常念岳
2018年10月28日(日)
ルート:一ノ沢駐車場→一の沢登山口→胸突八丁→ 常念乗越→▲常念岳 ⇔ピストン
常念岳。ずいぶんと前に登ろうと思って、山小屋の予約もしたのですが、
当日、インフルエンザにやられてしまって登れずじまい。
それから、ずいぶんと月日が経ってしまいました。
北アルプスは現地までのアクセスに時間がかかることもあり、
東京在住時はあまり足が伸びませんでしたが、
よく考えたら八ヶ岳南麓住民としては、
安曇野はそれほど遠くないですよね、ということで、
日帰りで常念岳に登ることにしました。
一の沢の駐車場に到着。まだ暗いですね。先行車は10台ほど。
もっと混んでるかと思いましたが、この時期になると登山者も少ないのですね。
日の出前なので、ヘッドライトを点けてのスタートです。
登山口までは1.1km。登りなので17〜18分でしょうか。
歩いている途中で、駐車スペースが左側に何箇所かありました。
結構、車が停まっていました。なるほど通はここに停めるのですね。
登山口に到着です。ちょうど、明るくなってきました。目論見どおりです。
登山口のスタートはほぼ6時。コースタイムで登りが5時間50分とありました。
なんとなく、目標は4時間半です。
登山口の標高は1,260m。
常念岳は2,857mありますので、標高差は約1,600m。
もちろん、駐車場からの登りを入れるともっとあります。
うーん、結構ありますね(笑
長いので、無理をせずのんびりといきましょう。
まずは山の神さまにご挨拶。
いつもありがとうございます。無事、登頂できますように。
ところどころ、少ないですが紅葉がのこっています。
それにしても今日は天候に恵まれました。
天気悪かったらやめようと思っていたので、よかったです。
丸太の橋の上に霜が下りて凍結しており、かなり滑ります。
おっかなビックリ渡りますよ。
大滝に到着です。
何だか股関節に違和感があり、なかなかペースが上がりません。
ナナカマドが美しい真っ赤な実をつけていました。
先行するご夫婦。常念乗越で話をしたら、ちょくちょく登りにきているようです。
それにしても常念岳、とても水が豊かな山ですね。
笠原沢。常念小屋までは2.2kmです。まだそこそこありますね。
小屋から山頂までの道のりもあるわけですから。
すばらしい青空が広がっています。気持ちがいいです。
この丸太の橋も凍っていて怖い。
我々を抜いていったペースの早い女性も、
この橋だけはビクビク、おっかなビックリでヨチヨチ渡っていました。
いやー、それにしてもラッキーな天候です。
おそらく、日頃の行いの賜物でしょう。
胸突八丁。ここから階段を登ります。
階段は、歩幅が合わないとシンドイですが、
この階段は登りやすい、ちょうどいい歩幅なので助かります。
途中の眺望も素晴らしいです。
今日は日曜日の割に登山客もまばらですが、
夏などのシーズン中はきっと、混んでいるのでしょう。
混んでいる山は好まないので、この時期を選んで正解でした。
最終水場に到着です。小屋までは1kmとなりました。
せっかくなので、ゴクゴクとお水をいただきました。
五臓六腑に染み渡るほどではありませんが、おいしいです。
気持ちいい陽射しです。先にすすみましょう。
第1ベンチ。あと800m。まだ意外とありますね。
第2ベンチでちょいと腰をおろします。
腰をおろして見た景色がこちら。いいところにベンチを作ります。
きました、第3ベンチ。残り、常念乗越までではありますが、300m。
ピークが見えてきました。
山頂は、あのピークの向こうにあるようです。
常念乗越に到着しました。
槍穂はすっかり、雪化粧が済んでいるようです。実に雄々しく美しい。
いやいや、流石というべきでしょう。
すでに人を寄せつけ難い険しい顔つきをしています。
しばらく景色に見とれていましたが、ここからが本番、
常念岳の山頂を目指しますよ。
安曇野は縁があってかなりの回数訪れていますが、
登山ではなかったので、常念岳はいつも見上げているだけの山でした。
子どもの頃一度登っていますが、大人になってから登るのは初めてです。
青空のもと、岩場を登っていきます。
それにしても風が強い。
ときおり、体を持っていかれそうになるくらいの風が吹いています。
気温はプラス2度と、この時期にしては暖かいのですが、体感温度はかなり低いです。
振り向けば北アルプスのスターの面々です。
やや雲がかかっているものの、胸のすくような清々しさがあります。
イワビバリの幼鳥です。
ちょいちょい登っているご夫婦によると、雷鳥にもよく遭遇するそうですが、
残念がら本日は出会えませんでした。まぁ、天気もいいですからね。
三股方面との分岐点。
三股から日帰りという青年に会いました。相当のツワモノです。
自分には無理ですね。
もうすぐ山頂です。山頂に近づくと、風がピタリと止みました。
もしかすると、我々を歓迎してくれているのかもしれません。
常念岳山頂にて、敬礼っ!
ふー、結局登りに4時間55分かかりました。
富士山も見えました。
まぁ、ウチからもっとデカい富士山が見えますけど、
常念岳の山頂から富士山が見えたというのが、ありがたいです。
そして槍ヶ岳。まさしく槍としかいいようがない鋭い山容です。
さてさて、山頂を堪能したので、登ってきた長い道を下りましょうか。
大天井岳も、気が向いたら登ってみたい山です。
とりあえず、常念小屋まで下りましょう。
ちょうどお昼時なので、常念小屋でランチをいただきます。
メニューはカレーのみ。ちょっと甘めのルーですね。
トイレもお借りします。
あとはひたすら下るのみ。そこそこ長いので、気を抜かないようにまいりましょう。
登りで凍っていた橋は、すっかりとけていました。
それにしても、下りまで晴れているとはツイてますね。
大滝を通過。残すところ、2.1km+駐車場までの1.1kmを合わせた3.2kmです。
無事、登山口に到着しました。
久々の長い山行だったので、ちょいと膝に来ていますね。
ここからの舗装路歩きが、やや億劫ではあります。
途中、猿が木の上でわめいていました。
このあたりは猿が多いですね。
無事、駐車場に到着です。残りの車もまばらです。
おつかれさまでした!