小荒間~天女山(八ヶ岳横断歩道)
2021年2月21日(日)
ルート:小荒間(三ツ頭登山口)~八ヶ岳神社~三味線滝~つばめ岩~天女山~天女山入口
先週のり弁時、じゃなくて先週のリベンジで、
「蓼科山」に登ろうと思ってたんですが。

こりゃいかん。
じゃぁ、近所の山に登ろうとはいうものの、
八ヶ岳エリアも強風で登山不適。
うーん、どうしよう。
ここで思いついたのが、稜線ではなくて山腹だったら、
それほど風の影響も受けませんよね。
ということで、極近所の三ツ頭の山腹を歩く
「八ヶ岳横断歩道」を歩こうという話にまとまりました。
車を2台出して、ゴール地点に1台を置いて片道縦走、
であればそこそこ長距離コースでも歩けます。

ということでゴール地点の天女山入口にやってきたのですが、
車多っ!
ここは前三ツ頭~権現岳への登山口である、
天女山の駐車場への入口なのですが、
冬季はゲートが閉まっています。
ゲート前の駐車スペースに停めきれない車が溢れ、
駐車場所の確保にひと苦労。
なんとか、1台分の駐車スペースを見つけて停めました。

場所変わって、こちらはスタート地点の小荒間(三ツ頭登山口)。
先客はゼロで、悠々と駐車。
ここはチョクチョク通る場所で、
平素から駐車台数が少ないことは知っていたので、
安心してやってまいりました。

こちらも冬季はゲートが閉鎖されています。
編笠山の登山口「観音平」のゲートと、ここ「小荒間」と、
先程の「天女山」の3つのゲートは同日オープン予定。
毎年、コールデンウィーク頃に開きます。

まずは車道を歩いて登山口を目指します。
ゲートから登山口までは、3つの中でここが一番短いです。

「小泉登山口」に到着しました。
主に権現岳へのアプローチに使われる登山口で、
「前三ツ頭」を経ずに直接「三ツ頭」を経由し、
「権現岳」を目指すルートです。
わりと地味な割に、長いコースになるため、
普段から不人気で、天女山のように混雑することはありません。

登山道の右側に走るのは、森林整備のために作られた作業道。
樹が切られていますから、整備後も残りそうですね。

まずは八ヶ岳神社にご挨拶。

地元の酒蔵「谷桜」の「生いき」が供えられていました。

八ヶ岳神社のすぐ上が分岐点。
ここを右にすすみます。

ここで改めて地図を見てみましょう。
距離は10.3kmとありますが、
天女山からゲートまでの下りが追加されるので、
およそ11kmくらいになります。
参考コースタイムは、
ゲートまでの下りを入れて、YAMAPPでは5時間15分。
高低差があまりないので、距離の割には短めのタイム設定です。

いやぁ、のどかですねぇ。
実はハイキング氣分で出発してきたので、
あるき初めは9時11分と遅め。
靴は、里山仕様のローカットシューズ。
この選択が凶と出るとは、この時は思いもよらず。

1時間以上歩いたところで、案内版がありました。
うーん、ゴールの天女山まではまだ長いなぁ(笑)

せっかくなので、三味線滝に立ち寄ります。

氷の芸術品。

ここらで、道が怪しくなってきたので、
チェーンスパイクを装着します。
もう、7年も使っている年代物です。

さっそく、チェーンスパイクが役立ちましたよ。

前半にはあまりなかった雪ですが、
後半になって、少しづつ増えてきました。

山肌が大きく崩落しています。
この崩落によって遊歩道の一部が欠落してしまい、
迂回路が作られていました。

迂回路は、遊歩道というより、けっこうな登山道ですね。

「つばめ岩」に到着。どれがつばめ岩か分かりませんが。

つばめ岩から先は、想像以上に雪が着いていました。
足を取られる程の雪が積もっており、
なかなかペースが上がりません。

少し気を張るトラバースも何箇所もありました。

そしてついには、道が分からなくなってしまいます。
もちろん、トレースなどはありません。
無雪期は、道が分かりやすいのでしょうか、
目印のリボンも一切見当たりません。
うーん、軽くヤバい雰囲氣(笑)

スマホのGPSを頼りにルートを確保、
ようやく、道標を発見しました。

ガーミン(GPS)は昨年壊れてしまったため、
こういう時はスマホが頼りです。
意外と精度が高く、それなりに働いてくれます。
バッテリー残が不安だったので、
次回以降は予備バッテリーも持って行きましょう。

ようやく、登山道が視認できる場所にたどり着きました。
ここに至るまでに、左足に着けていた、
7年間愛用してきた(笑)チェンスパを紛失。
凍結箇所も残っていたため、なかなか難儀しましたよ。
しかも里山用ローカットシューズで非防水のため、
靴の中まで雪が染みて、足もビショビショです。

凍結している沢の上を渡ります。
こんな場面でも、片足チェンスパでは緊張しますね。

ついに、見覚えのある道標にたどり着きました!
ここで、アイゼンからチェンスパに履き替えている、
3人組のパーティに遭遇。
もちろん、今日はじめて人に会いました。
いやぁ、ホッとしますね。

天女山駐車場からすぐの「天ノ河原」の景色も、
長く歩いてきた後では、いつもと違って見えますね。

天女山駐車場。
もちろん、テートが閉じているので車はありません。

あ、そういえば今日敬礼してませんでした。
天女山山頂にて、敬礼っ!

ここは「美し森」方面に下りるのが正解でしたが、
間違えて左に行ってしまいました。

ですので、途中から舗装路を使ってゲートまで向かいます。

天女山入口ゲート到着!
ハイキング氣分で出発したはずのに、
なかなかヒヤリとする山行となりました。
9時11分に出発、歩きっぱなしで15時6分到着。
5時間55分のロング・ハイキングとなりました。
なにより、無事に帰れてよかった(笑)
途中、ロストした時に、トレースが現れました。
鹿や動物の足跡ではなく、靴型が踏まれています。
ところがそのトレース、途中でスッと消えているのです。
つまり、空から舞い降りて、また空に舞い上がったように、
一定区間だけ着いているのです。
ルートが不明瞭で行く手が危ういときに、
この不思議なトレースに、3度ほど助けられました。
これはきっと、山の神様が助けてくれたのでしょう(笑)
近々、権現岳のイワナガヒメに、
お礼の挨拶にまいりましょう(◕ᴗ◕✿)♪