八ヶ岳南麓在住。里山好きのおじさんのブログでありんす。

【登山メモ】瑞牆山(みずがきやま)

瑞牆山(山梨県 2230m)
2013年10月19(土)
ルート:瑞牆山荘~富士見平小屋~瑞牆山 ⇔ ピストン

某社のハイキング部のイベントに参加しました。

参加者14名中、部外メンバーは筆者関係者4名と、もう1名。
日常的に登山を嗜まないメンバーが、たぶん半数強という布陣です。

瑞牆山荘前。何度か訪れているので、わりと見慣れた景色です。
今回初めて、電車とバスを乗り継いできました。
普段は車なので、新鮮な気分です。

軽く雨が降っているので、雨具の上着を着込んで出発準備をします。

いざ出発! ハイキング部の部長は、身軽なスタイルに愛犬を伴っての山行です。

かすかな雨が降る、しっとりとした森の雰囲気は素敵ですね。
晴れるに越したことはありませんが、こんな日の山歩きもまたオツなものです。

筆者は、このメンバーの中では登山経験者ということで、シンガリにつきます。

林道を横切ります。
前回は、4月28日に金峰山に登ったときに、ここを通りました。
瑞牆山は、確か一昨年前の冬季に登りました。冬もまた、面白い山ですよ。

富士見平小屋近くの水場です。つまり、富士見平小屋はもうすぐそこです。

富士見平小屋到着! けっこう人多いですね。
紅葉が進む来週あたりは、さらに混雑するかもしれません。

富士山が見える山小屋、とあります。だったら見せてもらおうじゃありませんか、
その富士山とやらを。

出ました富士山! さっきまで降っていた雨が上がり、雲も晴れました。
しかも今日、富士山の初冠雪が発表されたそうじゃありませんか。

やはり、日ごろの心がけが良いと、このような目にあうのですね。

さてさて、帰りのバスの時間までの具合が読めないので、
休憩はそこそこに、富士見平小屋を出発します。

紅葉も始まっていますが、まだ三分染まりといったところ。

沢に下りてきました。多くの人が紅葉探しを楽しみながら休憩しています。

沢を渡り、先へと進みます。ここは天鳥川という名前がついているようです。
ん、ということは「沢」ではなくて「川」ということになりますね。

沢と川、どこか違うのでしょうか。

Wikipediaによると、『沢は、細い川、もしくは短い川の通称である。』
とあります。

まぁ要するに、その場の雰囲気で決めてよいということでしょう。
雰囲気からすれば、ここは完全にです。

見事に割れている、神の雷(いかづち)岩と呼ばれている大岩です。
ちなみにそう呼んでいるのは筆者だけです。

そしてここから先は瑞牆山の真骨頂、大きな岩場が連続します。
段差の大きな岩が続くので、慣れない人は苦労するかもしれません。

振り返ると、美しい紅葉の狭間から、雪化粧をほどこされた富士が見えます。

岩場をよじ登るようにして、山頂を目指します。

展望の開けた場所にて。富士山に土星の輪のような雲がかかっていて、
なんともおしゃまな風情です。

瑞牆名物「鋸岩」です。
理由は分かりませんが、大きな岩には心惹かれますよね。

そんな鋸岩の魂を受け継いだかのような、大きな岩場の続く道。

鋸岩の裏側にやってまいりました。目前に素晴らしい展望が広がります。

瑞牆山を傍目で眺めると、まるで鬼ヶ島のような岩々しさを感じますが、
実際に現場もかなり岩々しいことになっています。

出ました! 瑞牆山頂まであと10分の標識です。

山頂手前にはちょっとした岩場があります。ロープを使って登ります。

このハシゴを登れば、瑞牆山の山頂はもうすぐそこです。

瑞牆山山頂到着! 人多いっす!
そういえば冬季でさえ、そこそこ人がいました。この時期は混んで知るべしですね。

瑞牆山の岩の上で、あの頃を思い出している筆者。

そして、なんとも聡明な表情の部長の愛犬。
当然のことながら人気者で、いろいろな人がシャッターを切っていました。

瑞牆山山頂から見下ろす鋸岩。誰かの後姿に似ています。

さてさて、帰りの終バスを逃すと連鎖的に電車にも乗れないので、
早めに下りに入ります。

皆さんにミルクティを振舞おうと担いできた、大量の水そしてガスコンロは、
単なるバラストとなってしまったのが残念です。

下り始め。早速渋滞です。おそらく、ハシゴのところでしょう。

渋滞に次ぐ渋滞、そしてそれを撮影する隊員。

どうやら先行するクラブツーリズムの団体客が渋滞を引き起こしているようです。

山を歩いていると、クラブツーリズムのツアーにはよく遭遇しますが、
とにかくペースがゆっくりです。

嗚呼、とても自分はクラツーには参加できないなと、毎回痛感するほどです。

えっ、なぜそこで、という箇所でも渋滞しています。

脇に流れる沢沿いをショートカットして、いくらか順位を稼ぎます。

休憩しているクラツーをブチ抜き、ペースを上げて富士見平小屋へ。

時間を見ると、どうやらバスの時間までには少し余裕があるようです。
ホッと胸を撫で下ろしつつも、念のため休む間もなく出発します。

朝よりも、紅葉がすすんでいるようです。
紅葉の見ごろは、桜の見ごろよりも予想が難しいかもしれません。

いそげっ いそげっ

瑞牆山登山口到着! おつかれさまでした!

結果的にはバスの時間まで余裕がありました。
早めに並んで、全員が無事座って帰ることができました。

韮崎駅まで約1時間20分、立って帰るのと座って帰るのとでは、
テント地じゃなくて天と地ほどの差がありますものね。
ありがとうございました。

今回の山行を振り返ってみると、
経験値に差のあるパーティで賑やかに登ったため、
普段の山行では味わえない面白さがありました。

タマにはこういうイベントに参加するのもいいですね!

■あまり参考にならないと思いますが一応参考タイム
【登り】2時間50分
瑞牆山荘 →(45分)→ 富士見平小屋 →(2時間5分)→ 瑞牆山
【下り】2時間7分
瑞牆山 →(1時間40分)→ 富士見平小屋 →(27分)→ 瑞牆山荘
【トータル】4時間57分