燕岳(2763m)~東沢岳(2497m)~餓鬼岳(2647m)
2013年9月21日(土)~23(月)
ルート:
1日目 中房温泉~合戦小屋~燕山荘(泊)
2日目 燕山荘~▲燕岳~▲東沢岳~▲餓鬼岳~餓鬼岳小屋(泊)
3日目 餓鬼岳小屋~大凪山~白沢登山口
さてさて気を取り直して2日目と参りましょう。
■2日目
2日目は燕岳、そして餓鬼岳と、今回のメインの山に登ります。
燕山荘から見た燕岳。小屋から山頂までは30分ほどです。
その燕山荘から日の出を拝む人々。
山の朝の空気を肌で感じると、なんともいえない感謝の念が湧き上がってきますね。
さて、まずは燕岳を目指します。山頂が見えていますね。
もう、燕山荘のほうは振り返りません。前にすすむのみです。
イルカの形をしたイルカ岩です。イルカさんこんにちわ!
振り返ると燕山荘。あっ いけない、振り返えっちゃた。
そしてこちらはメガネ岩。岩って、いろいろな形に見えますよね。
ジャン! あっという間に燕岳山頂です!
みんなで仲良く記念撮影。後ろに見える裏銀座もいつか縦走してみたいですね。
続いて、東沢岳を目指します。それにしても今日も天候に恵まれました。
北アルプスの雄大な峰峰。山って素晴らしいですね。
山肌が、ところどころ色づいています。
中房温泉との分岐、東沢乗越。中房温泉までは3時間ほどで下れるようです。
部分的な紅葉が、刺し色となって美しく映えます。きれい。
突然ですが、東沢岳山頂!
どうやらここには山頂標識などはないようです。
そして、餓鬼岳へと向かいます。
この餓鬼岳、父親の噂にたがわぬ素晴らしい山です。
なんというか、山の持つオーラの格が高いようなイメージです。
まずは剣ズリと呼ばれるピークを目指してすすみます。
稜線は岩場やハシゴが多くて、ワクワクします。筆者は岩場好きなんです。
最近足が遠のいている西上州にも、また行きたくなりました。
少しガスってきました。
それにしてもまさに餓鬼といったイメージの、岩肌荒々しい風情はそそりますね。
美しく力強く、優しさと厳しさが同居しているような、素晴らしい山です。
マイナーであるのが不思議なくらい、懐の深い山ですよ。
でも、このままマイナーであって欲しい、とも思ったりします。
よっ よっ と桟道を渡ります。ハシゴや桟道の多いコースです。
下に見える湖は七倉ダムかしら? と誰かが言っていました。
そういえば、いつの間にやら剣ズリを通り過ぎていました。
餓鬼岳小屋到着! 昔ながらの山小屋ですね。
こちらに荷物をデポして、カメラ片手に山頂を目指します。
山頂までは10分だそうです。
ジャジャン! 餓鬼岳山頂です!
前日の燕山荘で受けたダメージにより、立っているのがやっとの筆者。
さてさて、餓鬼岳小屋へ戻ってきました。
餓鬼岳小屋は大部屋ひとつ、食堂兼寝床というスタイル。
別棟で個室が2棟あるよです。
本日、大部屋への宿泊者は計30名。少なくない人数ですが、
燕山荘よりは快適に眠れそうです。
そして待ちに待った夕食です! おでんがメインにご飯は炊き込みご飯。
うーん、美味しいですよ! 心がこもっているのが分かります!
どこかの山小屋みたいにヘリで荷上げするのではなく、
7時間もかけて歩荷で荷揚げをするという厳しい環境の山小屋で、
最高のおもてなしを受けた気分です。
心は伝わるものなんですね。見習ってほしいですどこかの山小屋に。
もう二度と行かないからいいけど。
…
そしておなかも心も満足したところで、18時過ぎにはみんなで布団敷き。
布団が敷かれればやることはひとつ、寝るしかない。
ということで、消灯の20時のはるか前から高いびきが聞こえはじめ、
筆者も負けじと高いびき。
うーん、そろそろ丑三つ時かな、と目をこすり時計を見ると、
えっ! まだ21時! みたいなことを何度か繰り返し。
しかしそうはいっても布団はギッチリで、
夜にトイレに行くのは大変。特に奥のほうの人。
ヘッドライトの明かりを頼りに人を踏まないところを探して歩く。
でも布団がかかっていると、どこに中身があるかの判別が難しい。
「キャーッ」「アイタタタ」「あー踏まれた」
といった悲鳴が何度か聞こえました(笑
「うーん、ここからが難易度高いなぁ」
と足場を物色する老紳士のつぶやき。
筆者は入口に近い場所で人が通る可能性が高かったのと、
実際に足を踏まれてしまったので、
後半は足を布団の外に出して寝ることで事なきを得ました。
それにしても、思いのほかグッスリと眠れましたよ。
餓鬼さん、ありがとう!
■参考タイム(※食事休憩含む)
【二日目】7時間30分
燕山荘 →(30分)→ 燕岳 →(3時間)→ 東沢岳 →(4時間)→ 餓鬼岳 → 餓鬼岳小屋(泊)