八ヶ岳南麓在住。里山好きのおじさんのブログでありんす。

【登山メモ】雨乞岳

雨乞岳(山梨県北杜市 2037m)
2013年5月18日(土)
ルート:ヴィレッジ白州 ~ 水場 ~ ▲雨乞岳 ⇔ピストン
※ピストンというのは同じ道を往復することです念のため。

いままで注目すらしたことのなかった「雨乞岳」。
近くの日向山には登ったのですが、
せっかくなのでこちらも登ることにしました。

ヴィレッジ白州側の登山口駐車場。10台は停められそうです。

余談ですが、日向山に比べると不人気な山のようです。
日向山は週末ともなれば、駐車をするのも一苦労なほど車が停まってますからね。

静かな山を好む者としては、うれしいスタートです。

とういことで駐車場目の前の雨乞岳登山口。
木階段が整備されています。いざ、出発進行!

しょっぱなから長い木階段が続きます。のっけから雑木が美しいですね。

しかしこの木階段が、1段だと狭いけれど2段だと広いという微妙な段差。
ありがた迷惑とはこのことかもしれません。

階段は続くよどこまでも。

ところどころにスミレの花が咲いています。
整備されてからやや時間が経過して、階段に趣があるのが救いですね。
真新しい階段だと、気分的にも滅入ります。

階段のないところもよく整備されています。良し悪しですが。

足元に笹が現れ始めました。

30分ほどで遊歩道との分岐点。
道標はこまめに完備されているので、まず迷うことはないと思います。

登山口から40分ほど歩くと、木階段を抜けて普通の登山道になります。
逆に言えば、40分は木階段を登ることになります。

シラカバがあったりカラマツがあったり、変化に富んだ美しい森が続きます。

筆者のテーマフラワー「コバイケイソウ」。
いや、ただ単に名前が似てるというだけなんですけどね。
花が咲くのはまだ先です。

笹と雑木のコラボレーション。やけに笹が多いなと思ったらこのあたり、
笹ノ平というようです。納得。

運が良ければ水場、です。こりゃ、雨乞いをしたくなりますね。

ここまで、登山口からは1時間25分ほど。
水場は帰りに立ち寄ることにして、先に歩をすすめます。

まさに「笹ノ平」の様相。カラマツもまた、美しいですね。

水場から10分ほどで稜線に出ます。

木々の隙間から甲斐駒ヶ岳。

初めて開ける展望なので、思わずシャッターを切りたくなりますが、
この先に素晴らしく展望が開けるポイントがあるので、
通(ツウ)はこのままササッと通り過ぎましょう。

10分ほど歩くと、富士山と鳳凰三山、
写真に入ってないですが右に甲斐駒という素敵な展望ポイントがあります。

さらに10分ほど進むと、甲斐駒ヶ岳から鳳凰三山なめの富士山という、
スペシャルトリオの素晴らしい展望が開けます。

富士山の手前の、日向山の白い山肌がまた景色に華を添えています。

充分に景色を堪能したら、山頂へ向かいましょう。

こんな感じのキャラ、見たことあるんですけど何のキャラでしたっけ。

山桜が咲いています。
ハラハラと桜の花びらが舞ったりしていて、なんとも風情があります。

このあたり、ツキノワグマが生息しているようです。
背中とか引っ掻かれたら、痛いんでしょうなぁ。

山頂付近は倒木が多いので、お気をつけください。

ジャン! 雨乞岳山頂に到着です!
登山口から2時間37分。手頃でよい距離ですね。

雨乞岳山頂からの景色。富士山と日向山がいい組み合わせですね。
甲斐駒ヶ岳は木々の隙間からしか見えない微妙なポジションになります。

ちなみに山頂には筆者パーティを除くと3人。静かな山です。
きっと、日向山は賑わっているんでしょうなぁ。

ということで、日向山にズームイン!
おゃ、まぁまぁ人がいるようですが思ったほどではないです。

山頂でのんびりお昼ご飯をすませたら、下山です。

運が良ければ水場にやってまいりました。

水はチョロチョロ、少ない水を求めて虫たちが集まっていて、
とても汲んで持ち帰って水割りに、という趣ではありません。

どうやら、運が悪かったようです。

見上げるとカラマツ。秋には鮮やかな黄色に染まることでしょう。
ただ個人的には紅葉よりも、新芽のいぶき始めるこの季節が好きですね。

キツツキの類に突かれまくられて穴だらけになってしまった木。

こちらはカエデ林。そうはいっても、紅葉の季節に歩いてみたくなります。

そうそう、写真だと伝わりませんが、この山は鳥がとっても多いです。

ウグイス、ホトトギス、ノスリ、クマタカ、コジュケイ、アカゲラ、
鳴き声から枚挙できるほど鳥には詳しくありませんが、
ともかく、素敵なシンフォニーを楽しむことができます。

そんな中、
猛禽類の鳴き声がまるでオーケストラのソリストのようで、
猛禽類好きにはうれしいサウンドですね。

極太の立派なシラカバです。今日もよい天気に恵まれました。

長い木階段を、1段飛ばしで下っていきます。

登山口到着! おつかれさまでした!

■参考タイム(※食事時間のぞく)
【登り】2時間37分
ヴィレッジ白州登山口 →(1時間25分)→ 水場 →(1時間12分)→  雨乞岳山頂
【下り】1時間52分
雨乞岳山頂 →(52分)→ 水場 →(1時間)→  ヴィレッジ白州登山口
【トータル】4時間29分

 

帰りに日本一のバラの回廊で有名なハイジの村に立ち寄りましたが、
バラは一分咲き、緑の庭園でした。

いつ頃がピークなのか、教えておじいさん!