2018年4月29日(日)
ルート:信州峠→(80分)▲横尾山→(36分)豆腐岩→(48分)槍→(25分)三ッ沢の頭→(80分)▲飯盛山→(45分)平沢峠
トータル:5時間14分(ランチタイムのぞく)
信州峠から横尾山〜飯盛山縦走を経て平沢峠までの縦走。
雪が溶けてぬかるみのなくなった季節に行ってみようと思っていました。
そして雪が溶けてぬかるみがなくなったので、早速信州峠へと向かいました。
とその前に、ピストンでなく縦走をするわけですから、
スタート地点とゴール地点が違うわけです。
縦走する場合、スタート地点に車を置いて、
ゴール地点からタクシーや公共交通機関を用いてスタート地点へ戻る、
あるいはその逆というパターンがあります。
もう一つの方法として、2台の車で行って1台をゴール地点に置き、
もう1台でスタート地点へ向かう、という方法もあります。
今日は、後者の方法で縦走を試みることにしました。
ということで、平沢峠に1台車を置いて、信州峠にやってまいりました。
峠に駐車している車は筆者を含めて7台。
もう少し後の花の季節のほうが混雑するようです。
まぁ、普通に停めて8台ほど、詰めて10台ほど駐車が可能なので、
GWとしては空いているといってよいでしょう。
ということで、早速まいりましょう。
カラマツの穂先には緑色の新芽が蓄えられていて、
春の訪れを告げはじめています。
足元には、可憐なスミレが笹の間に彩りを添えています。
実に可愛らしいですね。
さて、第一展望ポイント。
やや霞んでいるものの、美しい富士がその幻想的な姿を現しました。
「カヤトの原」。信州峠から50分ほど。
素晴らしい眺め。右には浅間山も見えます。
正直、お弁当を食べに、あるいはコーヒーを飲みにここまでくるだけでも充分満足できます。
実際に、ここでお弁当を食べて引き返すという老夫婦に、
何度が会ったことがあります。
うちは老でなく中年ですが、気持ちはよく分かります。
そして横尾山は、こうした岩場もあり、
短い中でも色々な表情を見せてくれるので、ちょろっと登るには実に素敵な山ですね。
のんびり楽しみながら歩いて、80分ほどで山頂です。
横尾山山頂にて、敬礼っ!
山頂は、ボチボチの賑わい。
皆さんはもちろん、ここから信州峠に引き返すことでしょう。
さて、ここから先は我々にとっても未知の道。
豆腐岩そして槍を抜けて飯盛山まで縦走です。
さぁ、山頂もそこそこに、参りますよ。
最近立てられた標のようです。
山と高原地図では破線ルートとなっていますが、思ったよりは歩きやすいかもしれません。
印象としては、わりと笹がうるさいイメージです。
八ヶ岳に向かってすすむ稜線。なかなか、贅沢な道ですね。
とはいえ笹が多く、所々不明瞭な箇所もあります。
これは鹿による被害ですね。樹皮が食べられてしまっています。
樹は表面で生きているので、これをやられてしまうと枯れてしまうことが多いのです。
お、もしかしてあれが豆腐岩でしょうか。
横尾山山頂から36分。豆腐岩に到着です。
なんだか、人の顔のようにも見えますね。
豆腐岩から少し進んだ分岐点。
「鞍骨山」とあります。
地図上には載っていませんが、ヤマレコではレポートが上がっているので、
きっと近くにあるのでしょう。
この先がやや不明瞭ですが、左に向かってすすむイメージです。
やはり全般に笹がうるさい道が多いです。
これ、夏は藪こぎ必至ですね。歩くならヤブの少ない季節に限ります。
もうすぐ、「槍」でしょうか。
豆腐岩から48分。着きました「槍」です。どことなく味のある標識ですね。
この槍がなかなか素晴らしい眺望で、目の前に富士山、右に南アルプス、後ろに八ヶ岳と、
ここでカップラーメン食わなかったらどこで喰う、といった趣です。
本日のカップ麺は、日清の「こだわりのチャンポン」。
初食ですが、これはアリですね。
さすがは日清。特にこの細いタイプのカップ麺での安定感は、他社の追随を許しません。
画角が狭いのでアレですが、左に富士山、右に南アルプスが見えています。
そしてズボンには尺取り虫。カワイイですね。
昆虫って機能美にあふれていますよね。虫は嫌いではありません。
さすがにゴキブリはアレですが、カマドウマまでなら素手で触ります。
さて、楽しいランチタイムを終えて、後半戦です。
この「槍」から少し下ったあたり、まるで絵はがきのような素晴らしい景色が広がっていました。
山は、そして自然は美しいですね。
そんな美しい自然に捨てられているゴミ。
基本的に、山で見つけたゴミは可能な限り拾って帰ります。
これは、プルトップ時代の空き缶。相当古いものでしょう。
今日は細かいゴミはのぞいて、大物ではペットボトルを6本も回収。
人が多く入る山は、心ある人がゴミを拾ってくれるので、
(うっかり)ゴミも多く出るものの、拾われるゴミも多いものです。
しかし、人が少ないルートにおいては、
拾われることなく時を刻むゴミが多いのでしょう。
今日は八ヶ岳がよい表情をしていますね。
鹿よけのゲートが張られています。
お、あれは野辺山の電波望遠鏡。あれを見るとホッとします(笑
ゲートを出入りできるように扉が設置されていました。
ここを抜けていきます。
野辺山の里を見下ろしながら、飯盛山を目指します。
お、飯盛山が見えました。
こちら側から見るのははじめてなので、ちょっと新鮮です。
どうやら、並行して走っていた道は登山道ではなかったようです。
あのゲートを抜けずに進む道もあったようです。
有刺鉄線をくぐって登山道に合流します。
階段が現れました。山の雰囲気も、飯盛山が近い感じになってきました。
かわいらしいマメザクラが咲いています。奥には富士山。桜と富士とはなんとも日本的です。
飯盛山が近づくと、山の雰囲気が良くなってきますね。
出ました飯盛山。名前のとおり飯を持ったようないい形をしています。
はい、飯盛山山頂にて、敬礼っ!
ここから先は、歩き慣れた道ですね。
とはいえ、やはりこの季節ならではの美しさを堪能することができます。
駐車場が見えました。さすがに台数が減りました。
おつかれさまでございます!
さて今回の山行の感想ですが、
横尾山、飯盛山(平沢山)は何度も登っていますが、
その間の縦走路を歩いたのははじめてでした。
結論から言うと、1度は歩いてみるのはいいと思いますが、
2度目はきっとずいぶんと先のことになるかなというのが正直な印象です。
横尾山、飯盛山、ともに山頂までが美味しいとこどりで、
その間のルートは、まさしく「間」という感じでした。
笹がうるさくルートも不明瞭な箇所もあり、
ある程度の経験は要求されるのでまったくの初心者にはおすすめしません。
逆に信州峠からの横尾山、平沢峠からの飯盛山は、
手軽に登れる山として手放しでオススメします。
しかしながら最近は短いルートばかりだったので、
ちょっとばかしですが距離を歩けたのは楽しかったですね。
ということで、あらためましておつかれさまでございます!