帳付山(群馬県 西上州エリア 1619m)
2013年11月24(日)
ルート:社壇乗越~馬道のコル~帳付山 ⇔ピストン
山と高原地図の「西上州(2011)」のガイドブックを見ていると、
「帳付山」の頁が目に留まりました。
西上州マニアあこがれの秘峰だ。
重量感あふれる山容は哲学的な風貌だが、油断ならない岩稜を隠し持つ。
うむ、これはそそる。
筆者が西上州で初めて登った山は、シラケ山~烏帽子岳。
まだろくに岩場など歩いたことのない、歩き始めの頃でした。
岩稜ルートのほうを歩き、今まで登ったことのないような岩稜帯のヤセ尾根、
水墨画に描かれるような景色、道なき道をゆくワクワク感にすっかり魅了されて、
一時期、西上州エリアに足繁く通いました。
見落としていたわけではないのですが、なぜか登る機会のなかった帳付山に、
ようやく登ることになりそうです。
車で299号線を走りヴィラせせらぎの手前を左折、すりばち荘の前を抜けます。
野粟沢の分岐を右に進み、しばらく登っていくと天丸橋に到着。
さらに進んで、社壇乗越へ。
帳付山の登山口はもう少し先のようです。
登山口の手前すぐのところに、1台分の駐車スペースがあったので、そこに駐車しました。
登山道入口。天丸山とあります。帳付山はメイン扱いではないようです。
「ハチの巣あり 天丸山 登山禁止」ですと。筆者一行は帳付山へ登ります。
初っ端はカラマツ林からはじまります。道はなだらかです。
ここは馬道というそうです。確かに、荷を背負った馬でも歩けるような、
なだらかな道が続きます。
天丸山へ。完全に帳付山は蚊帳の外です。
丸木の橋が崩落しています。起伏の少ない道なので、アクセントになっていいですね。
まさに馬道といったような、歩きやすい道が続いています。
ようやく、登りらしくなってきました。
と思った矢先、馬道のコルに到着! 実になだらかな道でした。やや拍子抜けです。
左にすすむと天丸山です。右にすすむと、目的地の帳付山です。
それにしても、なんというか、のどかです。
「西上州マニアあこがれの秘峰だ。」なんてガイドブックにあったものですから、
もっと岩稜帯が多くて、道なき道をゆくようなイメージを抱いていました。
ちょうど、埼玉県との県境だからでしょうか。
西上州というよりも、秩父の香り漂う山路です。
を、だんだんと、いい感じになってきましたよ。
ようやく、岩稜帯の道なき道をゆく、いわゆる西上州感が出てまいりました。
おお、らしいですね。こういう感じ、好きです。
巻き道があるかと思いきや、目の前の岩を登っていくほうが正道というのは、
まさに醍醐味のひとつです。
ここはシャクナゲの季節はきれいでしょうね。あたり一面ピンク色に染まることでしょう。
岩稜帯のヤセた尾根。象徴的です。
昨日に引き続き、今日もよい天気に恵まれました。飛行機雲が流れ星のようです。
そして帳付山山頂到着!
途中で一度ロストをしたにも関わらず、思ったより早く着いてしまいました。
せっかくなので山頂で、食事休憩といたしますよ。
山頂はこんな感じ。広くはないですが、人がいないので遠慮はいりません。展望もあります。
さて、寒くなってきたので、そろそろ出発するとしましょうか。
ガイドブックの「油断ならない岩稜を隠し持つ。」の岩稜帯をすすみます。
ただ、ちょっと隠しすぎのような気もしますよ。
土がヤセているので、木の根が地面にはり出しています。
こいう場所は、ぬれているとかなり怖いです。
帳付山唯一のロープ場。木をまたいで大きな岩を超えていきます。
ここは注意しないと危ないですよ。
ヤセた岩稜帯をすすみます。
よっ
こんにちわ!
道端に生える笹の葉も枯れ落ちています。からっ風が吹きぬけるのでしょう。
実際に尾根を歩いていると時折、頬を刺すような冷たい風が吹き抜けます。
馬道のコル到着。ここから先は、ひたすら、なだらかな道を下ります。
登山口到着! おつかれさまでした!
登ってみた感想。
ガイドブックの「西上州マニアあこがれの秘峰」かどうかと聞かれると、
個人的には、うーん、という感じです。
あこがれ、というのは人それぞれなんですね!
■参考タイム(※食事休憩のぞく)
【登り】2時間42分
社壇乗越→(1時間15分)→ 馬道のコル→(1時間27分)→ 帳付山山頂
【下り】2時間2分
帳付山山頂→(1時間2分)→ 馬道のコル →(1時間)→ 社壇乗越
【トータル】4時間44分