八ヶ岳南麓在住。里山好きのおじさんのブログでありんす。

【登山メモ】日光白根山

日本でもっとも東、そしてもっとも北にある2500m峰、日光白根山。積雪期は初めてです。ロープウェイで2000mまで標高を稼げるのでお得ですよ。

日光白根山(栃木県日光市/2,578m)
2014年1月26日(日)
ルート:丸沼高原ゴンドラ山頂駅~大日如来~白根山山頂手前 ⇔ピストン

3年半前の秋に登って以来の日光白根山。積雪期は初めてです。
丸沼高原スキー場に車を停め、まずはゴンドラで標高を稼ぎます。

日光白根山

えっ! さすがはスキーシーズン。ゴンドラ待ちの列が伸びています。
しかしスノーボーダーの多いこと。スキーヤーは2人しか見かけませんでした。

日光白根山

ゴンドラは3ポイント券で往復できます。1200円です。
ICカードの保証金が1000円なので、窓口では1人あたり2200円を支払います。
帰りにカードを返すと、保証金の1000円を返してくれます。

また、ここで登山届けを出す必要があるので、予め用意しておくとよいでしょう。

日光白根山

ようやく、ゴンドラ山頂駅に到着!
それにしてもスキーヤーは肩身の狭いスキー場ですね。

日光白根山

二荒山神社の鳥居です。どうぞよろしくお願いします。

そもそも「日光」の地名は二荒の音読み(にこう)に日光をあてたもの
ですから二荒山のほうが日光よりも先輩なんで、どうぞよろしくお願いします。

日光白根山

二荒山神社の本社は日光東照宮の西奥に鎮座します。
先週参拝してきました。運試しの輪投げがあったりして緩い雰囲気が好きです。

が、ナメたら痛い目を見ますよ。

だって、この日光白根山もあの男体山も、ご存知華厳の滝いろは坂も、
全部二荒山神社の境内なんですよあーた!

その広さたるや3400ヘクタール、港区と中央区をあわせたよりも広い!
ぜひ、甘く見ないでいただきたい!

日光白根山

ハァハァ。取り乱してすみません。白根山まで3.4Kmです。

日光白根山

よく踏まれているようなので、とりあえず素靴のままでいきます。

日光白根山

まずはなだらかな自然散策路を歩きます。勾配はほとんどありません。

日光白根山

この散策コースはスノーシューのツアーで歩かれたりするので、
よく踏まれています。踏み抜きもありません。

日光白根山

現在地。大日如来を経て、白根山ルートを目指します。

日光白根山

いずれにしてもスノーシューかアイゼンは必要なので、ここで装着。

日光白根山

なぜなら、ここから道は登りになるのです。

日光白根山

よっしゃ、天候もボチボチよさそうです。このまま持ってほしい。

日光白根山

白根山山頂はやや雲がかかるものの、いまのところ大丈夫そうですね。

大日如来

大日如来さん、こんにちわ! 雪のお帽子がステキですね。

日光白根山

白根山まで2.1Km。意外と大日如来までで距離が稼げるのですね。

日光白根山

それにしても雪山は楽しいなぁ。
夏山登山のみの人も、だまされたと思って一度雪山を歩いてみてください。

日光白根山

夏山にはない魅力が、きっとたくさん発見できますよ。

日光白根山

スノーシューは急な段差や下りは苦手ですね。慎重に下ります。

日光白根山

ただ、アイゼンにはない浮力がシューにはあるので、
このくらいのコンディションならガシガシと遠慮なくすすむことができますよ。

日光白根山

樹林帯のコースをすすみます。ショートカットの直登コースは立入禁止です。

日光白根山

おお、太陽が顔を出しています。ありがたい。

日光白根山

雪の感触をたしかめるように踏みしめながら、キュッキュとすすみます。

日光白根山

夏季は眺望のないこのコースも、冬季は落葉樹の葉が落ちることで、
木々の間からの眺めが楽しめます。この景色も冬山ならではですね。

日光白根山

ときおり、かなりの急登になります。
こんな時はスノーシューのヒールリフターが大活躍。
これ、あるとないとでは大違いです。

日光白根山

ただ、平地や下りでは逆に歩きにくくなってしまうので、
登り下りを繰り返すようなコースは、ヒールリフターを立てたり寝かしたり、
それなりに忙しい日々が待っています。

日光白根山

そろそろ、お昼の時間ですね。

日光白根山

適当な場所がないので、立ちランチ。
冬季は寒くなるとゆっくりランチをしていると身体が冷えてしまうので、
巻き目になることが多いです。

日光白根山

さてさて、ランチをすませたら、ふたたび出発ですよ。

日光白根山

おお、けっこう風が吹いています。山の天候は刻一刻と変化するので、
ちょっとしたタイミングでコンディションが大きく変わります。

日光白根山

ありゃ、雲行きが怪しい。やっぱりあと1時間早くこないとダメだなぁ。
冬山に限らず、山に入るのは早いに越したことはないです。

日光白根山

山頂がまったく見えません。

日光白根山

そして歩けないほどの強風。ピーク時はカメラを出す余裕すらありませんでした。

日光白根山

山頂手前400mくらいの地点。無理をすれば登れそうですが、
冬山は(冬山に限らず)無理は禁物。
せっかくここまできたのに、という考えが命取りになることがあります。

山の場合、比喩ではなくて本当に命取りになってしまうのです。

ということで、今日はここまで! 引き返すことにしましたよ!

日光白根山

白根山さん、またくるよ!

日光白根山

少し下りてきた地点。振り返ります。状況はむしろ悪くなっているかもしれません。

日光白根山

下っている最中も吹雪が容赦なく襲ってきます。

うひょひょーっ!

登っている最中だとテンション下がりますが、
下り(帰り)だとテンション上がりますね(笑

日光白根山

ようやく樹林帯に逃げ込みました。

上のほうではまだ吹雪いているのでしょう。
ゴーゴーという音が鳴り響いています。

日光白根山

ホッと一息、静かになった樹林帯を下っていきます。

日光白根山

散策路との分岐点に戻ってきました。

日光白根山

大日如来さん、ありがとうございました!

日光白根山

木の上に雪が積もって、ボールのようにまん丸くなっています。

日光白根山

二荒山神社の社殿が見えてきましたよ。

日光白根山

鳥居をくぐってゴンドラ山頂駅に向かいます。

日光白根山

またくる! おつかれさまでした!

■参考にならないタイム(※食事休憩のぞく)
【登り】2時間38分
丸沼高原ゴンドラ山頂駅 →(48分)→ 大日如来 →(1時間50分)→ 白根山山頂手前
【下り】1時間22分
白根山山頂手前 →(55分)→ 大日如来 →(27分)→ 丸沼高原ゴンドラ山頂駅
【トータル】4時間