平沢山(長野県)
2016年12月19日(月)
ルート:平沢峠駐車場 〜 ▲平沢山 ⇔ ピストン
飯盛山(めしもりやま)という山が野辺山にあるのですが、
まぁ、八ヶ岳近辺を好んで登る人には広く知られている、
およそ1時間で山頂まで登れて、すこぶる展望のよい、気軽な山です。
なので、ちょっと山登って午後から所用を済ませるなんて時も、
地元の人にとっては朝飯前の運動にピッタリの良山です。
しかしこの飯盛山と一緒に登られることの多い「平沢山」には、
ぜんぜんスポットが当たっていない、というよりもむしろ、
隠しているのではないかと思わざるを得ない一面があるのですよ。
まずは以下の「山と高原地図((C)昭文社)」をご覧ください。
主要なポイントに用いられる、オレンジに白抜き文字で「飯盛山」とあります。
その手前にあるのが「平沢山」です。
しかし、よく地図をご覧ください。
スタート地点は「平沢峠」であって、飯盛峠ではありません。また、飯盛山の南部には「平沢牧場」とあります。
それから標高も、平沢山のほうが高いんですよ。
これはどう見ても、平沢山のほうがメイン張ってもいいんじゃないの、
という状況証拠です。
こちらがスタート地点の駐車場もある、
八ヶ岳の展望も素晴しい、野辺山高原「平沢峠」です。
そんな平沢山に敬意を表する意味で、今回は飯盛山は登らず、
「平沢山」のみ登ってこようと思います(笑
こちら、飯盛山登山口の登り口。
まぁ、世間的には飯盛山登山口であることは致し方ないでしょう。
途中、野辺山の国立宇宙天文台の巨大なアンテナが見えます。
冬は葉も落ち、空気の温度も下がり、景色が抜けてくるので好きなんです。
そして、ここが問題の平沢山への分岐点。
道標が見えにくいですが、「←しし岩 飯盛山→」となっています。
まっすぐ進むと平沢山ですが、
なぜか平沢山への案内は、一切ありません!
まぁこんな感じで、踏み跡は少なめですが、
ただ、地元の人は普通に平沢山に登ってますね。
ジャン!
平沢山山頂です!
眺望の素晴らしさは、飯盛山に勝るとも劣りません。
しかも飯盛山は山頂周辺は植生保護のためのロープが張られていて、
眺望を楽しみながらお茶を飲むなんてことは許されません。
しかしながら、この平沢山は充分な山頂の広さがあるので、
のんびりをお茶を楽しみながら、その眺望を堪能することができるのです。
標高も高く、山頂も広く、峠の名前にもなっている平沢山。
しかし、意図的に道標の案内から外されているのは、何か理由があるのでしょうか。
山と高原地図にも掲載されているし、案内を載せてあげるのが親切というものでしょう。
こちら、平沢山の山頂標。
奥にいらっしゃるのは、地元のご夫婦です。よく登られるそうですよ。
いつまでもお元気で。
そんな平沢山から見える、手前の三角形の山が飯盛山。
確かに、飯を盛ったような、いい形をしています。
富士山との2ショットが似合いますね。
そして今日、すごく久しぶりに山頂でカップ麺食べてみました。
いや、ついバーナーを持っていくのがおっくうで、永らく山頂カップ麺やってなかったんです。
もともと、地上ではカップ麺は年に1度か2度くらいしか食わないのですが、
いや、何故かって、それほど美味しいと感じないのでワザワザ食わないのですが、
山頂で食うカップ麺は、地上で食うのとは別モノだというのが通説です。
ただ、久しぶりに喰ったカップ麺の感想は、昔ほどウマいと感じないなぁ、と(笑
きっと、食生活に気を使うようになって大分経つので、味覚が変わったのでしょう。
また気が向いたら、山頂カップ麺やらかしたいと思います。
そして、平沢山がもっとクローズアップされるべきだと思いつつ、
まぁ、このまま知っている人だけが登る状況のほうが、静かな山頂が楽しめるよな、
なんて邪(よこしま)な考えも顔を覗かせている某でした。