八ヶ岳南麓在住。里山好きのおじさんのブログでありんす。

【登山メモ】水ノ塔山・篭ノ登山

水ノ塔山・篭ノ登山(長野県東御市 群馬県嬬恋村 2227m)
2013年7月13日(土)
ルート:高峰温泉~▲水ノ塔山~▲東篭ノ登山~▲西篭ノ登山 ⇔ピストン

以前から気になっていた篭ノ登山(かごのとやま)。
なんといっても、山名に「登山」が含まれているんです。

これは登山を嗜むものとしては、指をくわえて見過ごすわけにはいきません。
ということで、篭ノ登山(東と西)へ登ることにしました。

わざわざ東御まで出張ってきて、最短コースの池の平から山頂を目指すと、
コースタイムでたったの45分で登頂できてしまいます。

これでは勿体無いので、高峰温泉から水の塔山を経由するコースを選びました。
山と高原地図のコースタイムで5時間と、手ごろなルートです。

高峰温泉駐車場。生憎の雨です。あいにくってよく見ると怖い字ですね。

水ノ塔山登山口です。若い5人組のパーティが先行します。
雨は、パラパラと小雨がパラつく程度。
雨具は暑いので極力着たくないのが人情というものでしょう。

笹薮の間を進みます。パラパラと雨が降っています。

シャクナゲが咲いています。まだツボミも多くあって、
やっぱり寒いというか、涼しいんだなぁと実感します。

ゴロゴロとした岩場と高山植物のある景色が広がります。
歩き始めて15分でこの景色、なんだか得した気分になります。

登山口がすでに標高2,000mなので、お手軽に高山の魅力を満喫できます。

余談ですがお手軽高山といえば、大弛峠からの国師ヶ岳は、
普段登山をしない人に山の魅力を伝えるのにオススメですね。

たったの1時間で約2,600mの高山の魅力と絶景が味わえます。

そしてオススメのギアといえば、ポンチョは最高にオススメです。
本降りになると使えませんが、ちょっとした雨には最高なんです。

なんといっても、涼しい!
ゴアテックスって透湿性をあんなに誇示するくせに、なんて暑いんだ!
と憤慨している諸兄にはぜひとも試していただきたいアイテムです。

その差、スカートとサウナパンツくらいの差があります。

しかもですよ、ザックカバーもいらないんです。
だってザックもいっしょにポンチョがかぶりますからね。

すなわち、ザックから水筒を取り出したりするのも楽チン。
もしカメラが防水であれば、雨のときにカメラを出すのもオーケー。
ザックカバーがないことの有り難味を痛感することでしょう。

ゴアテックスの雨具にバカ高い金額を張るのでしたら、
割安の素材でも大きなベンチレーションのついた雨具を買い、
余ったお金でポンチョを買うのです!そこのアナタ!

あ、筆者の場合、基本的に日帰り登山がメインなので、
泊りがけで縦走を嗜むような方は、ちゃんとした雨具を買ったほうが
いいと思います(たぶん)。

すみません、年甲斐も無く興奮してしまったので花の写真をどうぞ。

ただ、日本では猫も杓子もゴアテックス、
ゴアテックス以外は雨具じゃない!ぐらいの信仰心を集めていますが、
別の素材にも目を向けると、よい買い物ができるかもしれませんよ。

閑話休題。水ノ塔山を目指します。

そうそう、先行する若い山ガールに、あのポンチョかわいい♪
と後ろ指差されました。ある意味、一石二鳥です。
あ、かわいいのはポンチョのみ、筆者のことではありませんあしからず。

山頂付近は岩登りが続きます。高山らしい雰囲気が素敵ですね。

ジャン!水ノ塔山山頂到着! 標高2,202mです。
続いて、東篭ノ登山を目指しましょう。

岩場の道をすすみます。雨の岩場は滑りやすいの注意しましょう。

おやおや、ガスってきました。本降りにならないことを祈ります。

水も滴るいい石楠花。なんとも可憐な色合いです。おいしそう♪

眼下に走るのは湯ノ丸高峰林道。頭文字Dに登場しそうな雰囲気です。

スタート地点の「高峰温泉 ランプの宿」が見えます(ズームした場合)。

腹が減っては登山ができぬ、のでこのあたりで昼食タイムです。
やはり温かい飲み物は、身体はもちろん、心も温まりますね。

腹ごしらえも済んだので、東篭ノ登山を目指して出発です。

さらにガスが強まってきました。本降りにならないことを祈りながら進みます。

祈りが通じたのか、陽差しが出てきましたよ!

ジャン!東篭ノ登山山頂!
っていうか薄々感づいてはいたのですが、
篭の登山じゃなくて篭の塔山じゃないですか!

つまり、「登山」をしていたつもりが「塔山」だった、という
あられもない結果になってしまいました。

ただ、思っていたより、ずっといい山です。嬉しい誤算です。

登り易い山=たいしたことのない山、といった図式を、
頭の中で勝手に描いていたことを反省しました。

歩いてきた稜線を振り返ります。素敵な稜線ですね。

引き続き予定どおり、西篭の塔山を目指します。

うひょー、わたわたしいですね。

岩場を抜けて、

樹林帯へ入ります。雨が上がり、陽が射してきました。

シャクナゲが満開です。アマギシャクナゲは馴染み深いので、うれしいですね。

山頂付近は再び岩場になります。

ジャン!西篭ノ登山(篭の塔山)山頂です!

あそこに見えるのが東篭ノ登山(篭の塔山)です。近いですね。
山頂に人がいるのか、ズームインしてみましょう。

あ! 人いた!
コンデジの高倍率ズームは山では使い手があります。

さぁ、雨が本降りになる前に下山しましょう。

再び、東篭ノ登山(篭の塔山)。山頂には数名の登山者がいます。

アラッ、また雨が降ってきました。

もちろんこんなときは、ポンチョの出番です!

岩場を下っていきます。
筆者の登山靴はソールがだいぶ減っているので滑ります。

慎重に歩をすすめます。下りは気を抜くとヤラれちゃう可能性が高いです。

高峰温泉 ランプの宿が見えてきました。

おつかれさまでした!

■参考タイム(※食事時間のぞく)
【登り】2時間15分
高峰温泉 →(57分)→ 水ノ塔山 →(52分)→ 東篭ノ登山 →(26分)→ 西篭ノ登山
【下り】1時間50分
西篭ノ登山 →(28分)→ 東篭ノ登山 → 水ノ塔山 →(1時間22分)→ 高峰温泉
【トータル】4時間5分