茶臼山・縞枯山・八柱山
2018年8月26日(日)
ルート:白駒池入口〜麦草峠〜大石峠〜茶臼山(⇔展望台)〜縞枯山〜雨池峠〜雨池〜八柱山〜地獄谷〜麦草峠〜白駒池入口
雨池。まだ雨池に降りる道が整備される前といいますと、
いまから50年以上前でしょうか。
そんな時代に雨池に降りていった話を父から聞いていました。
魅力的に浮かび上がる池の魅力に贖うことが出来ずに、
引き寄せられるようにして降りていったと。
ところが池の近くまで迫ったところで、
いきなり腰まで身体が沈んでしまいます。
池に堆積した落ち葉の上に苔が生え、
一見すると地面のように見えるトラップです。
池にハマってロストして、結局ビバークしたのだとか。
昔は河童が住んでいたと言われるのもの納得の奥地です。
小学生の頃に父に連れられて行ったことはありますが、
大人になってから行くのは初めてです。
もちろん、いまではしっかりと道が整備され、
河童も住んではいません。
今回は麦草峠から茶臼山、縞枯山を経て雨池に降りる周回コースを計画しました。
しかしながら麦草峠駐車場は満車。
仕方ありませんので、白駒池入口まで降りて、
ここから麦草峠まで歩くことにしました。
車道歩きだと損した気分にもなりますが、
山道歩きであれば得した気分にもなることでしょう。
左に行くと、おなじみ白駒池。
右に行くと、白駒の奥庭を抜けて麦草峠まで歩けます。
白駒の奥庭、人気の少ない早朝のこの時間は特に美しいですね。
北八ヶ岳は冬期ばかり来ていますが、無雪期もいいものです。
麦草ヒュッテの赤い屋根が見えてきました。
車道を横切り、茶水の池を右手に、まずは大石峠を目指します。
ここを左ですね。
帰りは、右から戻ってくる予定です。
この苔と共生している森の風情、とても美しいですね。
南八ヶ岳よりも、やはりこの北八ヶ岳の森が好きです。
南と北、好みが分かれると思います、うどん派・そば派みたいに。
そんなお蕎麦のお供にいただいたら大変なことになってしまう、
ベニテングタケの幼菌です。
毒キノコの代表みたいなキノコですね。
さて、大石峠に到着です。
縞枯山〜茶臼山のルートは何度か登っていますが、
逆ルートで歩くのは初めてかもしれません。
まずは茶臼山を目指しましょう。
今日は天候にも恵まれ、それほど暑くもなく、嬉しい登山日和です。
縞枯れ現象による白木と青い空が美しくマッチしています。
こちらは茶臼山山頂です。
山頂標と道標が一体化しているので、見落としちゃう人もいるでしょうね。
これは縞枯山も同じなんですけど。
茶臼山といえば、展望台でしょう。
素晴らしい眺望ですね。相変わらず風が強いですが。
せっかくなので、パノラマ写真を載せておきます。
これははじめての試みなのですが、
孤独のグルメ風に敬礼してみました。
「腹が、減った。」(実際には減ってませんが)
さて、お次は縞枯山を目指しましょう。
それにしても縞枯れ現象って、不思議な現象ですよね。
冬期とはまた違った景色で、新鮮な印象を受けます。逆ルートですし。
こちらが縞枯山山頂です。
ここも、山頂標と道標が一体化しているので見落としがち。
一応、敬礼しておきましょう。
そして雨池峠まで降りてきましたよ。
ここから雨池に降りるのは、大人になってからは初めて。
楽しみです。
わりと大きな岩が多いルートです。この先の話ですが。
樹々のすきまから水面が見えてきました。
雨池到着。
いやいや、実に美しいですね。とても清々しいです。
ゆったりとした優しさと、凛とした自然の美しさを感じます。
人気も無くとても静か。
ポカポカと暖かで、秋の訪れを告げるようにトンボが飛び交っています。
いい時間。いつまでも自然と戯れていたくなります。
コーヒーは利尿作用があるので日帰り登山時には持たないのですが、
ここはコーヒーを飲むためだけに来たくなりますね。
せっかくなので、それほど腹は減ってないんですけど、
カップ麺でも喰ってのんびりすることにしました。
トンボが遊びにきました。
手のひらくらいの大きさの、鬼のようにデカいオニヤンマも飛び交っています。
スズメバチをも捕獲して食べてしまうのも納得の躯体です。
あ、写真には撮れていませんが。
素晴らしい時間を過ごしたあと、お尻に根が生えてしまわないギリギリのところで出立します。
いやぁ、実に美しい雨池でした。次回はぜひコーヒーを持っていきましょう。
余力があったら行ってみようと思っていた八柱山。
余力がありますので、行ってみましょう。
お、開けてきましたよ。
おっと、山頂にアンテナが設置されていました。
それほど眺望もよくありません。
まぁ、一応敬礼っ。
次回は、スルーですね(笑
さて、雨池に戻ってきました。
ここから、麦草峠に戻ります。3Kmとありますね。
整備された木道を歩き、
一旦林道歩きをしてから、
また森の中へと入っていきます。
地図上に「地獄谷」というポイントが載っていました。
せっかくなので、行ってみましょう。
害獣避けのネットが厳重に張られています。
紐をほどいて中に入ることができます。
風穴のようなスポットです。
ここだけ、涼しいですね。
ネットで調べてみると、中(奥)のほうでは夏季でも氷塊が確認できるようです。
地獄谷をあとにして、麦草峠まで苔を堪能しましょう。
茶水の池まで戻ってきました。
麦草ヒュッテにはバイカーが屯しています。
そして花がキレイ。今日は何でもキレイに見えます。
紅葉を始めたナナカマド。
空との色彩のマリアージュが気分を高揚させます。
白駒池入口に戻ってきました。
無雪期の北八ヶ岳もいいものです。
自宅から1時間ちょっとでここまで来られるわけですから、
今後はもうちょっと北八ヶ岳エリアを積極的に訪れたいですね。
おつかれさまでございます!