至仏山(群馬県 みなかみ町・片品村 2228m)
2013年9月7日(土)
ルート:鳩待峠~▲小至仏山~▲至仏山 ⇔ピストン
よく、地図なんかに「至新宿」とか書いてありますよね。
これが至仏山の場合、至至仏山になるんですね。などと書いていると、
至の字がゲシュタルト崩壊を起こしました。きっと疲れているのでしょう。
さて、至仏山の天気予報は曇り後雨。もしマイカープランであれば、
プランを変更して別の山に変えていたところですが、
至仏山は登り口である鳩待峠までマイカー規制があるため、
そもそもマイカーではいけません。
ですので、予め用意してあった
新幹線と鳩待峠までのバスパックのツアーチケットが手元にあるため、
いまさら変更が出来る状況でもなく、ダメ元で現地に向かいました。
上毛高原駅から約1時間40分ほどバスに揺られ、鳩待峠へ到着しました。
空はご覧のとおりの曇り模様。将来的には雨が降る気満々です。
予報では14:00ごろから雨のようなので、トイレを済ませたら早速出発です。
たまにチップ制のトイレにチップを入れない輩がおりますが、
食い逃げと同じ行為ですぞ! 屎逃げ!
尾瀬国立公園の標識。鳩待峠は標高1591m。
至仏山は2228mなので、標高差は637mになります。
山ノ鼻方面ではなく、直接小至仏へ向かうコースを進みます。
片道4.5kmの道程です。
しばらくはササの中の道をすすみます。
ササは刈り込まれていて、うっとおしさはなく歩きやすいです。
雨が降るとキノコが顔を出すというメリットがありますね。
ところどころに木道が整備されています。
至仏山まで3.5km。ここまでほとんど登りらしい登りはありません。
登りは木階段からはじまります。よく整備された道が続きます。
木道そして木階段。行きはよいですが、帰り雨に降られたら滑りそうですね。
第2チェックポイント。至仏山まで2.5km。道は緩やか。
後半のほうが登りがキツそうです。
木道は続くよどこまでも。まるで、尾瀬のようです。
というか、ここも尾瀬ですね。
天気がよければ、尾瀬沼や燧ケ岳の素晴らしい眺望が拝めていたであろうポイント。
はじめから曇天なのは折込済みなので、まだ雨に降られていないことに感謝。
オヤマ沢。標高1980m。至仏山まではあと1.6kmです。
ここには水場があったので、ゴクゴクといただきました。
冷たくて柔らかくてすこし甘くて美味しい御水です。
さらに木階段を登っていきます。ありがたいですが整備されすぎな感もあります。
尾瀬らしい木道をすすみます。よくまあ整備したものです。
ひろがる湿地。夏の思い出の歌が頭の中をチラリとよぎります。
歌っているのはなぜか、少年合唱団です。
笠ヶ岳との分岐点。至仏山までは1.1kmです。
木道は続くよどこまでも~♪
ようやく岩場が現れました。
木道続きのあとには、よいアクセントになります。
東京電力より、木道を敷設しているとの説明書きです。
そういえば木道の隅には、
TEPCOの焼印が入っています。
木道整備用の資材はヘリで上げているんですね。
ありがとう、東京電力さん!
ところどころ、木道階段が新しくなっています。
小至仏山手前より、岩場歩きとなります。
この岩場、登山者の靴で磨かれまくっていて、すごく滑ります。
これで雨降ったらツルツル必至です。
ジャン! 小至仏山山頂到着です!
至仏山を目指し、ハイマツの間を抜けていきます。
ハイマツは山頂が近いことを教えてくれることが多いですね。
小至仏山と至仏山の間で、雨の降る前にランチタイム。
気温15度。風が吹くと、夏モードの身体には寒いくらいです。
ランチをすませ、至仏山に向けて出発します。だいぶガスってきました。
13:00ちょうど、雨が降ってきました。観念して雨具を身につけます。
ジョン! 至仏山山頂到着! 平将門に想いを馳せます。
山頂にはけっこう人がいます。というか団体さん御一向ですね。
雨足が弱まったとはいえ、コンロを出して食事を摂るとは、
さすがはベテラン陣、肝の据わり方が違います。
さて、平将門への想いも伝わったところで、踵を返すことにします。
それにしても、ただでさえ磨かれた岩に雨による濡れ場、
ツルツルもいいところです。慎重に歩を進めないとスッ転んでしまいそうです。
雨も本降りになってきました。こりゃたまりません。
小至仏山山頂通過。
先行していた山ガールたちも足場の悪さに難儀しています。
エッホッ エッホッ。実はこの木道も雨が降ると滑るんです。
実際に大ゴケしている小太りの男子がいました。
所々に見られる湿原の沼がきれいですね。
けっこう進んできた気がしたのですが、あと2kmありますよ。
すすめっ すすめっ
あと1キロ!
てくてく てくてく
鳩待峠到着! おつかれさまでした!
■参考タイム(※食事時間のぞく)
【登り】2時間33分
鳩待峠 →(1時間48分)→ 小至仏山 →(45分)→ 至仏山
【下り】1時間54分
至仏山 →(37分)→ 小至仏山 →(1時間17分)→ 鳩待峠
【トータル】4時間27分
■おまけ
新幹線の発射時刻まで時間があったので、
駅近くの蕎麦屋に入りました。
その時に「そばビール」なるものがあったのでたのんでみました。
そばビールと書いてあるからか、後味の香りが蕎麦というか、
蕎麦茶っぽい気がします。
ラベルにはドーンと「ビール」と書いてありながら右下には「発泡酒」とあり、
そんなん許されるん? と思ったらどうやらこれ、輸入ビールのようです。
ノースダコタ産のそばの実と、オレゴン産の二条大麦麦芽を使用。
意外とイケるので、機会があったら飲んでみてくださいな!