天狗岳(八ヶ岳)
2015年10月31日(土)
ルート:唐沢鉱泉 〜 ▲西天狗岳 〜 ▲東天狗岳 ⇔ピストン
天狗岳に登ることにしました。
前回、暴風で登れなかったので、サクッと登っておこうとやってまいりました。
登山口となるのは唐沢鉱泉。立派な建物です。
実は父が唐沢鉱泉の先代の親父と親しく、33年ほど前に宿泊した時には、
あり得ないほどの大広間に家族3人で泊まったのを、うっすら覚えています。
猪鍋や蜂の子など、子どもにとっては初食のものが多く供され、
大人の仲間入りをしたような気が、今思いかえしてみると、しました。
途中の景色。
今日は幸いなことに天候に恵まれ、最近では珍しく青空の元、山歩きを楽しんでいます。
この季節、気温も下がってきており、八ヶ岳にも冬の足音が聴こえてきました。
しかしながら筆者、冬山が一番好きなので、これからようやく本番を迎えることとなり、
ワクワクする気持ちを抱きながら歩を進めています。
樹葉から風によって払われた霧氷が、地面を埋め尽くしています。
シャナリ、シャナリと結晶を踏みしめながら、あたりを漂う静けさを満喫します。
山には「静かな音」というものがあり、
冬はその「音」が最高に研ぎ澄まされてきます。
だから、冬山が好きなのかもしれません。
第二展望台から主峰赤岳を臨みます。
標高2,899mの最高峰である赤岳が主峰とされるのは自然なことですが、
実は太古より八ヶ岳の主峰とされてきたのは権現岳です。
山頂にあるその二つに裂かれたような奇岩によるところもあると思いますが、
イワナガヒメの祀られた権現岳こそ、新しい時代の象徴となっていくことでしょう。
西天狗岳の山頂です。
360度素晴らしい景色が広がります。
気温は2℃ほどありますが、時折吹く風が体感温度を下げてきます。
ただ、予測していたより暖かく、ダウンジャケットの出番はありませんでした。
硫黄岳は、その横顔が実に感銘に値しますね。
なんというか、懐の深みと大らかさと荒々しさと繊細さを併せ持ち、
五臓六腑に直に響く重低音のような畏怖にも似た爽快感を覚えます。
天狗岳といえば、西と東はセットといえるでしょう。
どちらか片方だけ登るというケースはレアであると思われます。
突如、火山の影響を受けたと思われるようなこの西と東を結ぶ道すがらは、
八ヶ岳の奥行きの深さを体現しています。
東天狗岳山頂にて敬礼っ!
今日は素晴らしい天候に恵まれたおかげで、
八ヶ岳のいいところ取りを満喫させていただきました。
下りは、来た道を戻るピストン路となります。
不思議ですが、八ヶ岳は山そのものよりもその周囲のほうが、
磁場の波動が高いのですね。
八ヶ岳が中心にあるおかげで、周りの磁場が高められている印象です。
麓の磁場力の高さをこの八ヶ岳に感謝をしながら、
登ってきたみちを辿ります。
駐車場に戻ってきました。おつかれさまです!
余談ですが、筆者の愛車はジムニーシエラでありますが、
まったく同じ年式とカラーのジムニーシエラがお隣に。
ちなみにジムニーはそこそこ売れているのですが、
ジムニーシエラは年間800台程度しか売れない希少車なので、
しかもオプションカラーであるこの色のシエラがバッタリ出会う確率は、
相当低いはずですので、ちょっぴり嬉しくなりました。
パジェロミニから乗り換えて1年が経過しましたが、
ジムニーシエラ、とてもいいクルマですね。
今後も相棒として、一緒に山を登っていきたいと思います。