八ヶ岳南麓在住。里山好きのおじさんのブログでありんす。

【登山メモ】月山

山形県は「月山」に登ってきました。福島県との県境で山形を踏んだことはありますが、もろ山形は初めてです。

月山(山形県)
2014年7月12日(土)
ルート:
【登り】姥沢駐車場~月山ペアリフト下駅(徒歩)~月山ペアリフト上駅~牛首~月山神社~▲月山山頂(三角点)
【下り】▲月山山頂~牛首~金姥~▲姥ヶ岳~月山ペアリフト上駅(徒歩)~月山ペアリフト下駅~姥沢駐車場

福島県との県境で山形を踏んだことはありますが、
もろ山形というのは、今回が初めてです。

そんな山形県は、「月山」に登ってきました。

姥沢駐車場

姥沢駐車場に車を停めます。
第四駐車場まで合わせると、500台ものキャパがあるそうです。

ちなみにここは第一駐車場。まだ、満車にはなっていませんでした。

月山

リフト支柱に不具合が発生したため、リフトは全面運休となっています。

事前に情報はキャッチしていたので、
リフトは使わずに登るつもりでやってきました。

月山

環境美化協力金は200円

もちろん、喜んで協力したいのに、どこに入れたらいいのか分からない、
という書き込みがどなたのかのブログでありました。

月山

そんな心配は無用でした。
登山口に地元のおじさんがいて、そこで協力金を払えるようになっていました。

月山ペアリフト下駅

こちらが月山ペアリフト下駅

さっきのおじさんに聞いたら、リフトの下を登っていってくれとのこと。
普段は歩けないところなので、それも楽しそうです。

月山

こちらがリフト乗り場。
なにしろ、ニッコウキスゲが咲き乱れています。

月山

復旧作業、ご苦労様でございます。

月山ペアリフトとニッコウキスゲ

それにしても、素敵な花道です。
直登りなのでアキレス腱がよく伸びます。

月山

左手には雪渓が見えます。
7月だというのに、サマースキーが楽しめるようです。

月山ペアリフト上駅

月山ペアリフト上駅に到着しました。下駅から40分弱といったところです。

月山

さて、登り始めますよ。とういか、もう結構登ったけど。

おや、左手の雪渓にたくさんの人影が見えます。
拡大してみましょう。

月山サマースキー

サマースキーを楽しむスキーヤーにボーダーです。
さすがにこの時期に滑りに来る強者は、みんな一定以上のレベルですね。

月山

姥ヶ岳のほうから登ろうと思ったのですが、
思ったよりも雪渓が厳しそうです。

月山

ということで、姥ヶ岳は状況を確認してから判断することにして、
右回り(牛首経由)で山頂を目指すことにしました。

月山

ちょうどいいところに、
山道を整備している地元のおじさんがいました。

姥ヶ岳の様子を聞いてみると、最後の雪渓だけ気をつければ、
あとは問題ないとのこと。

帰りは姥ヶ岳経由で戻ることに決めましたよ。

月山

木道と雪渓が交互に現れるといった構成。
雪渓の上にはガイドとなるロープがはられています。

月山

筆者のテーマフラワー、コバイケイソウが顔を出しています。

月山

あらっ、雪の上を、結構登るんですね。

月山

凍っていたりする場所もあるじゃないですか。

月山

じゃん! 軽アイゼン装着!
けっこう装着面倒くさいですが、ここは万全を期して装備しました。

月山

やっぱり安心感が全然ちがいますよね、刃があると。

月山

えっ!

せっかく着けたのに、すぐに木道が現れました。

月山

木道を傷めるわけにはいかないので、
装着したばかりの軽アイゼンを、スゴスゴと外します。

月山

また、いつ装着が必要になるか分からないので、
手で持って歩きますよ。

月山

を、ちょうど中間地点に到達したようです。

月山

しめしめ、また雪渓が現れましたぞ。
手に持っていたアイゼンを再装着

月山

けっこう、積もっているところは積もっているんですよ。

月山

さっきからの話ではありますが、天候が怪しげです。
かなり、ガスっているんです。

月山

あらっ、アイゼンが役に立ったのもつかの間、
またもや雪が途絶えました。

月山

ちょっと、そのまま様子を見てみましょう。
うーむ、それにしても歩きにくい。

月山

分岐点の牛首到着!
帰りはここから、姥ヶ岳を目指します。

月山

あ、アイゼンはとっくの昔に外しています。

月山

どうやら山の神様は我々を見捨てていなかったようで、
晴れ間が見えてきましたよ!

でるんでるん むるしるむるしる かるたるつるむるりん♪

カタツムリさん、こんにちわ!

登山道の真ん中にいたので、踏まれて殻もろとも潰されてしまわないよう、
脇の葉の上に逃がしてやりました。

でるんでるん むるしるむるしる かるたるつるむるりん♪

月山

さすがは人気の山、次々と登山者が登ってきます。

月山

そして嬉しいことに、青空は気まぐれではないようです。

月山

延命地蔵さん、こんにちわ!

そういえばお袋から、無理な延命治療とかは絶対にしないでくれ、
と先日手紙をもらったことを思い出しました。

月山

すぐ横には、鍛冶稲荷神社がありました。

月山

「雲の峯 いくつ崩れて 月の山」。芭蕉の句です。

月山

いよいよ月山神社が見えてきました。

月山

手前にある月山山頂小屋。花のマークはコマクサですね。

月山神社本宮

そして、月山神社本宮前で直立っ!

このあと、お祓いを受けて、神社を参拝しました。
ここは素晴らしい神域ですね。

なおここから先は撮影禁止のため、内部の写真はありません。

月山

御祓守と登拝認定書をもらいました。

若いカップルが「500円かぁ」とか言って素通りをしていましたが、
宗教上の理由でも無い限り、ここまできていながら参拝をしないなんて、
嗚呼なんて勿体のない!と余計なお世話ながら思ってしまいました。

月山

山頂で思い思いにお弁当を食べる人たち。

というか、地図を見ると月山神社の少し先が山頂(三角点)になってますね。

月山

せっかくなので、というかここまできて山頂踏みませんでした
では、ここまできて参拝をしませんでした匹敵すると思い、
少し先へと進んでみます。

特に案内はありませんでしたが、
左手に登る道があったので、そこを登ってみました。

月山山頂(三角点)

ありましたよ三角点!

山頂標識などはありませんでしたが、おそらくここが山頂でしょう!

敬礼っ!

月山

そしてお弁当ターイム!

参拝と昼食で、のんびり50分ほど楽しみました。

月山

またくるよー!

月山

風が出てきました。

月山

そして、これが噂のクロユリですね。

数がかなり少なかったのですが、それもそのはず、
見頃はもう終わりで、むしろこの時期に見られたらのはラッキーっすよ、
と地元のお兄さんに教えてもらいました。

月山

神泉池。なんとも美しい景色です。

月山

思わず、あちこちでシャッターを切りたくなってしまいます。

月山

もう14時15分だというのに、これから参拝に行かれるのですね。
ご苦労さまでございます。

月山

牛首へ戻ってきましたよ。
帰りは姥ヶ岳経由なので、分岐を右にすすみます。

月山

石畳の登山道の上に被さる、緩やかな雪渓です。

ぶるんぶるんぶるん はるちるがるとるぶるん♪

ハクサンフウロの花の蜜を、ハチさんが集めています。

ぶるんぶるんぶるん はるちるがるとるぶるん♪

月山

美しい景色、そしてよく整備されています。

月山

稜線を縫う石畳道がまるで、万里の長城のようです。

月山

分岐点の金姥にやってまいりました。ここから、姥ヶ岳に向かいます。

月山

イワカガミイワウメ、イワのコラボレーション。
花の多い、素敵な山ですね。

月山

今度は、木道歩き。ワイルドな山道も楽しいですが、
こうして景色を楽しみながらのんびりと歩ける、木道もまた楽しいです。

姥ヶ岳山頂

姥ヶ岳山頂到着! 敬礼っ!

月山

姥ヶ岳山頂には木道が回らされていて、高山植物を楽しめるようになっています。

月山

山頂をひとしきり楽しんだあとは、最後の雪渓下りです。
みなさんがスキーを楽しんていた、あの雪渓です。

スキーっ子ひとりいませんが、実は遡ること30分ほど前、
どうやらケガ人が出たらしく、ヘリで救助されていました。

月山

おそらくこの影響で、スキーヤーの皆さんは下山されたようです。

月山

スキーで滑るだけあって、けっこうな斜度があります。

月山

あっ!

相方がすっ転んで、転げ落ちてきました。
テルモスペットボトルブッ飛んて、転がっていきます。

ペットボトルはキャッチできたのですが、
テルモスは斜面の左のほうへ転がっていってしまいました。

月山

無事、テルモス救出です!

月山

いやいや、なまじスキーの感覚とかで挑むと、
一気に足元をすくわれます。

ドロで汚れたアイゼンを雪解け水で洗って、
さぁ戻ろうと思ったら、アレッ! カメラがないよ!

と相方が騒いでいます。

おそらく、転んだ瞬間にカメラも落としたのでしょう。

カメラは買い直せても、思い出は買い直せない。
ということで、再び雪渓に戻り、転んだあたりまで登っていきました。

月山

あった! あったよ!(※写真はイメージです)

30分ほどのロスで、カメラと思い出を取り戻しました。

月山

無事、月山ペアリフト上駅まで戻ってきました。

月山

ニッコウキスゲの咲くリフトの下(横)を下っていきます。

月山

下までおりできました。たくさんの花々が陽の光に照らされてキレイ。

月山

月山ペアリフト下駅。この建屋の下に、

月山

たくさんのツバメが巣を作っていました。反対側も合わせると、10を超える数です。
これは、縁起がいいですね。

おつかれさまでした!

■参考タイム(※食事参拝のぞく)
【登り】2時間56分
姥沢駐車場 →(10分)→ 月山ペアリフト下駅(徒歩) →(34分)→ 月山ペアリフト上駅 →(1時間7分)→  牛首 →(1時間)→ 月山神社 →(5分)→ ▲月山山頂(三角点)
【下り】2時間48分
▲月山山頂 →(42分)→ 牛首 →(24分)→ 金姥 →(18分)→ ▲姥ヶ岳 →(20分+30分(カメラ探索))→ 月山ペアリフト上駅(徒歩) →(24分)→ 月山ペアリフト下駅 →(10分)→ 姥沢駐車場
【トータル】5時間44分