八ヶ岳南麓在住。里山好きのおじさんのブログでありんす。

【登山メモ】釈迦ヶ岳

釈迦ヶ岳(山梨県笛吹市 1641m)
2013年2月3日(日)
ルート:すずらん群生地駐車場~▲府駒山~▲釈迦ヶ岳 ⇔ ピストン

例えば宿泊した翌日、帰る前に軽くひと山登りたい。
あるいは、初日に軽くひと山登っておきたい。
あるいは、日帰りで気楽にひと山登りたい。

などなど、山梨方面でひと山ショートコースをお探しの貴方に、
ぜひ「釈迦ヶ岳」をオススメします。

釈迦ヶ岳は山梨百名山のひとつ。

ところが、約400座ある山梨の山の中から百名山を選んだわけで、
4つに1つが百名山というと、結構な割合で百名山なわけですね。

釈迦ヶ岳の登山口は、すずらん群生地用に設けられた
広大な駐車場からアプローチします。

たぶん80台くらい停められると思いますが、停まっている車はゼロ台!

車道が完全に凍りついたこの時期に来る酔狂な御仁は
よほどのモノ好きなのかもしれません。ぜひ、お友達になりましょう(笑

ちなみに、駐車場へ向かう道に配されているは外灯は、
すずらんがモチーフのかわいいデザインです。

車をゆったりと停めて登山靴に履きかえたら、
さっそく、駐車場から登山口へと向かいます。

駐車場から2分ほど歩くと登山口です。

標識に釈迦ヶ岳70分とありますが、一所懸命登らないと70分では登れません。
楽しみながら登ると、山頂までは80~90分くらいでしょう。

この山の一番の魅力は、表情豊かな雑木林です。

新緑が目にも鮮やかな初夏、紅葉が目にも鮮やかな秋はもちろん、
葉が落ちて、枝枝の間から見える景色が目にも鮮やかな冬もおすすめですよ。
ようするに年がら年中おすすめです。

ところどころに、アカマツが彩りを添える景色も
また風情があっていいものです。

登山口から25分ほどで、稜線の分岐点につきました。
前日がかなり暖かかったため、雪もだいぶ溶けています。

みんな大好き稜線歩き。
葉が落ちてしまったこの景色もまた、楽しいものです。
雪は硬すぎずやわらかすぎず、軽アイゼン無しで歩けます。

おや、お釈迦様が立っていらっしゃいます。
と思ったら影の作り出した偶然でした。
それにしても、不思議なくらいクッキリとした姿でした。

分岐点から20分ほどで「府駒山」に到着。
山頂というより、ピークといった趣ですね。

このあたりから、雪が少し増えてきました。
が、まだアイゼンをつけるほどではありません。
言い聞かせて歩きます。

右手には八ヶ岳が見えます。奥に北アルプスも見えます。
は空気が澄んでいるのと、山々が雪化粧をするので、
天候に恵まれたときの景色は最高ですね。

山頂が近くなるとちょっとした岩場が現れはじめ、
ところどころにロープが設置されています。

このあたりは凍結していて、軽アイゼンをつけたほうが安心です。
よし、下りはアイゼンつけよう!と意気込んで
上りは慎重に、ノンアイゼンですすみます。
気を抜くとスッテンコロリンなので、けっこう、怖いです。

山頂直前、というかほぼ山頂に鎮座するお地蔵様の間から富士山の雄姿。
めっちゃ笑ってます、右のお地蔵様。

じゃじゃん! 釈迦ヶ岳山頂です!
慎重に進んできたため、府駒山から48分ほどかかりました。
無雪期であれば、40分はかからないと思います。

後ろには富士山。

(※クリックで拡大します)

左から前には、白峰三山、鳳凰三山、北アルプス、八ヶ岳、瑞牆金峰と
ひとしきり眺望が楽しめます。

この素晴らしい景色をひとり占め(正確にはふたりで登っているのでふたり占め)
できてしまうのも、この季節ならではです。

山頂では、赤いきつねとおにぎりで昼食、食後にお汁粉までいただきました。

下りはピストンで同じルートを戻ります。

ここはおとなしく、軽アイゼンを装着しました。
やっぱりつけてると安心感が違います。スピードも早い!

余談ですが、

釈迦ヶ岳とか、鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)とか、
大日岳とか、山名に如来や菩薩、あるいは神様の名前のついた山は、
いい山が多いですね。

初登りの山を選定するときの参考にすると、アタリが多いですよ!
あと釈迦に説法で恐縮ですが、冬山は万全の装備で臨みましょうね!

■参考タイム(※食事時間のぞく)
【登り】1時間33分
登山口 →(25分)→ 稜線分岐点 →(20分)→ 府駒山 →(48分)→ 釈迦ヶ岳山頂
【下り】55分
釈迦ヶ岳山頂 →(22分)→ 府駒山 →(17分)→ 分岐点 →(16分)→ 登山口
【トータル】2時間28分