縞枯山・茶臼山(長野県 北八ヶ岳)
2014年2月23日(日)
ルート:ロープウェイ山頂駅~雨池峠~縞枯山~茶臼山~分岐~五辻~ロープウェイ山頂駅
先週・先々週と週末に大雪が続き、
ホームでもある山梨エリアは大積雪に見舞われました。
物理的にも心情的にも登山という状況でもなく、
家の周りの雪かきをしたり本を読んだりしながら過ごした週末。
そして3週間ぶりの山行は、久しぶりの縞枯山・茶臼山に登ってきましたよ。
そういえば今はスキーシーズン。
スキー客と一緒に、ぎゅぅぎゅぅになりながらロープウェイに乗りこみます。
慣れ親しんだピラタス蓼科ロープウェイという名は、
2012年4月から北八ヶ岳ロープウェイと呼び名が変わっています。
ロープウェイ山頂駅到着!
山麓駅からは7分ほどです。登山客もたくさんいますね。
坪庭の標高は2237m。縞枯山は2403m。標高差は166mです。
ここで、もたもたとスノーシューを装着します。
分岐点。まずは雨池峠を目指しますよ。
雪の感触を確かめながら歩きます。よく踏まれていますね。
それにしても今日は素晴らしい天気。気持ちがよすぎます。
しばらくすると、青い三角屋根の縞枯山荘が見えてきました。
まさに文字通り抜けるような青空です! 雪がまぶしい!
縞枯山荘の横を通りすぎます。
雪がまぶしいからサングラスをかけているので、
カメラの液晶画面はほとんんど何も見えませんね。
勘でシャッターを切っていきます。
雨池峠に到着! 分岐点ですね。茶臼山・縞枯山方面を目指します。
あらっ、思ったより踏まれてない?
と思ったら入り口付近は風でトレースが隠されていただけでした。
少しすすむと、ガッツリと踏跡があります。
時おり、サングラスをずらして、景色を堪能します。
縞枯山の登りは、意外と急なんですよね。
そんなときはヒールリフターが役立ちます。
これ、あるとないとでは大ちがい、月とすっぽん鍋ほどちがいます。
スノーシューを選ぶときは、
予算が許す限りヒールリフター(MSRではテレベーター)がついているものを、
ぜひお選びいただくと、後々楽できます。
樹林帯の中をすすみます。ホント、天気がよいですね。
あらっ、もう行く手が開けてきました。山頂が近い匂いです。
縞枯山山頂到着!
若いカップルがスプリットボードを担いで登っていました。
登りはシール貼ってテレマークスキーみたいに登って、
下りでは2つをジョイントしてスノーボードになるという優れものだそうです。
やっほーっ! と大声で叫びます。心の中で。
そしてひさしぶりの敬礼っ!
敬礼もすませたので、引き続き茶臼山を目指します。
あそこですね。近く見えます。実際に近いんですが。
縞枯山の展望台分岐。
茶臼山の展望台のほうが気持ちがいいのと、人がわんさかいたので、
ここはスルーします。
樹林帯の中をすすみます。
それにしても踏み跡がハンパないですね。まるで雪かきされた道のようです。
この時期にマイナーな山にいくと、ラッセルクロウ祭りになるので、
この点は実にありがたいです。
五辻への分岐です。
茶臼山を抜けて大石峠から廻るルートがおそらく一般的ですが、
今日は茶臼の展望台を踏んだらまたここへ戻ってきて、
五辻経由で坪庭まで戻る予定です。
たまにサングラスずらさないと、
素晴らしい景色にフィルターがかかっちゃって勿体ないです。
茶臼山はもうすぐです。
茶臼山山頂到着!
山頂は展望ありません。が、展望台は素晴らしい景色が広がります。
け、敬礼っ!
身体に芯が通ってない、ひどい敬礼です。後ろにあるのが山頂標識。
さてさて、展望台に向かいますよ。
展望台到着!
おお、やっぱりいい景色。特に今日は格別です!
いつものことながら、風が強いですね。
YES高須クリニック!
(※このポーズと高須クリニックは何の関係もありません)
ついでに「ここは茶臼山展望台」の標識前で敬礼っ!
八子ヶ峰はさすがに雪深そうです。たぶんシューも潜りますね。
風がすごいのでそろそろ撤退します!
茶臼山山頂に戻ってきました。
ここから、先ほどの五辻への分岐点まで戻ります。
あらっ、前から団体様です。20名パーティ☓2で約40名。
学校でいうと一クラスですね。
昨今では一クラス以上の人数が、目の前を通り過ぎるのを
こんにちわしながら待ちます。
ヒャッホーッ! まさに枯れの部分を歩きます。
枯れといえば、まるで枯山水のような美しい景色です。
分岐点。ここから五辻へ下っていきますよ。
それにしても、縞枯れ現象って面白いですね。
アルプスを眺めながら、好天の雪山歩きを堪能します。
空が抜けているのもいいですが、樹林帯もまたいいですね。
踏み跡がずいぶんバラけています。
いずれにしても相当の人数が入っている証左ですね。
五辻到着!
ここから、ロープウェイ山頂駅をめざしますよ。
無雪期は整備された木道が顔を出します。
今は雪が積もっていますが、整備されて歩きやすいことには変わりありません。
少し進むと、左側に展望が開けるエリアが現れます。
やっほーっ! ここはサングラスを外して景色を堪能しましょう。
樹林帯の中をすすみます。
時おり、景色が開ける場所があります。
前にいるのは諏訪在住のおじさん。今月、還暦を迎えるそうです。
雪かきに飽きたので歩きにきたそうですが、
こんなにも天気に恵まれて、よい土産になったと喜んでいました。
えっ、冥土の土産ですか? と冗談が出そうになりましたが、
初対面の方には失礼千万です。あぶないところでした。
おじさんと、お喋りしながら歩きます。
なんでも、石和温泉に一泊で旅行に行った社員が、
雪で身動きがとれなくなって結局四泊になってしまったそうです。
そうこうしているうちに、坪庭に出ましたよ!
そういえば、なんか景色に違和感があるなぁと思っていたら、
おじさんの一言で謎が解けました。
そう、樹氷がぜんぜん無いんです。
なんでも、樹氷を持ち帰ってウィスキーの水割りをヤるのが、
至福のひと時らしいのですが、今日は収穫ゼロだと嘆いていました。
お、ちょうどロープウェイの改札が始まるようです!
素晴らしい天気をありがとうございます!
おつかれさまでした!
■参考タイム(※食事休憩のぞく)
【トータル】3時間4分
ロープウェイ山頂駅 →(22分)→ 雨池峠 →(32分)→ ▲縞枯山 →(38分)→ ▲茶臼山 ⇔ 展望台(20分) →(9分)→ 分岐 →(20分)→ 五辻 →(43分)→ ロープウェイ山頂駅