たび重なる発売延期を経てようやく世に出ることになったアンソロジー。
貴重なラジオ版の音源から収録されたコントは、リアル世代にはたまらないでしょう。
しかも2枚組!
「ホテルニュー越谷」や「ここは警察じゃないよ」など、ファースト&セカンドアルバムでリメイクされたコントのオリジナル版を聴くことができます。
仰るとおりリメイク版のほうがコントの完成度という点では上かもしれませんが、例えるなら、
TVシリーズの「ルパン三世」と「新ルパン三世」の違い、と言えば分かっていただける方には分かっていただけると思います。
スネークマンショーのもうひとつの醍醐味である音楽もゴキゲン♪
成田第13機動隊
今なお解決していない成田問題を取り上げたスネークマンショー初期の代表作。
小林克也演じる「スネークマン」は日本語がほとんど喋れないという設定のキャラクター。
緊迫した現場の空気とハワイアンの著しいギャップがなんとも言えない雰囲気を作りだしている。
青白い狼
過激派、青白い狼の男(伊武雅刀)がスネークマンに電話をかけさせた先は芸能プロダクション。
男は電話口に出た女(山本玲子)に、芸能人を名指しで人質として要求するが、
ことごとく都合がつかないと断られる。
このざ〜ます系オバチャマキャラを演じさせれば山本玲子の右に出るものはいない(あくまで個人の感想です)。
「キャン○ィーズでございますか。実はですね、普通の女の子に戻りたいと申しまして、ただいまお仕事休んでおりますけれども…」
盗聴エディ
「だ、だ〜れ〜?」といえば『ここは警察じゃないよ』であるが、その原形となったのがこの盗聴エディ。
ファーストアルバムに収録されている「盗聴エディ」とはタイトルが同じであるが、別のコント。
ニュースの時間
スネークマンをゲストに迎えてのニュース番組。
「ファック」を連発するスネークマンに対抗して負けじと「ファック」を連発する
芋村キャスター(伊武雅刀)。
あなたは名探偵
「だれかー!」
殺人事件が起こり、そして3人の容疑者が浮かび上がる。果たして犯人は。
越谷カントリークラブ
海賊版に収録されている通称『ご覧のとおり篇』とは別のバージョン、通称『ヘリコプター篇』。
ゴルフの実況・解説中に、「悪い噂を聞いた」と、危ない話を始めると、どこからともなく
ヘリコプターが飛んできて話がかき消される。
「恐ろしい話を聞きましたねぇ…」
ちなみにピー音で消されている部分は「真っ黒」と言っている。
ホテルニュー越谷
『死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!』に収録されているホテルニュー越谷のオリジナル版。
コナサンミンバンワ/ジャンキー大山
「こなさんみんばんわ」でおなじみジャンキー大山ショー。『海賊版』に同じものが収録されている。
単語の頭の音を入れ替えて放送禁止用語を言いまくるジャンキー大山だが、
語頭を入れ替えてさらに可笑しみをます語感、その言葉選びにもセンスが光る。
青白い狼2
ラジオ放送時に『青白い狼』のオチとして使われたもの。
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