二本杉峠(旧天城峠)(静岡県河津町)
2014年1月3日(金)
ルート:太郎杉園地~滑沢峠(を目指してロスト)
(気を取り直して)天城大橋~天城峠~▲二本杉峠(旧天城峠)⇔ピストン
伊豆山稜線歩道。
仁科峠から猫越峠(ねっこどうげ)は何度も歩いているのですが、
その先は歩いたことがありませんでした。
そこで、反対の天城側から三蓋山(みかさやま)を踏んで、猫越峠まで歩いてみようと、
急遽思い立ったが吉日、さっそく向かうことにしました。

三蓋山への最短ルートは、太郎杉から滑沢峠を登るルートです。
猫越峠への往復を考えると、時間的にもこのルートがよさそうです。
ちなみに上の地図は二本杉峠の案内板を撮影したものなので、
現在地が二本杉峠になっていますが、気にしないでください。

ということで、まずは天城の太郎杉へ。
樹齢400年、樹高48mという、天城山中最大の杉で、
県の天然記念物になっています。

通行止めのお知らせがあります。なるほど、ここから先は車ではいけないのね。
駐車スペースに車を停めて、登山口を目指します。

出発しますよ!
まずは林道をすすみます。車でも行けそうな雰囲気ですが、
途中で崩落していたら大変なので、歩いていきます。

沢沿いの林道をすすみます。おお、なかなか雰囲気のある岩ですね。

林道を歩くこと12分。うーん、結果的にどこも崩落していません。
ここまで車で余裕でこれましたよ。

まずは沢を渡ります。目印のリボンがしっかりとつけられています。

道は荒れ気味ですが、きちんとつけられたリボンを頼りにすすみます。

もともとワサビ田だったのでしょう。今では荒れてしまっています。

ときどき、沢を渡りながらすすみます。行く手にもリボンが見えます。
これなら、道に迷う心配はなさそうです。

「ここから登って尾根に出る→」と丁寧に書いてあります。
見上げると、ここから急な登りがはじまるようです。

いきなり急です。
しかし、いまのところリボンがついているので間違いではないでしょう。

それにしても、ちょっと急すぎません?

そして残念なことに、道が崩落しているようです。
リボンも突如なくなりました。

こちらも進めませんね。とりあえず尾根を目標に上を目指します。

うーん。もはや道ではありません。

完全にロストしました。というか、正式な登山道は完全に崩落していて、
登山道としてはまったく機能していません。

うーん。もはや道ではありません。
これは、進むのは無理ですね。
こんな時はあきらめて、戻るのが正解です。
これだけの斜面になると、下りはかなり危険なので、
慎重に足場を確保しながら下りてゆきます。

もとの道を、そそくさと戻ります。

ふたたび、太郎杉に戻ってきました!
結局、まるまる2時間を費やしてしまいました。
太郎杉から滑沢峠への道は崩落していて、
普通の人は通行不可なのでどうぞご注意ください。
というか、車両通行止めと思い込んだ案内表示を改めて見直してみると…

車じゃなくて、人の通行止めだったのね!
よく見ないとダメですよね、こういうの。
…
さて、そうはいってもまだ時間はあるので、
別ルートから登れるところまで登ってみよう、ということで車で移動します。

天城大橋手前の駐車場、水生地下バス停前にやってきました。
ここに車を停めて、まずは二本杉峠(旧天城峠)を目指します。

登山口まで車道を歩きます。天城大橋を歩いて渡ります。

反対側の天城峠バス停前が、登山道入口です。

ここが、伊豆山稜線歩道の起終点なんですね。
天城峠から修善寺までを結ぶ全長42.8Kmの自然歩道で、
比較的平坦な道が多いことから、トレランのコースとしても人気のようです。

まずは旧天城トンネルを目指して登ります。

風情のある石階段ですね。
不思議なもので、こういう階段は平気で登れるのに、
建物内の階段とかは、3階くらいでもキツかったりしますよね。

旧天城トンネル到着。
伊豆の踊子でも有名ですね。あと心霊スポットでも有名ですね。

確かに、軽くヤバイです。

そんな旧天城トンネルの脇を登って、天城峠を目指します。
いわゆる、本当の天城峠です。トンネルは、峠の下を通っています。

時を刻んだ、苔なんか生してる木製の橋って、魅力的です。

北斜面を登ります。峠までは、一気に登るイメージです。

天城峠到着! 旧天城トンネルから17分ほどでした。
ここを起点に西へすすむと八丁池方面です。一度歩いてみたいですね。

今日は仁科峠、二本杉方面へと向かいます。

おや? なにやら建造物跡地のような階段があります。
せっかくなので、登ってみます。

以前、何かあったのでしょうね。いまでは跡形もありません。
平らな地面が広々としているので、幕営するにはちょうどよさそうです。

先へとすすみます。
一旦、天城峠へ登ってしまうと、ほとんどアップダウンはありません。

立派な霜柱。暖かいイメージの伊豆でも、天城はそれなりに冷え込みます。

陽の当たりにくい北斜面なので、ところどころ雪も残っています。

北斜面を歩いていると、束の間の陽射しはありがたいですね。

想像していたよりも、植林が多いです。
北斜面と植林の組み合わせは、道を面白くなくす組み合わせです。

それにしても起伏がありません。あまりにも平坦な道がつづきます。

鉄橋を渡ります。こういうアクセントが入るのは嬉しいです。

意外と雪が残っていますね。とはいってもこの程度、アイゼンなどは不要です。

古峠到着!
二本杉峠までは35分とあります。

それにしても平坦な道だなぁ。
人生と同じで、登山道も起伏や変化に富むほうが面白いです。
もちろん、滑落したりするような危険な道は避けたいです。人生と同じで。

植林きらい。

ときおり顔をのぞかせる、雑木が嬉しいです。

お、ようやく伊豆の原生林っぽい景色が現れ始めましたよ。

と思った瞬間、二本杉峠(旧天城峠)到着!

峠の東屋。ここから滑沢峠、三蓋山方面は、完全に伊豆の原生林の様相です。

まさにこれから本番、という雰囲気ですが、
残念なことに三蓋山を往復する時間はありません。
ここでランチタイムにして、折り返すことにしました。

平坦で植林の多い(面白くない)道をしぶしぶ戻ります。

まっすぐ育っています。まっすぐ育たないほうが面白いですよ、植物は。

橋が崩落しています。伊豆の山々は、崩落箇所が増えていますね。

シカ避けのネットが散見されます。シカの害は、どこの山でも深刻です。

天城峠近くの雑木林はいいですね。次回は八丁池方面に廻ってみたいと思います。

せっかくなので、天城峠で敬礼っ!

ちゃっちゃか下ります。

旧天城トンネル前。観光客が増えていますよ。

トレランの人が脇を抜けていきました。どうやらバスに乗るようです。

伊豆山稜線歩道の起終点到着!
さっきのトレランさんは、間一髪でバスに間に合いました。よかった。

あまぎおおはしを渡ります。

水生地下駐車場到着! おつかれさまでした!
今回踏めなかった三蓋山は、次回、仁科峠側から登ります!
■参考タイム(※食事休憩のぞく)
【滑沢峠をめざして】2時間4分
天城の太郎杉 →(1時間20分)→ 滑沢峠の途中まで(ロスト) →(44分)→ 天城の太郎杉
【二本杉峠(旧天城峠)】2時間57分
天城大橋(水生地下 駐車場) →(13分)→ 旧天城トンネル →(17分)→ 天城峠 →(1時間6分)→ 二本杉峠(旧天城峠)→(58分)→ 天城峠 →(23分)→ 天城大橋(水生地下 駐車場)
【トータル】5時間1分