「食べない人たち『ビヨンド』」です。
ビヨンドですからつまり、前著として「食べない人たち」があって、
その続編ということになります。
実は前著も読んでおり、そのキッカケとなったのが、
不食の弁護士秋山佳胤氏のことを知ったことによります。
お世話になっている、とある会社経営者の方から、
「いやぁ面白い方がいてうちの顧問弁護士をお願いしたんですよ。
いやね、もう何年も飲まず食わずで生活しているんです」
という話を聞き、そんな人間が、しかも日本にいるのか!
という驚きから前著を読み、さらに公演DVDも入手しました。
そしてDVDを観た感想は、この人は本物であるということと、
すでに別次元のステージに進化を果たした、
いってみれば宇宙人なんだろうな、ということを素直に感じました。
何しろ、飲まず食わず、つまり水も飲まない。
せめて水を飲んでいれば、あと塩でもナメていれば、
まぁ、そういう人もインドとかにはいるんだろうなぁと思えますが、
水を飲まずに生きることのできる生物が、
しかも人間が、しかも我が国日本に存在していること自体が、
もはやファンタジーではないかと。
不食者としては、オーストラリアのジャスムヒーン氏が
先駆者としてして知られているようですが、
秋山氏もこのジャスムヒーン氏の手ほどきを受けることで、
ほぼ完全な不食者としての道を歩み始めたとのこと。
しかし氏自身は、不食、つまり食べないことについては
実は重きを置いていないのです。
食べても食べなくてもどっちでもよい、
自分は食べないほうが気持ちがよいので食べないだけ、
というスタンスです。
しかし果たして肉体を持っている人間が、
飲まず食わずで生存することが可能なのか。
その鍵を解くのが、「プラーナ」の存在です。
プラーナとは、この宇宙に満ちているエネルギーで、
換言するなら「光」「バイブレーション(振動)」「愛」
であるといいます。
プラーナによって生かされていることに気づき、
プラーナから直接栄養を摂り入れることができれば、
食物から栄養を摂り入れる割合を減らすことができる。
そしてプラーナから100%の栄養を摂り入れることができれば、
不食になるという理屈です。
不食は極端な話としても、
1日1食という人は決して珍しくありません。
有名人では、タモリやビートたけしなどは1日1食が基本といいますし、
私の周りにも1日1食の人が結構な割合でいます。
私自身は1日2食が基本で、たまに1食のときもあるという割合が、
最近1日1食の比率が増えてきていて、
いま現在は2日で3食といったところです。
いずれにせよ1日3食というのは明らかに食べ過ぎで、
生活習慣病の元凶といっても過言ではないでしょう。
本書は3人の共著で、完全な不食者である秋山氏、
1日青汁1杯だけの森美智代氏
(この人のほうが不食者としては有名かもしれません)、
そして、「不食」という言葉を定義した山田鷹夫氏
(この中では一番食べている人ですが(笑))、
いずれも、不食、微食、で人間が生きることができる
可能性を示唆しています。
ただ、私自身、不食を目指すかといえば、
そんな気は毛頭ありません。
なぜなら食事の時間が楽しいし、料理を作るのも楽しいし、
美味しいものを食べにいくのも楽しいからです。
つまり「食」に楽しみを見出しているので、
その楽しみを無理に減らそうとは思わないのです。
だからといって、1日3食に増やすことも、
今後一生涯無いでしょう。
基本は十数年来続けている1日2食を基本に、
時々は1日1食、という生活で、
現在の健康を維持していきたいと思います。
実際に、1日3食の時に軒並みC判定だった健康診断の結果が、
1日2食の生活をはじめてから、すべてA判定になりました。
つまり、(少なくとも自分にとっては)、
1日3食は不健康の元凶であったのです。明らかに食い過ぎです。
そして不食というのが決してオカルトではなく、
実際に可能なんだろうな、という実感は持っています。
もちろん、自分ではやりませんが(笑
そして秋山氏にも直接、お会いしてみたいと思った次第です。