめです。
左の岩場の前を通って進むのがスタンダードなコースです。
岩場に十六羅漢像が安置されています。
天覧山の岩場は、ロープワークの練習によく使われているようです。
訪れるたびに、かならず誰かしら練習をしています。
そしてアッという今に天覧山山頂!
あれ、195mになっていますね。山と高原地図では197mとなっています。
いやはや、低いとはいってもなかなかの景色ですよ。
さて、多峯主山に向かうには、いったん下ります。
道はのどかですが、「まむしに注意」の立て札が、
けっこう頻繁に立てられています。
一般人が考えるより、実際にまむしが多いのかもしれません。
見返り坂を登っていきます。ちなみに見返り坂の由来は、
源義経の時代まで遡ります。歴史を感じますね。
奥武蔵らしいといえばらしい、植林の道を抜けていきましょう。
雨乞池に到着です!
このような山頂にあり、水源もないのに、枯れたことがないそうです。
雨乞池には金魚が住んでいます。鯉と見紛うような大きさです。
金魚は小さな鉢などで飼うと大きくなりません。
人間も大きな環境の中で、大きく成長しないといけませんね。自戒。
こちらは雨乞い池からすぐ、黒田直邦の墓です。
黒田直邦の墓から200mほどで、多峯主山山頂です!
それにしても271mしかない低山のくせして、
多くの峯の主の山、とはいかにも大仰な山名ではないですか。
ネットで調べてみたところ、
経文が書かれた河原石が1万個以上も埋められている、
霊験あらたかな霊山のようです。
そんな霊山の山頂で昼食、というかブランチをいただきましょう!
いつもは赤いきつね一点張りなのですが、
今日はコンビニで急遽調達したので、珍しくどん兵衛です。
飯能駅まで4.8Km。あら、意外とありますね。
ご飯を食べて食後のロイヤルミルクティーをいただいてのんびりしたら、
下界へ戻りましょう。
いやいや、かなり久しぶりにきましたけれど、
低山といって馬鹿にできない、素敵な山感満載ですよ。
漆の木です。秋は鮮やかな色に染まるのでしょうね。
そういえば多峯主山は、きのこ類も豊富なんですよ。
この弓形に配置されたベンチも懐かしい景色。
山に登り始めた当時のことを、懐かしく思い出します。
飯能駅近道、という案内は以前はなかったですね。
案内の道標も非常に細かく整備されて、より歩きやすくなっています。
せっかくなので、近道を進んでみましょう。
能仁寺の東側に出ました。あらためて、緑が美しいですね。
山にお礼を言って、飯能駅へ向かいましょう。
帰りは御岳八幡神社を正面から抜けていきます。
鳥居の脇にある灯篭は、自然の岩を利用した趣のあるものです。
飯能駅到着! (写真は使いまわし)
おつかれさまでした!
:
帰りはレッドアロー号で池袋まで帰りましたよ!
朝早く出れば、午前中に帰ってこられる近場の山、
そして登山をはじめた原点の山として、
行ってよかった多峯主山、またくるよ!
※今日はタイムは省略です。