兜山(山梨県笛吹市)
2017年1月7日(土)
ルート:登山口〜(岩場コース)〜▲兜山〜(山腹コース)〜登山口
今年は登ったことのない山になるべく登ろうという趣旨です。
つい、同じ山を何度も登ってしまうので、せっかくなら新しい山へ。
そんな趣で、未踏の「兜山(かぶとやま)」を目指しました。
山と高原地図ではスミっこのほうに申し訳無さ程度に掲載されているので、
まったくノーマークでしたが、山梨百名山に選定されているようです。
東京方面からアクセスする場合、一宮御坂ICで下りてから、
春日居ゴルフ倶楽部を目指してくると、分かりやすいです。
兜山登山口です。
ここで車を停めて準備をしていると、地元の車がやってきて、ゲートを開けていました。
声を掛けると、これは害獣除けのゲートで、登山口はもっと奥ですよと。
歩くと30分はかかるとのこと。
いやいや、危ない危ない。舗装路を往復1時間余計に歩くのはまったくの無駄ですから。
ということで無事、車で登山口までアクセス。
岩場コースから山頂を目指し、山腹コースを下りるという右回りの周遊コースを歩くことにしました。
駐車場には、ほぼ地元の車が8台ほど停まっていました。
トイレも完備されており、きちんと整備されている印象です。
道標も新しいものがきちんと設置されていますね。
これなら、迷う心配はなさそうです。
山梨百名山に選ばれた山は、それなりに整備されている山が多いです。
「新設ハイキング道」とありました。
ちょうど、何度も登っているという地元の方と一緒だったので話をきくと、
こちらから登ると岩場を回避してショートカットができるそうです。
ですが、もともとそんなに長いコースではありませんし、
せっかくの岩場を回避するだなんて、もったいないので、正規ルートを進みます。
沢沿いの道が気持ちがいいですね。
これぐらいの、いわゆる里山は、個人的に大好物です。
雄大なアルプスの峰々のスケール感がフランス料理のフルコースだとすると、
いわゆる、おふくろの味の小料理屋といったような魅力があるのです。
懇切丁寧な道標。整備、ごくろうさまでございます。
ここから登りに入ります。
岩混じりで、わりと急登です。油分を多く含んだ落ち葉が積もっていて、
うっかり気を抜くと滑ってしまいますので、気は抜けません。
クサリ場もありますが、クサリを使うほどではありませんね。
振り返ると、見事な富士。
山梨の山は富士が見える山が多いので、
空気が澄み、葉が落ち、富士が雪化粧をする冬は、楽しみが増えます。
もうすぐ山頂が近い気配がします。気持ちのいい里山稜線歩きを、噛み締めます。
兜山山頂です。
こじんまりとした、いい山頂ですね。
展望台があるとのことなので、いってみましょう。
この展望台からの景観は関東の富士見100景だそうです。
調べてみると、実際には128景あるようです。
もちろん山梨は、ここでいう関東(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨・長野)最多の31景が選出されています。
これ、静岡が入っていたらいい勝負だったかもしれませんね。
確かに素晴しい景観です。
御坂山塊ほど富士との距離は近くありませんが、生活する人々越しの富士もまた趣があります。
せっかくなので、敬礼っ!
下りは、山腹コースから。
道標がしっかりと整備されているので、迷うことはもちろんありません。
作業道まで下りてきました。
駐車場までの道をのんびりと下ります。
このあと、山梨県内トップの人気を誇る温泉「ほったらかし温泉」に立ち寄ろとうかと思ったのですが、まぁ、それほど温泉好きでもないのでいいか、ということでやっぱりやめました。
おつかれさまでございます!