甲武信ヶ岳(甲州・武州・信州 2475m)
2013年9月14日(土)~15(日)
ルート:
一日目:大弛峠~▲北奥千丈岳~▲国師ヶ岳~▲甲武信ヶ岳~甲武信小屋(泊)
二日目:甲武信小屋~▲甲武信ヶ岳~▲国師ヶ岳~大弛峠
明け方。雨粒が屋根を激しく叩く音で目が覚めました。
そいえば、甲武信小屋のトイレはギャラリーになっていました。
名づけて「お便所ギャラリー」。
喫茶店ギャラリーは見かけますが、お便所ギャラリーは珍しいですね。
話戻って、おもてを眺めると、豪雨です。
テン場はさぞかし大変なことになっていることでしょう。
おやみなさい。
二度寝をかますと、朝ごはん出来ましたの声。
ダラダラと降りていくと、もはや最後の2人でした。
みなさん気が早いですよ。どうせ大雨ですから、もう少し待つといいですよ。
そんな心の声に素直にしたがった筆者の出発するころには、雨は小降りに。
急がば回れ。善は急げ。 結局は勝てば官軍ということです。
まずは甲武信ヶ岳を目指します。
甲武信ヶ岳山頂です。雨が降っているので、サクッと通りすがります。
千曲川源流コースとの分岐です。
今日、国師ヶ岳方面へ向かう人は皆無でしょう。
われわれ一行はもちろん国師ヶ岳方面へ向かいます。車停めてありますし。
この分岐点から国師ヶ岳方面へ向かう道筋の樹林帯の美しさは、
特筆に価します。
もし時間に余裕があれば、毛木平へ下りる前に、
少しでよいので足を伸ばしてみてください。
そういえば昨日お話しそびれてしまいました。
これはチシオタケというキノコ。
その名のとおり、血が流れているキノコなんです。
その証拠に傘を傷つけると、「ミュゥ」と小さな声を上げて、
血を流します。
すみません、「ミュゥと小さな声を上げる」というのはウソです。
話戻って、水師を通過します。雨足が強まってきました。
富士見を通過です。
両門ノ頭。雨のときはなかなか写真を撮るのが難儀ですね。
樹林帯は傘の役割をするので、多少の雨なら防いでくれますが、
それにも限度があります。
件のカチ割られた標識です。先は長いです。
東梓到着! レンズが濡れちゃってますね。
うひぃ! なんて美しいんでしょ。 緑の中に赤が映えますね。
ベニヒガサかしら。
そして、マジ超ウケるんですけど! というくらいのドシャ降りです。
おや、往路で見落としていた「国師ノタル」を見つけました。
雨や雨上がりの森というのは、美しいですよね。
雨上がりを狙って登山に行く雨上がり愛好家もいるそうですよ。
雨で足元が滑ります。慎重に進んでいきますよ。
サバランです。
ナナカマドの実が赤々と色づいています。秋が近いですね。
廃道となっている西沢渓谷への道との分岐。
ここまでたどり着くとホッとします。
国師ヶ岳山頂到着! いやぁ、雨の中長かったなぁ。
すでに雨はほぼ上がっています。
帰りは北奥千丈岳は行きません。
あと、風が強いので夢の庭園は回らず山側の道を進みます。
アラッ! 日が射してきました。なんとも台風らしい天候です。
大弛峠到着! おつかれさまでした!
■参考タイム(※食事時間のぞく)
【二日目】6時間39分
甲武信小屋 →(20分)→ 甲武信ヶ岳 →(39分)→ 水師 →(43分)→ 富士見 →(1時間21分)→ 東梓 →(2時間55分)→ 国師ヶ岳 →(41分)→ 大弛峠
■おまけ
大弛峠に到着すると、なんと、車が1台も停まっていません。
えっ! あの混雑で有名な大弛峠に、ただの1台も車が停まっていないだなんて!
この、非日常的風景に、興奮覚めやりません。
峠を転げまわりたい衝動を抑えるのに必死です。
でもまぁあのカーブを曲がったあたりに、1台くらい停まってるんじゃないの。
いやっほーぃ! ロイヤル・ストレート・フラーッシュ!
こんなことめったにないというか、滅多にないんじゃないの!
通行止でした。どうりでね。