空木岳
2017年9月26日〜27日
ルート:千畳敷 〜 極楽平 〜 濁沢大峰 〜 ▲檜尾岳 〜 ▲熊沢岳 〜 ▲東川岳 〜 木曽殿越(木曽殿山荘泊)〜 ▲空木岳 〜 ヨナ沢の頭 〜 水場 〜 林道終点 〜 菅の台バスセンター
久々に新しい百名山が増えました。「空木岳」です。
もう山を登り初めて8年以上、
もっと前に登っていてもよさそうな山ですが、今回、初登頂となりました。
というのも基本は日帰り登山なのと、百名山ハンターでもありませんので。
ということで、山小屋泊の縦走登山も、かなり久しぶりです。
いつ来てもテンション上がる千畳敷。
今日はど平日だというのに、ロープウェイは臨時便数珠つなぎのフル回転。
相変わらず、すばらしい集客力です。
そうそう、菅の台駐車場ですが、自宅から1時間ちょっとという近距離でした。
今後は中央アルプス方面にも、足を運ぶ機会が増えそうな予感です。
晴れ渡る空。
最近は天候に恵まれた山行が少なかったので、嬉しいですね。
振り返って千畳敷。
雄大なスケールの自然が箱庭に収まっている雰囲気、
立山の室堂にも通じる雰囲気、好きです。
ということでまずは稜線の極楽平に到着。
今日の御嶽山は、おとなしいようです。
さて、ここを左の空木方面に向かいます。
こちらに足を踏み入れるのは初めてですが、いい稜線ですね。
いやいや、やっぱりいいですね。
ちょっとした岩場が、コースに変化をあたえてくれます。
紅葉もはじまっていて、天気もいいし、もう、言うことないです。
ロープウェイで2600m超まで登ってきちゃうわけで、
要するに稜線の美味しいとこ取りというわけですよ。
ただ、もうちょっと心臓に負荷をかけたい気もしますね。
檜尾岳に到着。先客が数名います。
「檜尾岳って、ひのきおだけって読むんですかね?」
と声をかけると、「いやー、分かんないっすね」と誰ひとり読み方知らず。
まぁ、途中の山なんてそんなもんでしょうか。
山頂から少しすすみ、誰もいない静かな場所を探します。
そして、ここらでランチタイム。
最近、マイブームのホットサンドです。
今日はスープは持ってきていないのですが、持ってくればよかったです。
それにしても、名もない岩も絵になる美しさですね。
いや、ホント来てよかった、と思えるのが山の醍醐味ですが、
やはりアルプス系は醍醐味大きいですね。
ときどき、岩稜帯があるのがいいですね。
ずーっと稜線歩きだと、刺激が欲しくなってくるものです。
熊沢岳に到着。このあたりから、やや雲行きが怪しくなってきました。
おー、ちょっとガスってきました。
もう、初日のゴールも近づいてきているので、ここまでの好天に感謝。
一部では青空が見えるのですが。
とはいえ、天候は持ちこたえたまま本日最後のピーク、
東川岳に到着。
これもそのまま読んで「ひがしかわだけ」です。
おー、空木岳超綺麗ですね。
手前に見えているのは、どうやら第一ピークのようです。
本日お世話になる、木曽殿山荘が見えてきました。
こちらですね。
この日の宿泊客は38名。平日の割には結構いるものですね。
45名くらいまでなら、ひとり一組の布団が使えるので、今日は広々です。
1泊2食で9,000円。早速受付を済ませます。
水場が9分ほど先にあると聞いたので、水を汲みにいきました。
「力みず」。確かに力が湧きそうな清らかな水です。
ありがたく、頂戴します。
さて、木曽殿山荘ですが、事前にブログ記事などで下調べしたところ、
1)夕飯は「おでん」
2)主人がわりと気難しい
という情報が。
まぁ、夕飯はおでんとかカレー一択という山小屋は珍しくないですし、
山小屋の主人は気難しいというのが相場です。
というか、マナーとルールをきちんと守っていれば、
そんなに気難しいなんてことはないですね、たいていの場合。
主人に怒られる人は、(知らずに)ルール違反やマナー違反をしていたりするものです。
ということで、事前情報どおりのおでん。
暖かいご飯というのは、それだけでありがたいものです。
おいしくいただきました。
さて、食後の食堂で酒盛りをしようと2階の大部屋から降りてきたのですが、
先客は4名2組のみ。
しかも、2組とも酒は飲んでいません。
あとのみなさんは、2階で既に爆睡モード。
なんとなく淋しげですが、
次々にお酒を発注して2人だけの静かな酒盛り(笑
この日のオーダーは、
缶ビール×3本
チューハイ×1本
日本酒(カップ)×5本
の計9本。
飲んでいたのは我々だけということもあり、
山小屋の主人が次々におつまみをサービスしてくれました。
気難しいどころか、めちゃめちゃいい人じゃないですか。
結局、就寝直前まで飲んでいました。
ご主人、お世話になりました。
翌朝。神々しい朝焼けです。
みなさん、ヘッドライトをつけて、そそくさと出発です。
我々は行程に余裕があったので、明るくなってからの出発予定です。
さて、いよいよ空木岳山頂を目指して出発です。
予報では雨も心配されましたが、
ありがたいことに持ちこたえてくれています。
えっほ、えっほ。
我々は登りはそこそこペースが速いので、先に出発した人たちを抜いていきます。
一方下りは、登りのペースから比べると結構遅いので、
バランス悪いんですねきっと。
第一ピークに到着です。
山小屋の主人の話だと、
第二ピークがあったあとに山頂とのこと。
この花崗岩の感じ、なんともいえないステキ感です。
岩場もあって楽しいです。
おお、あれが第二ピークでしょうか。
それにしても、さすがは百名山、よく整備されていますね。
感謝、感謝です。
せめてもの感謝の気持ちとして、
道中はゴミを拾いながら歩くようにしています。
あらっ
小屋を出てから1時間5分、
第二ピークかと思ってたら山頂に着いてしました。
ということで、
空木岳山頂にて、敬礼っ!
いやぁ、素晴しい眺望です。
紅葉も素敵にすすんでいて、うっとりせざるを得ないですね。
みなさんも、思い思いにこの神々しい景色を脳裏とカメラに焼き付けます。
山頂から少し下ったところにある駒峰ヒュッテ。
避難小屋かと思ったらずいぶんときれいな小屋です。
と思ったら、夏季限定で素泊まりを受け付けているのですね。
小屋番もいて、ビールとかも買えるようです。
ビールが買えるかどうか、は非常に重要な問題ですからね(笑
それにしても、得も言われぬ美しさです。
もう、いちいち写真にコメント付ける必要すらありません。
神々しいったらありゃしませんよ。
この風化した花崗岩の砂浜的な感じ、いいですね。
なにやら自然によって丸く磨かれた岩がありました。
金峰山の五丈石(ごじょういわ)のミニ版みたいな岩がありました。
二丈石といったところでしょうか。
石の上に、おじさんが佇んていました。
しばらくすると、樹林帯に入ります。
この樹林帯もまた、実に美しいものでした。
なんというか、絵になりますよね。
今風に言うと、インスタ映えするというか。
鎖場もありますよ。
さて、分岐点。
登山道経由で下りることにします。
実は、遊歩道経由で下りたら、NHKの取材班とすれ違っていたようです。
この先の合流地点の水場で、遊歩道から下りてきた
山小屋で少しお話しをした2人組から聞きました。
「女優が登ってましたよ」という話ですが、「誰ですか?」と聞くと、
「いやぁ普段テレビ見ないので、顔は分かっても名前分からないんです」
と。
「いやぁ、ウチも普段テレビ見ない(というか地上波見る設備が無い)ので、
名前言われてもたぶん顔分からないですね。ハッハッハ」
という感じで、昨今はテレビ見ない人、多いですね。
植生が変わって、白樺林になりました。美しいですね。
あ、さっきのNHKの話をした水場です。
せっかくなので、お水をいただきました。
池山山頂を目指すコースと、そのまま登山口へ下るコース。
もちろん、迷わずそのまま下るコースへ。
林道終点の駐車場に着きました。
ここからさらに1時間、登山道を下ってバス停に向かいます。
こういう時の最後の1時間って、長く感じますね。
駐車場到着です!やっぱりこのエリア、いいですね。
東京在住時は、ここに来るまででひと旅行でしたが、
1時間ちょっとでここまで来られるのは、喜ばしいことです。
そういえば、水場で話していた2人は神戸からやってきたとのこと、
この駐車場から家までは5時間だそうで。
おつかれさまでございます!